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平面色とは?

色彩心理学を学んでいます。 その中で、「平面色」という語句が出てきたのですが、説明文が「青空の色、残像の色など」とだけしか書かれていないので、平面色がどういった色なのかピンときません。 どなたかアドバイスをお願いします!!

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noname#89054
noname#89054
回答No.1

興味深いので調べてみました。 知識がないので、もし、補足されてもお答えは出来かねますが…。 『カニッツァ視覚の文法―ゲシュタルト知覚論』/サイエンス社  より抜粋された記述がありました。  “面色(film color)”で検索されるとより詳しく解ると思います。 【面色(film color)=平面色について】 ・奥行きの次元で明瞭な位置を持たない。 ・非現実的な現れ方をし、より密でなく、  より柔らかであり、ふわふわしている。   ・テクスチャーや不等質性を欠いており、完全に均質に現れる。 ・典型的な面色は分光計で見られる色。 ・雲のない空の色、霧、煙、残像の色。 ・「開口色」や「還元色」などと呼ばれている  還元衝立を通して見られるときの表面の色などである。      ――なお、現在この本は絶版のようです。 http://www.bonbori.com/ldd/ldd/ldt10.htm こちらのなかの、 ■色の現象学     ←ここに詳しい説明があります。  ■点光源の点とは?  ←ここでも、平面色に関連する記述があります。 【平面色】 ・青空のように観測者からの距離が確定されない。  物質的な表面を持たず、中に突き抜けるような柔らかい印象を与える。 ・視線に対してほぼ直角に広がり、傾いたり凹凸も持つことがなく、  観測者から漠然とした不確定な距離を占めている。 ――イメージがつかめましたでしょうか。

bellia
質問者

お礼

丁寧な解説ありがとうございます! イメージでつかむことができました☆ 本の紹介もありがたいですvvチェックしてみようと思います。

その他の回答 (1)

  • Diogenesis
  • ベストアンサー率49% (859/1722)
回答No.2

色の現れ方の現象学的分類のひとつですね。 もともとは実験現象学の研究で知られる心理学者ダヴィッド・カッツ(David Katz,1884-1953)が提唱した分類です。 #1さんがすでに教科書的な解説をしてくださっているので, 私は豆知識的な補足をしておきます。 #1さんが書いておられるとおり, 平面色は「面色」,「開口色」,「還元色」とも呼ばれます。 (平面色という呼び方はあまり一般的ではありません。) JIS用語では「開口色」という呼称が採用され,以下のように定義されています。 ■開口を通して見られる色のように,光を発する物体が何であるかという認識を妨げるような条件において知覚される色。 日常的体験の中で色は物体の属性のように受けとめられていますが(表面色), 開口色はそのような物体の知覚なしに眼前に純粋な色の印象だけが感じられる状態です。 快晴の日に地面に寝ころんで視野いっぱい空が広がるときに感じられる色, 白いスクリーンを色光で照らしてボーっと眺めているときに感じられる色なども開口色の例です。 開口色とか還元色といった呼称は「還元衝立(かんげんついたて)」という実験装置に由来します。 還元衝立は無彩色の不透明な板に小さな穴を開けただけのもので, 衝立の向こうに置かれた物体の一部分を穴から少し眼を離して観察します。 衝立があろうがなかろうが眼に届く光の分光特性は変わらないのに, 対象物が認知できるか否かで色の現れ方の印象はずいぶん違ったものになります。 カッツは面色(開口色),表面色のほかに 空間色,透明面色,透明表面色,鏡映色,光沢.光輝,灼熱といった色の現れの現象学的分類を挙げています。 ドイツ出身でのちにスウェーデンで活躍したカッツはゲッチンゲン大学のゲオルグ・ミュラーの門下生で, 「ルビンの壷」で知られるデンマークの心理学者エドガー・ルビンとは兄弟弟子の関係です。 カッツやルビンの研究はゲシュタルト心理学の成立に大きな影響を与えました。

bellia
質問者

お礼

色の説明だけでなく、歴史的なことまで教えてくださり、ありがとうございます!おかげで、更に詳しくしることができました☆

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