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分数がはいった方程式の解き方
実効利子率の計算で 94000=(3000/1+r)+(3000/(1+r)2乗)+(103000/(1+r)3乗) のとき方を猿でも分かるように解説していただけませんか。
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因数分解で3次方程式を解く方法を紹介します。(先に言っておきますが、ご質問の方程式は、因数分解ではうまく解けません。) 例として、 6x^3+5x^2-x-1=0 ・・・(*) という3次方程式を解く場合を考えます。 f(x)=6x^3+5x^2-x-1と置いて、f(α)=0となるαを探します。闇雲に探すのは大変ですが、コツがあります。 αの第1の候補:定数項またはその約数。 ここで定数項は-1なので1と-1が候補。でも残念ながらf(1)もf(-1)も0になりません。 αの第2の候補:定数項またはその約数を、x^3の係数またはその約数で割ったもの。 ここでは、x^3の係数は6なので、さきほどの1と-1を、6、-6、2,-2,3、-3で割ったものを代入していきます。 そうするとf(-1/2)=0となることが分かります。つまりα=-1/2。 f(α)=0のとき、f(x)は、(x-α)(ax^2+bx+c)と因数分解できることが知られています(因数定理)。 6x^3+5x^2-x-1=0 の場合、f(-1/2)=0でしたから (x-(-1/2))(ax^2+bx+c)=0、つまり(x+1/2)(ax^2+bx+c)=0 と因数分解できることになります。 あとは、x+1/2=0とax^2+bx+c=0を解いて、xを求める。 x+1/2=0は簡単(というか既に解いている)なので、ax^2+bx+c=0を求め、それを2次方程式の解の公式や、因数分解で解けばいい。 ax^2+bx+c=0の求め方:f(-1/2)=0と分かっているなら、組み立て除法が簡単なのですが、説明が面倒なので、筆算の割り算風に解き、説明を省略します。係数だけを取り出して書いた筆算の過程を、下図に示します。 赤字で「6 5 -1 -1」とあるのが、6x^3+5x^2-x-1のこと。その左にある「1 1/2」がx+1/2です。要するに、通常の割り算は百の位、十の位、一の位と分けて計算しますが、それを項ごとに分けて行なっているだけです。だから、一番上にある「6 2 -2」が商であり、これは 6x^2+2x-2 を表しています。 つまり、6x^3+5x^2-x-1=(x+1/2)(6x^2+2x-2) となります。商は2でくくれるので、 6x^3+5x^2-x-1=2(x+1/2)(3x^2+x-1) よって x+1/2=0 または 3x^2+x-1=0 3x^2+x-1=0は因数分解できないので、2次方程式の解の公式を使うと x=(-1±√13)/6 これと x=-1/2 が3次方程式(*)の解。 で、本問の場合ですが、#1さんが立てた方程式では、定数項103が素数なので第1の候補が±1と±103しかない。そしてこれらのいずれもf(α)=0とはならない。第2の候補を算出するためのx^3の係数94は、2と47を約数に持つものの、±1や±103を±2、±47、±94で割っても、f(α)=0とはならない。#3さんの方程式でも大差ありません。 これはお二人が悪いのではなく、問題の方程式は、係数が整数のレベルでは因数分解できないことを意味しています。因数分解で解けない3次方程式は、カルダノの公式という解の公式を使うか、#1さんのおっしゃるニュートン法などで数値的に解くことになるでしょう。因みに私は#1さんの方程式を2分法で解きました。いずれにせよ手計算するのはしんどい。 試験では手計算を使うということなので、おそらく因数分解で解けるものが出るのでしょう。責任はとれませんが。
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- f272
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#4の続きです。 解の精度がこれでも悪いと考えるなら、もう少し計算が大変になるけれど2次方程式にもできます。 94(1+r)^3-3(1+r)^2-3(1+r)-103=0 を2乗まで展開して3乗の項を無視すれば 94(1+3r+3r^2)-3(1+2r+r^2)-3(1+r)-103=0 となるので 94+282r+282r^2-3-6r-3r^2-3-3r-103=0 279r^2+273r-15=0 93r^2+91r-5=0 となります。この2次方程式を根の公式で解くために判別式Dは D=91*91+4*93*5=10141 ですから √D=100.7 であり、r=(-91+100.7)/(2*93)=0.0521 ただし√D=100.7はD/10000=1+0.0141だから(D/10000)^(1/2)=√(D)/100=1+(1/2)*0.0141=1.00705から導いています。
#3 はミスあり。謹訂正。 ------------------------- たまたま x^3 の項が支配的なので、これから初期近似解を。 xo = (94000/103000)^(1/3) = 0.9700.... Newton 逐次解法だと、そのあと 4 回目で残差零(ただし、EXCEL にて)へ収束。 x = 0.95046.... r = 0.05212....
