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前近代の帝国

近代の帝国主義列強が植民地を求めたのは、資本の投下先や商品の市場を求める経済的な要請によると考えられますが、 産業革命や資本主義以前の帝国が領土を拡大した動機は何にあるでしょうか? 君主の野心に帰せられるでしょうか?

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回答No.1

>領土拡大の動機 ちなみに「領土拡大」というのは農耕民族的発想に過ぎませんので、遊牧民の帝国などには適応しないことを念頭にしてください。 全時代共通する領土拡大の動機 (1)農耕耕作地の確保・経済規模拡大目的の領土拡大 (2)領土に対する愛着・執心 (3)政治拠点として重要性と地域における主導権争いから 古代の領土拡大の動機 (1)奴隷制経済に基づいて農地確保と奴隷労働力確保の領土拡大 (2)国内で人口扶養できなくなって行われる本当の意味の殖民活動 (3)水資源・特定物質確保目的の領土拡大(鉄・青銅・Au、Ag、Cu求めての) 中世の領土拡大の動機 (1)封建契約維持のための領土拡大(恩賞確保or相続財産の確保) (2)商業拠点を確保するための領土拡大 (3)宗教に対する寄進目的 近世・近代の領土拡大の動機 (1)商業拠点および商業利益の確保 (2)外交対立国に対する威嚇と利殖妨害 (3)交通拠点制圧と周辺世界への指導力の増強 現代の領土拡大 (1)国内政策 こんな感じでしょう。 君主の野心もありますが、ローマ帝国の拡大などは庶民の要請もありますし、イスラム帝国は宗教的動機があります。  概ね体系的には時代によって動機が大別できますが、これはあくまでも戦争史で見た条約の結果から検証した認識であり、精神的な領土拡大の動機までは考察不可能だと思います。 別の質問でも回答したのですが、植民地という言葉は「植民活動」が行われることで成立する用語で、大航海時代のグローバル化では、植民地支配ではなく、殖民活動のない重商主義支配と考えるのが妥当であったりします。  日本史では学ばない戦争動機もありますが、世界の領土拡大の動機は複雑です。 個別事例を説明するのが面倒ですが、質問者の要請があれば個別に外交結果と戦争事例の説明をします。(好きなネタなので)  補足 遊牧民族の帝国の領土拡大は、領土を目的とはしません。むしろ支配民と通商・公益利益が主体で、土地を生産物として見ないので独自の帝国思想と考えるのが妥当です。

その他の回答 (1)

  • isa-98
  • ベストアンサー率23% (205/859)
回答No.2

重商主義→金銀→貿易差額→植民地 >産業革命や資本主義以前の帝国が領土を拡大した動機は何にあるでしょうか? 金銀を得る為、 貿易差額で利益を上げる為、 最終的に植民地に帰結します。