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脂肪酸がメチルエステル化されたかどうかの確認
脂肪酸がメチルエステル化しているかどうか確認方法を知りたいです。ある動物の肝臓の脂肪酸組成をGC/MSで分析する予定です。脂肪酸組成の分析は初めで、いろいろ調べていたら、某社からメチルエステル化キットが発売されいることを知りました。それで上司に相談したら「キットを買って、そのへんにあるリノール酸とかを適当に使ってメチルエステル化してみれば。メチルエステル化されることが確認できたら、スタンダードの脂肪酸メチルエステルを購入すれば良い。」ということでした。メチルエステル化によって、沸点が低くなる、流動性が増すということですが、何をもって「メチルエステル化された」と確認できるかが、よくわかりません。キットで処理したあと、とりあえずGC/MSにかけて、うまくピークが出れば良いのかなという気もします。アドバイスよろしくお願いします。
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No.1です。 参考URLの追加です。 産業技術総合研究所「有機化合物のスペクトルデータベース SDBS」 IRやMS、NMRなどのスペクトルのデータがあります。 例えば「リノール酸」「リノール酸メチル」「メタン」などのスペクトルを探して印刷して、実際作ったものと比較すれば良いと思います。 これを例にIRでの同定を説明すると、リノール酸の1710cm-1の鋭いピークとリノール酸メチルの1742cm-1の鋭いピークは、全体としてはピークが近い場所にありますが、この差は決定的で、確実に違う物質だと言えます。 また、-COOH(-OH)のピークは特徴的で、リノール酸の-COOHは2500~3500cm-1にブロードのピークがあり、メチル化されると目に見えてそれが無くなり違いがわかります。 これは脂肪酸の分子量に関わらず、同じ傾向です。 ブタン酸であろうがノナデカン酸であろうが、不飽和脂肪酸であろうが同じです。 有機や反応を扱うのであれば、IRは知っていて損は無いと思いますよ。 1つの測定で決定づける必要は無いと思います。特に初めてなのであればなおさらです。 複数の測定法で確認するのが良いと私は思います。
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GC/MSだと酸が多かった場合汚れるので、FID付きのキャピラリカラムで昇温を掛けつつリノール酸メチルの増え方と、リノール酸の減り具合を見ればいいでしょう。 多分塩化水素/メタノール系かジアゾメタンでしょうが、前者はめっちゃ安く、後者は高効率です。 私ならジアゾメタンを使いますね。専用容器が付いて売られているので合成も危険ではありません。 GCで100%近い反応率を確認してからその条件で目的の酸をメチル化すればいいでしょう。 日本電子の二重収束のGC/MSの安い奴は凄く便利ですよ。たった二千万。準ミリマスまで行けます。
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早速の回答ありがとうございます。 参考にさせて頂きます。 doc_sundayさんには本当にいつもお世話になっています。
- moonmist
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有機系の研究室出身です。 私ならFT-IRフーリエ変換型赤外分光で分析します。 IRは官能基を見る装置なので、エステル化されているかは一発でわかりますよ。 反応の進み具合を見る時にも使います。 例えば経時変化でカルボン酸のピークが小さくなって、エステルのピークが大きくなるのが確実にわかります。 当然反応前の官能基のピークがほぼ完全に消えたり、反応が止まったと判断できれば、その工程は終了、といった具合です。 GC/MSは使ったことないですので(MSやHPLCはある)それで上手くいくかは別の方にまかせます。 頭の中ではうまくいきそうですが。 参考URLはサッと適当に見つけた感じ良さげなサイトです。参考まで。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 FT-IRをこのように使うとは、考えてもみませんでした。 参考にさせていただきます。
お礼
再登場ありがとうございます。紹介頂いたURL、いろいろ参考になりそうです。