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薬剤治療で用いられる「クール」の語の由来
抗がん剤等の治療の期間について、「1クール目」「2クール目」のように「クール」という語を用いますが、これは何語で、本来どういう意味なのでしょうか。手持ちの和英辞典にはそれらしき語が載っていませんでした。医学用語なのでドイツ語でしょうか?
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はじめまして。 ドイツ在住、医療関係者です。 さて、「クール」ですが「治療を行う期間」という意味ではドイツ語のKur=治療、からきていて、テレビ、ラジオ、プロ野球のキャンプなどでの区切りの単位としてはフランス語のcourse=流れ、からきている、と手持ちの辞書には載ってました。 ただ、Kurの発音はクーアですが。日本で使われる外来医学用語の多くはドイツ語由来ですが、それに関しての参考サイトも面白いので一度見てみてください。
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noname#122289
回答No.1
英語だと「治療期間」「薬物投与の計画」の意味でのcourseを使います。クールという発音に近いのはcourseとほぼ同じ意味のフランス語のcoursでしょう。講義、教程、課程、流れです。ドイツ語のKur(治療、療法)かなという気もしたのですが、こちらに相当する英語はcureです。 英語で a course of (薬物名)とかmultiple courses of(薬物名)は普通に使います。しかし a cure of (薬物名)という言い方が「(薬物)1クール」と訳せるような文脈で使われることはまずありません。それに医療関係だけでなくて放送番組でも「このドラマは1クールで打ち切り」という使い方もします。 以上の点から言って、「1クール目」の「クール」はフランス語のcoursです。
質問者
補足
ご回答ありがとうございます。参考になりました。 どのような経緯でフランス語が用いられるようになったのでしょう。
お礼
医療の世界と放送の世界では同じ「クール」でも意味と由来が違うんですね。面白いサイトのご紹介もありがとうございました。ちょっと関係ありませんが、近年はドラマで「シーズン」というのもよく使うなあと、ふと思いました。外来語の由来は色々あって面白いですね。