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マルコフチェーン式を行列で
マルコフチェーン式を行列でどうやりますか? 回答をみてもあんまりわからないです。誰か、教えてください。 例: Aの袋にしろ玉1個と黒玉2個が、Bの袋に黒玉3個が入っている。それぞれの袋から同時に1つずつとって入れ換える操作を繰り返す。この操作をn回繰り返した後に、Aの袋に白玉が入っている確率anを求めよ。
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1) まず、遷移行列を求めます。 #2さんが言われるように、状態は白玉が入っているA,Bの2状態しかありません。 従って、1回の操作を 遷移行列Mで表すとき、行列Mは2×2の正方行列になって、次のような成分を持ちます。 遷移行列Mの成分表示を m(ij) とします。 ただし、i,j=1,2 m(11)= 白玉がAの袋にとどまる確率(A→A) =2/3 m(12)= 白玉がAの袋からBの袋に移動する確率(A→B) =1/3 m(21)= 白玉がBの袋からAの袋に移動する確率(B→A) =1/3 m(22)= 白玉がBの袋にとどまる確率(B→B) =2/3 (この成分は、#2さんの行列と同じものです。) 2) 遷移行列Mを使って、問題のマルコフ過程を表します。 [ an, 1-an ] = M^n [ 1, 0 ] (上記の [ x, y ] は(1行)2列の列ベクトルです。) 3) 遷移行列Mの冪乗を求めます。 3-1) 遷移行列Mの固有値を求めて、対角化します。 (行列Mは対称行列なので、適当な行列Pを作用させて対角化が可能です。) 遷移行列Mの固有値は、 1,1/3 となります。 このときの固有ベクトルは、それぞれ [ 1, 1 ] と [ 1, -1 ] となります。 従って、行列P=[ 1, 1; 1, -1] (;で折り返してください。#2さんと同じ表記方法です。)として、遷移行列を次のように対角化できます。 P^(-1)MP= [ 1, 0; 0, 1/3 ] 3-2) 行列Mの冪乗を求める。 3-1)項で対角化した行列の冪乗を求めますと、次のようになります。 {P^(-1)MP}^n = [ 1, 0; 0, 1/3^n ] これは実は、 P^(-1) M^n P と同じですので、上の式の左から 行列P を掛け、右から 行列P^(-1) を掛けて、 M^n を得ます。 M^n =P [ 1, 0; 0, 1/3^n ] P^(-1) =[ (1+1/3^n)/2, (1-1/3^n)/2; (1-1/3^n)/2, (1+1/3^n)/2 ] 4) an を求めます。 3)項で得られた遷移行列Mの冪乗を、2)項の式に代入することで得られます。 an = (1+1/3^n)/2
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- at9_am
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マルコフ連鎖を行列で、ということですから、状態が 2 種類なので P=[a11, a12; a21, a22] という行列(;で下に折り返す)を考えれば P^n を右からかけたものになります。 したがって、初期時点 x_0=[1; 0] を考えれば n 回操作後の状態 x_n を考えれば、遷移行列 A=[2/3, 1/3; 2/3, 1/3] を考えて x_n = A^n x_0 となります。
- rabbit_cat
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その解答をのせてくれないと、どこから分からないのか、こちらにわからないので、さらに分からない回答になってしまうかもしれませんが。 a_n = n回操作後にAの袋に入っている白玉が0個の確率 b_n = n回操作後にAの袋に入っている白玉が1個の確率 とすれば、 a_n+1 = b_n×1/3 b_n+1 = a_n×1/3 ですから、 (a_n+1) = ( 0 1/3)(a_n) (b_n+1) (1/3 0 )(b_n) です。 というわけで、 ( 0 1/3) (1/3 0 ) という行列のn乗を求めれば、b_nが分かります。
お礼
丁寧に答えてくれて、ありがとうございました。やっと、試験の前に、理解できて、いい点をもらえました。