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西欧、近代歴史学の3つのキーワード・・・?

主にドイツの近代歴史学でしょうか。1・産業革命、2・ヒューマニズム、3・国民国家という3つのキーワードが近代歴史学の特徴だと知りましたが、これはどういう意味なのでしょうか。 よろしくお願いします。

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  • tknaka
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回答No.4

近代以前の歴史学は大きく三つに分類されます。 偉人の生活・偉業を対象とした伝記的なもの。国家の盛衰を対象とした一国史。特定の戦争などを対象とした事件史。 近代歴史学でも、こうした伝統はそのまま受け継がれています。その他、社会史や文化史など、「国民国家」の枠組みの中で、特定の部分に焦点を当てた研究が出てくることになります。 近代以前は国の歴史を書くにあたって、国民という認識はそれほど大きくありませんでした。国の歴史=政治の歴史であり、それは王家と貴族の絡み、戦争の歴史に過ぎなかったと言えます。その時点での国家は「国民国家」と呼べるものではなかったため、同じ一国史でありながら、「国民国家」の歴史ではないというだけのことです。近代以降、「国民」が社会の発展、国力の増大に大きな役割を果たしていくようになり、政治の歴史に過ぎなかった一国史に国民の動きが関係していくことになります。また、政治制度において議会選挙が行われるようになっていくと、政治にも参政権を持つ国民が反映されていくようになります。 つまり、「国民国家によって一国史が作られた」わけではなく、「一国史が書かれていくなかで国が国民国家になっていた」ということです。

w52sh-2007
質問者

お礼

ありがとうございます。 いろんな「一国史」があるのですね。

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  • harumoumi
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回答No.5

 tknakaさんの回答は勉強になります。 僕が発言したものは、近代の史実を辿ればこれらに行き着くと言う事であり、歴史学の特徴ではありませんね。 全くお恥ずかしい限りです・・・  市民が国民として政治参加するようになり、国の歴史を知る事はより重要なものとなって来ました。  自国の歴史を共有する事は、現在では国民同士を繋ぎ纏める上で大きな存在です。 歴史を正しく分析し理解する事、或いは教育する事は、国家や人間社会がより発展・進歩する上で、 また国家間の外交の上でも、必要かつ重要なものとなりました。 国民国家がキーワードになっているのは、そういった事かも知れませんね。  かの国では歪めた歴史認識を我が国民に押し付けようとしています。 今やそれだけ重要なものとなったといえるでしょう。  ある方がおっしゃっていましたが、 「日本の歴史を知らずして日本人に非ず。」と。 そういう意味で、歴史学がより発展してきたのかも知れません。  僕は詳細には詳しくないので(汗)全体的な概念しか言えません。 今更ながら不勉強を後悔しております。どうかお許しを・・・

