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「身代わり地蔵」的な発想というのは日本独自でしょうか
肩代わり的な発想で、信仰者の身代わりになってくれる存在を信仰するというのは、東洋的なのでしょうか? たとえば、生贄というのがあります。自然神にささげ物をするから、静まって人々に安息をくれと。 縄文時代の土偶的な人形にも、わざと壊して自分の安全を願う風習があったそうです。 これらは、東洋的なのでしょうか?
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こんばんは。 生贄というのは、地球上の多くの場所で見られる習慣のようです。 ユダヤ教の神殿とは生贄を捧げる場所のことなのだそうです。 また、牛などの動物だけでなく人間を生贄にするという残酷な習慣も各地で見られるようです。 日本では人柱の習慣が近年まであったようですが イギリスのロンドン橋という民謡も人柱のことを歌ったものだと聞いたことがあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E8%BA%AB%E5%BE%A1%E4%BE%9B 上記サイトには 中国殷代の殉死(日本でも卑弥呼が死んだときに多くの人が殉死したことが記されていますね。) ギリシャの贖罪・アステカ人が人間の心臓を捧げたこと 聖書にも生贄と思われる内容の記載があることなどが記されています。 身代り地蔵、土偶というのは人間や動物のかわりに人形(ひとがた)を使って神に祈願するという信仰ですね。 水無月の大祓、流し雛なども同様の信仰ですね。 人形に息を吹きかけて穢れを移し川へ流すというものです。 おっしゃるとおり、日本にはこの手の信仰が多いですね。 中国の兵馬俑も、一種の身代り人形といえるかもしれません。 殉死のかわりに人形を作ったのではないでしょうか。 また唐や高句麗の古墳には壁画が描かれていますが 宮廷の女官などが描かれているものがあり、これも一種の身代り人形といえるでしょう。 西洋ではどうなのでしょうか。 イエスキリストは人類の身代りになって死んだ、と聞いたことがあります。 ということは、クリスチャンの人が十字架を身につけているのは 日本人の「身代り地蔵」のような信仰なのではないかなあ、などと思いますがどうなんでしょうか。
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生贄の風習は世界各地にありました。 キリスト教以前のヨーロッパ(ケルト、ゲルマン文化など。泥炭の中の人や動物のミイラ) 南米の文明(生贄の心臓を載せたといわれるチャックモール像、山で発見された子供のミイラなど) 旧約聖書では山羊を捧げものとして「ほふる」場面がしばしばあり、 アブラハムは信仰の証明として、自らの息子を生贄として捧げることを神から命じられます。 (直前で神様がストップ) 身代わり地蔵的かどうかは分かりませんが、 キリスト教のカトリックでは、メダイユ(メダル)というお守りがあります。 聖人や聖母などの名前や像を刻んだものです。 しかし確かにイエス・キリストは大きな身代わりですね。 私はクリスチャンではありませんけれど。
お礼
宗教の原始的な段階においてよくあるのでしょうね。キリスト教はそのようなものから脱するという性格を持ったものだったのではないでしょうか?完全な精神性の優位を掲げる。 日本の宗教は、このような原始的なものを存続させつつ、仏教と融合させた性格を強くもつきがします。