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たんぱく質について
昔、たんぱく質はアミノ酸を原料にできていると習いましたが本当にアミノ酸の組み合わせだけでできているのですか?詳しく教えてください。
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厳密に言うと,アミノ酸の組み合わせだけですべてのタンパク質ができているわけではありません.糖やさまざまな分子が組み込まれて,それによってはじめて機能が完成するタンパクはたくさんあります.酵素によくある「補酵素」というのが典型ですね.補酵素は,タンパクと直接には化学結合していないで,水素結合や静電相互作用でくっついている場合もありますが,タンパクの構成アミノ酸の側鎖と化学的に結合している場合もあります.ヘモグロビンのヘムもアミノ酸ではありませんが,ヘモグロビンというタンパクの構成要素といえるでしょう.まあ,この辺は捉え方という部分はありますが. なお,#1 の回答で例に挙がっているコラーゲンのトリプルへリックス形成には,ジスルフィド結合はありません.なんせ,一次構造にシステインが含まれていないのですから.
その他の回答 (1)
はい、あるアミノ酸のアミノ基NH2と別のアミノ酸のCOOH基から水が抜けてペプチド(アミド)結合NH-COができ、それが一本に連なって「一次構造」(ポリペプチド)を作っています。 さらに、そのポリペプチドが螺旋部分(α-螺旋)、や平面部分(β-シート)を分子内で作る「二次構造」になります。この時シャペロンと呼ばれるタンパク質が望ましい構造をとるような手助けをしていると考えられています。 その塊状になったポリペプチドが同じもの同士、類型同士、あるいは全く違ったポリペプチド塊とカップリングして「三次・四次構造」が作られ初めて機能を発揮するようになります。この際ポリペプチド間にジスルフィド構造のような固定された結合が出来る場合と、水素結合や疎水性結合によって比較的ゆるやかに組み合わされる場合があります。 コラーゲンやケラチンなどの強固な「構造」を持つタンパク質の場合三本のポリペプチド鎖が捩れながらジスルフィド結合で強固に結び合わされ、容易には分解できないようになる場合が前者の典型です。ヘモグロビンはα鎖二つとβ鎖二つからなる四量体で出来ておりそれぞれがヘム鉄を持って酸素、二酸化炭素の運搬に寄与しますがこの場合は強固な「結合」によって結び合わされている訳ではなく、熱力学的に安定な形が活性であるに過ぎません。