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「全然」の使い方

「全然」を肯定的に使っても良いのかどうかと言う問題については、最近良くテレビなどでも話題になっていますが…。 この言葉については、以前私も親に「全然大丈夫なんて言葉は間違っている」と言われ、疑問に思ったので辞書をひいたり、検索してみたところ「肯定的にも否定的にも使われる」とあったので、とりあえずその通りに使っているのですが…。 例:「全然良いよ」「全然大丈夫」など 結局、社会的…と言うか日常生活の中では「全然」と言う言葉は肯定的な意味で話しても問題は無いなのでしょうか。 「間違っている」「変だ」と言う意味で捉えている人も多いと思うので、使っていて注意されないか、もしくは「変な言葉遣いして…」と呆れられないか心配です。 また、肯定的な意味でも否定的な意味でも本当に使ってもいいんですよね? お恥ずかしいですが、私も普段乱れた言葉で話す事が多いので全部理解しきれていません…。 ご回答宜しくお願い致します。

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  • garamond
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回答No.4

本来、“全面的に”、“まるごと”の意味で、肯定表現に使われました。 その後、「まったく~ない」という否定表現に使われるのが一般的になりました。 近年、“とても”、“非常に”の意味で、肯定表現に使う用法が生まれました。 下に引いた例のうち最初のものは条約の文言ですから、“ある作家が使っていた” というのとは重みが違います。 「韓国併合ニ関スル条約」 >第二条 日本国皇帝陛下ハ……全然韓国ヲ日本帝国ニ併合スルコトヲ承諾ス >第六条 日本国政府ハ前記併合ノ結果トシテ全然韓国ノ施政ヲ担任シ…… http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9F%93%E4%BD%B5%E5%90%88%E6%9D%A1%E7%B4%84 幸徳秋水「トルストイ翁の非戦論を評す」 >吾人を以て、全然トルストイ翁の所説に雷同盲従する者となさば、是大なる誤解也 http://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/data/koutoku02.html クロパトキン『回想録』 (翻訳) >種々の意見の相違ありしも、根本の問題については全然一致をみたり。 http://ww1.m78.com/sib/diplomacy%20before%20the%20war.html >今回大過乱の責任は全然露国に在り 『東京日日新聞』 1914.8.3(大正3) http://ww1.m78.com/topix-2/nichinichi.html >右の五大事業完成の暁には仙台市の面目は全然一新するに至るべきなり >就中高松市が全然従来の面目を一新したるに就ては港湾の修築並に海陸連絡設備の完成に負う所頗る大なり >惜しい哉夜間の作業に止まりて昼間は全然休止するが故に日中の工業に在りては其動力を利用するの便宜を有せず 『東京時事新報』 1911.12.15-1912.4.26(明治44) http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00750002&TYPE=HTML_FILE&POS=1&TOP_METAID=00750002 >西園寺内閣の山本新蔵相は前車の覆るを見て深く自ら戒める処ありしと見え新財政方針は桂内閣の放漫政策に全然反対し緊縮消極の主義を天下に宣明し前内閣時代の公債償還策の如き敢て執固せず 『大阪朝日新聞』 1912.1.2-1912.1.9(明治45) http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00482348&TYPE=HTML_FILE&POS=1&TOP_METAID=00482348 >以上の金額を分配せらる可き範囲は主事、技師、事務員、及び技手を除きたる一般の使用人たるべきは精算事務所の意嚮と拙者見込と全然合致したり 『東京時事新報』 1912.1.6(明治45) http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00790379&TYPE=HTML_FILE&POS=1&TOP_METAID=00790379

shitoma
質問者

お礼

やはり本来の意味は肯定的で良い様ですね。 URLも沢山教えて頂いて有難うございました。 大変参考になりました。 言葉も時代毎に変わってゆくので意味が全く違ってしまう事もあり、少々混乱してしまいます。 「作家が使っていた」と言うのも本当に強みがあると言うか、説得力があって助かります。 ご回答本当に有難うございました!

その他の回答 (5)

  • walktkd
  • ベストアンサー率22% (103/461)
回答No.6

あの夏目漱石が「全然よい」を使っていたとテレビで見た事はあります。(作品中か手紙かなにかは忘れました)

shitoma
質問者

お礼

私もその話を聞いたことがあります。 あと森鴎外なども使っていたとか。 ご回答有難うございました!

