世の中にはいろんな人がいて、それぞれにライフヒストリーがあり、気質があり、生まれ持ったものがあります。企業だって同じです。それぞれの企業の置かれた社会的な状況や、辿ってきた歴史、構成員、構成員相互の関係、リーダーの在り方などのさまざまな要因によってさまざまな顔を持っているわけです。それを「好調な企業」という抽象的な概念に還元して考えようというのは、「元気な人の元気な要因はどこにあるのか」と問うているのと同じで、かなり乱暴なお話ではないかと思います。ある人がなぜ元気か知るには、その人固有の人生に内在するさまざまな要因をピックアップし、元気でない人のそれと詳しく比較検討する必要があり、元気な人に顕著でそうでない人にはあまり見られない特徴というのを記述しなければなりません。少なくとも学問的には、そういった手続きが必要です。
ただ、産業心理学や組織心理学といった領域(たぶん社会心理学の分派だと思いますが)は、その蓄積から、企業の状態を分析するのに有益な概念をいくつか提出するに至っています。たとえば「リーダーシップ」や「帰属意識」、あるいは「モチベーション」といった概念がそれです。それらがどのような状態にあるとき、企業はより良好な状態を示すか、というのはいくつかの研究から見えてくるかと思われます。私は、産業心理学をよく知らないので、その分野のちょっとお堅い入門書をご自身で紐解かれ、その中から目ぼしいものをピックアップしてみることをおすすめします。
お礼
回答ありがとうございます。 やっぱりなかなか難しいですね。 ありがとうございます。