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漢字は日本の発展に障害となったのか

漢字廃止論というのが戦後一斉に吹き出しました(江戸時代からずうっとあったようですが)。 戦後60年を過ぎた現在、漢字は日本の発展に障害となったのでしょうか。

みんなの回答

  • shi-basan
  • ベストアンサー率69% (36/52)
回答No.6

いいえ、違います。 漢字があったからこそ読み手に誤解釈を起こすこともなく、正しく意味を伝えることが出来たのです。 日本で最初の漢字仮名まじり文である「古事記」の編纂者、太安麻呂が序文に大体このように書いています。 「漢文(訓)で書いたら日本語をうまく書き表すことは出来ません。かといって仮名(音)だけで書いたら文章が長くなって正しく意味を伝えられません。だから私はこれを漢字仮名まじり(音読訓読)で表記することにしました。」 奈良時代初期、国家プロジェクトで「日本の正しい神話を今こそ書き留めなさい」と命令され、稗田阿礼が暗記していた伝承神話を一字一句間違えずに、後世の人が誤解釈や改ざんすることのないよう正しく神話を伝える為に苦心したことが序文に書かれています。 漢文だけだったら日本語は早々に消滅していたでしょうし、仮名だけだったら誤解釈だらけでここまで文化は発展しなかったでしょう。 現在でも漢字があることによって、メディア文化がここまで発展したのではないでしょうか? 漢字が日本の発展の障害になったというのは。まだワープロが無かった時代、外国のようにタイプライターが使えないという事で言われたことです。 今ではワープロ機能で簡単に漢字変換することが出来るので発展の障害もへったくれもないですよ。 お隣の国の韓国もハングルだけだと非常に不都合が多いらしく、漢字を復活させるべきだと言っている人もいるようです。

  • nebnab
  • ベストアンサー率34% (795/2317)
回答No.5

「漢字は何千字も覚えないといけないから大変だけどアルファベットは26文字しかないから覚えるのが簡単だ」と中学生のころ聞いたのですが、そのとき思ったのが、 「でも英語は綴りを覚えなければならないから漢字を覚えるのと大変さは変わらないんじゃないの?」 ということです。 漢字が日本の発展の障害になったとはまったく思いません。 むしろ、日本語の書き言葉は漢字の存在を前提にして=同音異義語の多数存在を許して、発展してきたと思います。

noname#86584
質問者

お礼

ありがとうございます。 「英語単語」対「2字の漢語」 私は英語を知りませんのでなんともいえませんが、パッと見てわかるのは漢語の方ではないでしょうか。 2番さんの意味の透明性で漢字の勝ち。 ありがとうございました。

  • misa-on28
  • ベストアンサー率35% (227/640)
回答No.4

実際のところ、日本語を漢字なしで文字表記することはほとんど不可能に近いと言えるでしょう。 お隣の韓国がハングル中心でも何とかなっているのは、韓国語の音韻が日本語に比べて多いことにより、カナでは書き表せない音の違いが表記できるからです。で、たいてい漢字一文字をハングル一文字となりますので、カナですべてを書くほどには冗長にはならずにすむと言うこともあります。 カナに直すと同じようでも、ハングルだと違う表記になるものが沢山ありますので、前後の文脈と照らし合わせると元の漢語が分かると言うことです。 日本語では母音が基本的にあいうえおの5つですので、カナにしてしまうとやたらに同音異義語になってしまうものがあるのですね。 で、覚えにくいなどと言うデメリットはあるものの、漢語あるいは和製漢語として新しい概念を表しうると言うメリットは絶大だと思います。 NO.2さんの仰ることはもっともですし、加えて言えばアメリカ人の好きなローマ字略号なんて言語道断的に分かりにくいですね。 たとえば「北アメリカ航空宇宙防衛司令部」がNORADだなんて、元の言葉North American Aerospace Defense Commandを知らないと(っていうか知っていても)さっぱりワヤです。 まあ、こんな漢字は生涯使うこともないなっていうような使用頻度の低い漢字はさておき、大方は漢字仮名まじり表記と言うものは日本の発展に役立ってきていると言えるでしょう。