  • garamond
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回答No.5

#4です。 「全然」の語釈に見る『広辞苑』の歴史 第一版 (昭和三十[1955]年五月二十五日第一刷発行) 全きさま。全く。すべて。まるで。 * これが本来のありようでした。 第二版 (昭和四十四[1969]年五月十六日第一刷発行) 〔副〕 (下に否定の語を伴って) 全く。まるで。「―わからない」 * これが猛威を振るったのです。 第二版補訂版 (昭和五十二[1977]年十二月一日第一刷発行) 「全然」の項には変更なし。 第三版 (昭和五十八[1983]年十二月六日第一刷発行) [一]〔名〕 全くその通りであるさま。すべてにわたるさま。「―たる狂人」 [二]〔副〕(1)(下に打消の言い方や否定的意味の語を伴って) 全く。まるで。「―わからない」 「―駄目だ」 (2)(俗な用法として、肯定的にも使う) 完全に。非常に。「―同感です」 * 肯定に使うのは“俗な用法”だと断定しました。 ただ、所説の当否は措いて、扱いに矛盾はありません。 第四版 (一九九一年一一月一五日第一刷発行) [一]〔名〕 全くその通りであるさま。すべてにわたるさま。「―たる狂人」 [二]〔副〕(1)すべての点で。すっかり。「―君にまかせる」(2)(下に打消の言い方や否定的意味の語を伴って) 全く。まるで。「―わからない」 「―駄目だ」 (3)(俗な用法で、肯定的にも使う) 全く。非常に。「―同感です」 * 第三版への修正として (1)すべての点で。すっかり。「―君にまかせる」 が追加されましたが、これは肯定表現ですから、 (3)(俗な用法として、肯定的にも使う) と矛盾します。 * 第三版(2)の説明「完全に」を(3)において「全く」に変更しました。 この版では、「完全に」の意味であれば(1)に該当するからまともな用法であるという認識があったので、“俗な用法”からはずしたのでしょう。 第五版 (一九九八年一一月一一日第一刷発行) [一]〔名〕 全くその通りであるさま。すべてにわたるさま。 [二]〔副〕(1)すべての点で。すっかり。(2)(下に打消の言い方や否定的意味の語を伴って) 全く。まるで。「―わからない」 「―駄目だ」 (3)(俗な用法で、肯定的にも使う) 全く。非常に。「―同感です。」 * 「―君にまかせる」を削除したのは、これも“俗な用法”と見ることにしたのかも知れませんが、 (1)すべての点で。すっかり。 の肯定的用法を残すなら、 (3)(俗な用法で、肯定的にも使う) に修正を加え、 (俗な用法で、「とても」「非常に」の意味に用いる) などとして、(1)と衝突しないようにしなければならないでしょう。 それをしないなら、第三版に戻って矛盾を解消すべきでしょう。 「―同感です。」は(1)に該当しないのでしょうか。 もし該当しないと言うなら、(1)は何のために残してあるのでしょう。 (1)に該当する例文を示してもらいたいものです。 「全く」と「非常に」を区別せず、ただ“否定”か“肯定”かを問題にするのは妥当と思えません。 第六版 (二〇〇八年一月一一日第一刷発行) 「全然」の項には変更なし。

shitoma
質問者

お礼

辞書の一覧、大変興味深く読ませて頂きました。 こんなに詳しく本当に有難うございます!

  • kentaulus
  • ベストアンサー率60% (1064/1746)
回答No.3

本来は (あとに打消しの語や否定的な表現を伴って)まるで。少しも。と同意です。 「―食欲がない」「その話は―知らない」「スポーツは―だめです」 全然食欲が無い。-少しも食欲が無い。 全然知らない。-まるで知らない。 全然だめです。-まるでだめです。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%85%A8%E7%84%B6&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=12301310588100 従って、肯定の意味で使うと意味が通じません。 全然良いよ-少しも良いよ X 全然大丈夫-まるで大丈夫 X

shitoma
質問者

お礼

「まったくそうであるさま」とあるので肯定と言うよりは「その通りである」と言うニュアンスで使った方がよさそうですね。 私はNo.2さんに教えて頂いた様に「全然大丈夫→全く大丈夫」と言う意味愛で使っていたんですが…。 参考にさせて頂きます。 ご回答有難うございました!

  • tent-m8
  • ベストアンサー率19% (724/3663)
回答No.2

肯定的な意味での使用も一応認められていますが、話し言葉での俗な表現とされています。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/110212/m0u/%E5%85%A8%E7%84%B6/ ですから、「全然良いよ」は、「全然問題ないよ」「大変良いよ」などに言い換えたほうがいいと思います。 「全然大丈夫」は、「全く大丈夫」に言い換えたほうがいいでしょう。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/183287/m0u/%E5%85%A8%E3%81%8F/

shitoma
質問者

お礼

やはり言葉は時代の流れと共に変化しますし、違和感がありますよね…。 最近は特にテレビなどで「逆の使い方をしている」「本当の意味は違う」とか色々な説明が入り組んでいて混乱してしまいます。 URLの辞書もとても参考になりました。 教えて頂いた「全然問題ないよ」「全く大丈夫」の方が感じが良いですね。 同じ意味なのにちょっと言い方を変えるだけでニュアンスが変わってしまうと言う事にも日本語の難しさを感じます…。 これから気をつけて使いたいと思います。 ご回答有難うございました!

  • born1960
  • ベストアンサー率27% (1223/4397)
回答No.1

「全然」の場合は 肯定→否定 という形で言葉の意味が変わってきています。 もともとは肯定の意味での強調で使われていました。  なので全然大丈夫です。 ただ、質問者さんも書かれて、私も今書いた「全然大丈夫」とか「全然平気」という言葉を発する場合、どういう状況でその言葉が使われたかを考えたら、「大丈夫?」「平気?」と相手から尋ねられた場合がほとんどですね。その気持ちの中には「相手の心配事を否定する」という気持ちも入っているわけです。そのあたりが日本語って本当に微妙だと思いますね。

shitoma
質問者

お礼

御礼が遅くなってしまい申し訳ありません。 「元々は肯定的な意味」と言うのはウィキペディアで読みましたが、やはりTPOも大切ですよね。 気を付けながら使っていきたいと思います。 日本語って本当に難しいです…。 とても参考になりました。 ご回答有難うございました。

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