w52sh-2007
質問者

お礼

ありがとうございます。 いえ、大変参考になりました。

  • tknaka
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回答No.3

お礼どうもありがとうございました。どうやら「近代歴史学の特徴」ではなく、「近代歴史学が発展した契機」として三つのキーワードを挙げているようですね。それぞれに少しこじつけが強いような気がしますが、私の考えるそれぞれのキーワードの関連付けは以下のようなものになります。 産業革命: 特にグーテンベルクによる印刷技術の発達によって、文献資料の複写・頒布が楽になり、近代歴史学の実証主義を支える文献資料が増えた。また、交通手段や輸送手段の発達により印刷された文献資料の広がりが拡大する。このことにより、これまでは入手が難しかった他国の資料なども安価に手に入るようになった。 ヒューマニズム: 人類に普遍の価値が存在するという考え方から人道主義が展開していった。その一方で、ダーウィンの『種の起源』を起点とする生物学的な進化の概念は、遺伝学や優生学・人種衛生学などに派生していき、社会衛生学において、人間社会も進化の過程にあるという考えを広めていった。歴史学もマルクス主義などの影響から、社会の進化・進歩を書きとめていくという認識を持つようになってくる。時系列を中心とする近代歴史学の著述方法は、こうした背景に因る。(これはただ、ヒューマニズムが近代歴史学に影響したというよりも、進化論が影響したという方が適切な気がしますが) 国民国家: 折からの国民国家形成に伴って、歴史学の一部は国民形成の歴史を叙述していくものとして考えられていくことになる。その中で国民国家を枠組みとして捉える歴史研究が多くなった。また、偉人の経歴も国民国家形成への貢献度合いとして評価されていくようになり、国の威信高揚のために利用されていくようになった。(ただ、これは一部の御用学者を中心とした流れで、必ずしも「近代歴史学」全体の流れではありません。これを批判する歴史学研究もあります。ただ、これらも国民国家を一つの枠組みとして捉えていたのは確かです。そうした国民国家の国際関係などを扱っていたとしても。ただ、それまでの歴史学も国家を一つの枠組みとして考えていたので、「国民国家」ができたことが「近代歴史学」の契機となったという考え方には同意できません。伝承的歴史叙述から近代歴史学への転換点に偶然国民国家の発生があり、歴史学は変わらずに国家の枠組みの中で研究を進めていたら、これまでの「君主制多民族国家」ではなかったというのが実際に近い気がします。)

w52sh-2007
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございます。 また質問ですが、国民国家についてで、それまでの歴史学も国家を一つの枠組みとして考えていた、と記述してある点についてです。 それでは国民国家によって作られた一国史は、なんのために作られたのでしょうか。既に一つの国家で歴史を見ているのなら、一国史を作成する必要はあったのでしょうか。 何度もすいません。よろしくお願いします。

  • tknaka
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回答No.2

挙げられている三つのキーワードは「近代」の定義として考えることはできますが、「近代歴史学」のキーワードではないと思います。「実証主義」が近代歴史学の根幹になります。 どちらで伺ったお話でしょうか?

w52sh-2007
質問者

お礼

ありがとうございます。 情けない話大学で教わりました。プリント形式で、その時公欠でしたので出席できませんでした。 教授に質問に言ってもテスト間近で自分で調べろと言われました。 友人などに聞き調べた結果、産業革命で研究方法が充実し、ヒューマニズムで近代歴史学の観念である「進歩」の観念が生まれた、とまでは調べました。 プリントには、「これら3つのキーワードは近代歴史学を特徴づけるもの。社会全体にどういう意味をもつか見る必要がある。」と書いてあります。 本当に情けない話ですが、どうかよろしくお願いします。

  • harumoumi
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回答No.1

1・産業革命  機械が発達して工業化が進み、大型資本による大型工場が増え、 単純労働者が増えた。一方で家業を継ぐ人々が減った。 蒸気機関の発明により、物流や貿易が飛躍的に活発になった。  大量生産、大量消費の時代が始まる。一方で資本家が強大な権力を持つようになる。  また、強力な兵器が次々と生み出され、それまでは軍と軍の局地的なな戦いが主だったが、 全国民・国家全土を巻き込む国家総力戦へと移行し、二つの世界大戦の惨禍をもたらした。 2・ヒューマニズム  それまでは、地域的、民族的、宗教的な思想や価値観が強かったが、 印刷技術の発達によって庶民に書物を読む機会が増え、数々の思想家や文筆家が登場し、 人生観、価値観など民族・宗教を超えた人間の普遍的な思想が広まった。  自由・平等・博愛などの人道主義、ルネサンス期の宗教を超えた新しい価値観の人道主義など。 3・国民国家  西欧諸国は、王政・君主制(名家の血縁による支配)や帝政(武人の支配)などの階級社会から、 国家の主権(統治権、最高決定力など)は国民にあるとするの法の支配へと替わっていった。 ヒューマニズムの広がりとも関係する。  フランス革命やナポレオン戦争がきっかけとなったといわれている。 簡単ではありますが、僕はこのように認識をしています。 どなたか補足があればお願いします。

w52sh-2007
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございます。 それも知りたかったことなのですが、それらの3つの出来事が近代歴史学にどのような関係があるのかも教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。

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