noname#86584
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 その昔、日本人にメガネが多いのは漢字のせいだ。たとえば新聞で「難」という字を見て、横棒が何本あるか数えると目が悪くなる、という漢字廃止論者がいました。 「難」という字の横棒の本数を数えてから、これは「難」という字だと判断する人がどこにいますか。 かたちでパッとわかります。

noname#194289
noname#194289
回答No.3

ベトナムはフランスによって漢字を完全に廃止させられたのではなかったですか。ベトナム戦争よりはるかに大きい損失ではなかったでしょうか。日本は幸運でした。馬鹿とは言いませんが、寺田寅彦程の人でもローマ字論に同調していたようです。

noname#86584
質問者

お礼

ありがとうございました。 昔の偉い人にもチョンボが結構ありますね。 偉い人といっても万能ではないです。 新人のとき、社長はとても偉い人に見えました。 しかし、社長を知っていくにつれて、だんだんと普通のおじさんに見えてきました。 でも、偉いことには違いなく、自分には務まりそうにないこともわかってきました。 明治の偉い人も、本人を知っている人の評価はそれに近いんじゃないでしょうか。

  • cyototu
  • ベストアンサー率28% (393/1368)
回答No.2

いいえ、今でも漢字は日本の発展に本質的に重要な役割を演じているのに、最近ではカタカナ文字が氾濫してしまい、日本の発展に障害になりつつあります。なぜ漢字が日本の発展に重要で、カタカナが良くないかの説明を以下にします。 漢字には仮名やアルファベットにはない、「意味の透明性」と言うのがあります。それは一度漢字を覚えていしまったら、素人でも難しい専門用語を理解することがでるということです。以下に幾つかその例を並べてみますが、多分質問者さんはその意味を全部判ると思います。以下の括弧の中にアルファベットで書いた同じ意味の専門用語を載せておきますが、専門用語は主にラテン語で書かれているので、欧米では専門家以外は先ず判りません。私はアメリカに住んでいますが、以下の表で約50個程の言葉が載っている物を、日本人の高校生に見せたら、ほとんどの方が、何となくその意味が判るのですが、それをアメリカ人の博士課程の大学院生に見せたら、ほとんどの方には何のことだか見当がつかず、せいぜい20%位分かっただけです。 閉所恐怖症(caustrophobia), 耳鼻科(otorhinology),  地震計(seismograph), 盗癖(kleptomania), 鳥類学(ornithology), 眼科( ophthalomology), 貧血(anemic),  産科(obsterics), 魚類学(ichthyology), 乳酸菌(lactobacillus) このように漢字に書いてしまうと、素人でもその意味が判ってしまうので、日本では西洋のように知識人たちが知識を独占することが出来ないようになっております。そのお陰で、日本人は普通の巷の人でも、世界的に見て大変教養が高いのです。例えばこれを、「じびか」だとか「がんか」あるいは、「ヘイショキョウフショウ」などと全てひらがなやカタカナだけで書いてしまうと、特に新しい言葉は何の意味か素人に分からなくなって、西洋人のように知識人に知識を独占されてしまうことになってしまいます。その結果、「インセンティブ」や「マニフェスト」が判らない奴は馬鹿だなどという馬鹿な連中が出てきてしまいます。このように、カナやアルファベットは大変不透明な言葉なのです。それに対して漢字は、すごく民主的で透明な文字なのですね。 また、漢字と仮名を混ぜて使う書き言葉の表現は、人類史の中でも稀で特異な方法です。その結果、日本人は日本人以外には出来ない思考の次元を持っています。たとえば他の民族が3次元の世界に住んでいるのなら、日本人はもう1次元多い4次元の世界に住んでいるようなものです。