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二次ラジオイムノアッセイ
論文を読んでいて、二次抗体ラジオイノムアッセイという語がありました。 ラジオイノムアッセイでは、最終的に抗体と結合した抗原と遊離した抗原を分離し定量するとのことでした。 この分離法の際に二次抗体を用い、先の抗体(1次抗体)に二次抗体を結合させることで沈殿が起こると考えたのですが、二次抗体を入れた際には遊離している抗原と反応してしまうことはないのでしょうか? 宜しければご回答お願いします。
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一言でお答えすると、ないです。 ここで質問者さんのおっしゃっている「抗原」は 一次抗体の抗原であって、二次抗体の抗原ではありません。 わかりやすく具体的に言うと、 血中のエストロゲンを定量したいとします。 一次抗体はエストロゲンを抗原として作られた抗体です。 二次抗体は一次抗体を抗原として作られた抗体です。 ということなので一次抗体はエストロゲンに、二次抗体は一次抗体に特異的に結合します。 ●標識ホルモン:エストロゲンにラジオアイソトープ(放射能を持つ原子)をつけたもの。 ●非標識ホルモン:血液から抽出したエストロゲン。放射能は持たない。 ●一次抗体 以上を混ぜると標識ホルモンと非標識ホルモンが一次抗体というイスをめぐるイスとりゲーム状態になり、非標識ホルモンが多いほど座れる標識ホルモンの割合が減ります。イスに座れた標識ホルモンの数を放射線量から割り出し、非標識ホルモンの量を推定する、というのがラジオイムノアッセイの原理です。 つまり、 イスの数 - 座れた標識ホルモン = 座れた非標識ホルモン イスに座れた標識ホルモンと座れなかった標識ホルモンを分けないと、座れた標識ホルモンからでる放射線量のみを測れません。そこで遠心分離して、座れたホルモン=抗体と結合した重いホルモンだけを沈殿として取り出します。 二次抗体はその際の重りの役割です。 ざっくりした説明でしたが大体ご納得いただけたでしょうか?