お礼
ご回答ありがとうございました。 EXCELでこのような問題も解けるんですね。 参考にさせてもらいます。 ありがとうございました。
- f272
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94x^3-3x^2-3x-103=0 これを手計算で解くのは容易ではありません。近似解でよければ まずx=1+rだから 94(1+r)^3-3(1+r)^2-3(1+r)-103=0 ここで近似的に(1+r)^2=1+2rと(1+r)^3=1+3rであることを使って 94(1+3r)-3(1+2r)-3(1+r)-103=0 273r=15 となってr=約0.0549 もう少し精度をあげるために 94000 = 3000/(1+r) + 3000/(1+r)^2 + 103000/(1+r)^3 を 94 = 3(1+r)^(-1) + 3(1+r)^(-2) + 103(1+r)^(-3) と変形して、近似的に(1+r)^(-1)=1-rと(1+r)^(-2)=1-2rと(1+r)^(-3)=1-3rであることを使って 94 = 3(1-r) + 3(1-2r) + 103(1-3r) 318r=15 だからr=約0.0471になる。これと先ほどのr=約0.0549の平均でr=約0.051
お礼
お返事ありがとうございます これは非常に難しい問題だったんですね。 まだ充分に消化できていないのですがもう一度じっくり考えてみます。
94000 = 3000/(1+r) + 3000/(1+r)^2 + 103000/(1+r)^3 1/(1+r) = x とすれば、 94000 = 3000*x + 3000*x^2 + 103000*x^3 このまま解くんでしょうね。 たまたま x^3 の項が支配的なので、これから初期近似解を。 xo = (94000/103000)^(1/3) = 0.9700.... Newton 逐次解法だと、そのあと 3回目で残差零(ただし、EXCEL にて)へ収束。 x = 0.9697.... r = 0.03127....
- banakona
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#1さんの続き。「猿でも分かるように」は無理っぽい。 x=1.052120096・・・となるようです。 つまり r=x-1=0.052120096・・・ 3次方程式なので、あと2つ解を持ちますが、この方程式の場合、それは虚数になるので不適。 こんなに精度が要らないなら、エクセルのゴールシークを使うという手もあります。
お礼
早速のお返事、ありがとうございました。 No.1の方へのお礼にも書いたのですが試験では手計算で解かなくてはならないので、3次方程式の解き方を分かりやすく解説していただけないでしょうか。 ネットでは因数分解で解く方法が分かりやすいと書いてありましたが・・・。
- rnakamra
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1+r=xとおくと 94000=3000/x+3000/x^2+103000/x^3 となります。 このような場合はまず分数を消すのが先決です。 x,x^2,x^3の公倍数x^3を両辺にかけます。 94000x^3=3000x^2+3000x+103000 これは3次方程式になります。 見やすくするために左辺に移項。 94000x^3-3000x^2-3000x-103000=0 桁が大きいのです両辺を1000で割る。 94x^3-3x^2-3x-103=0 この3次方程式を解くにはニュートン法などの方法で解きます。 (代数的に解くことは可能ですがちょっと面倒)
お礼
早速ありがとうございます、とても参考になりました。 しかし 94x^3-3x^2-3x-103=0 以降の3次方程式の解き方が分かりません・・・(汗) 試験ではパソコンではなく手計算でとかなくてはならないので、 通常の因数分解で解く方法を分かりやすく解説していただかないでしょうか? ネットで3次方程式を調べてみたのですが、いま一つ分からないので。
お礼
何度も回答いただきありがとうございます。 この方法が試験で使うには現実的だと思います。 じっくり読ませてもらって自分のものにできるよう頑張ります。 ありがとうございました。