ですから、他の民族には見えない物、あるいは思いもつかない物を日本人が見いだすことが出来る可能性を持っているわけです。したがって日本人のこの特異性は人類の多様性や豊かさの一例であり、人類の財産として掛け替えの無い物です。 今までのところ、指導者として特別に教育を受けた連中ではない一般の日本人の知的水準が、世界的に見て大変高く評価されている理由の大変大きな部分を、この漢字の意味の透明性と漢字と仮名の併用が担っていることがお判りでしょう。 韓国のハングル文字のように漢字を追放してしまい、長い歴史の中で自分たちの先人達のが血の涙を流して手に入れてきた智慧を、翻訳無しには読めないようにしてしまったり、あるいはアルファベットだけしか使わない、その他大勢の国のようにならないためにも、漢字は是非必要なのです。ところが、最近ではカタカナ語が多過ぎて、日本人の一般的知的水準を押し下げておりますね。 日本語はその構造上、発音の種類が人類の中で極端に少ない言葉です。従って外国語を一旦カタカナに変えてしまうと、もとの国の人にはまず通じません。例えば、マクドナルド、カリフォルニア、ボストン、オースチン、モンゴメリーワード、ガレージ、ドル、ウッド(木)、グラス(単葉植物)、どれもこれもアメリカ人にもイギリス人にも通じません。ですから、カタカナ語を使ったからと言って、日本人は外国語を学んだことにはなっておりません。一旦カタカナに直したら、それは日本語だと思っていた方が間違いありません。 このように、貴方が考えているのとは反対に、漢字を使わなくなりカタカナが氾濫していることで、高度な知識がごく一部の知識人達に独占されてしまい、戦後60年経って、いよいよ日本の発展の障害になり始めているようです。 貴方が言うように、漢字と仮名を混ぜて書くという、こんな大切で世界に誇るべき日本の文化を捨てて、漢字を廃止して、日本もその他大勢の残りの連中の一つになってしまえと唱えた、程度の低い馬鹿な連中がかつての日本には一杯いました。漢字廃止論は戦後ばかりでなく、明治維新後にもありました。その馬鹿な連中とは、 前島密の漢字廃止論(「漢字御廃止之議」、1866年) 西周のローマ字化論(「洋字ヲ以テ国語ヲ書スルノ論」、1874年) 森有礼の英語公用語化論(1872年頃) 福沢諭吉の「文字之教」(1873年) です。そんな馬鹿どもの言うことを聞かずに、自分たちの祖先の作り上げた深い文化を大事に保ち続け、こんなに民主的な文字を後世の人達に伝えてきた日本人は捨てた者では在りませんね。 確かに、大人に取っては新しいことを覚えるのは大変なのですが、子供の脳味噌は大人とは全然違っています。小学生や中学生の頭では、漢字や新しい言葉を覚えることは、大人と比べて遥かに易しいのです。質問者さんにも覚えがあるでしょう。大人を基準にして子供の教育を考える程、馬鹿げたことはありません。子供に少し位の楽をさせることによって、大人になって手に入るはずだった程度の高い知識を失わせてしまい、他の国の人達並の程度の低い大人を育てるような教育はするべきではありません。日本人の持っている、この漢字と仮名の併用と言う人類の宝をなんとか遺して行きたいものですね。

noname#86584
質問者

お礼

とてもわかり易くていねいにご説明いただきありがとうございます。 お話の一々がうなづけることばかりです。 回答者様の博識振りに 月兌 巾冒 m(__)m 。

回答No.1

漢字廃止論はアジアで時々起こる現象です。 少なくとも韓国は原則廃止になっています。 結果、ハングルしかなくなり不都合が生じてます。 かんじはいしろんはアジアでときどきおこるげんしょうです。 すくなくともかんこくはげんそくはいしになっています。 けっか、ハングルしかなくなりふつごうがしょうじてます。

noname#86584
質問者

お礼

ありがとうございます。 最初に漢字混じりの方を読んでしまったので、後のかなばっかりの方は簡単に分かりましたが、先に仮名の方を読んでいたら、読みにくかっただろうと思います。

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