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『構造粘性』とは何でしょうか?粘性にも色々あるのでしょうか?
『構造粘性』ということばを聞いたのですがどのような原理で(?)出てくる粘性なのでしょうか? 粘性にも色々あるのでしょうか? 言葉は平易で十分結構ですので どなたかレオロジーに知見のあるかたご教授下さい
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弾性体の変形挙動がフックの法則で表される様に、流体の流動挙動は ニュートンの粘度式、粘度=ずり応力/剪断速度=一定、で表されます。 水や粘性の小さな溶液は近似的にニュートン流動を示しますが、 コロイド溶液やポリマー濃厚溶液では粘度が剪断速度の関数となり、 一定とはならず、剪断速度の増加と共に減少することが多くなります。 この現象を構造粘性( structural viscosity ) と言い、Ostwaldが提唱 した言葉と言われています。 コロイド溶液やポリマー濃厚溶液等の複雑な体系の中には構成粒子や 分子間の相互作用によりある種のセミマクロな構造ができています。 この構造に外部からずり応力等の刺激が加わると、初期の段階では 構造が応力を支えるため剪断速度の変化は僅かです。しかし、ある 応力以上でこの構造が壊されると粘度は剪断速度の増大と共に減少 します。 ある種のコロイド溶液では剪断速度と共に逆に粘度が上昇し、逆構造 粘性またはダイラタンシー( dilatancy ) と呼ばれることが有ります。 ダイラタンシーに付いては下記のQ&Aを参照ください。
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- Akira_Oji
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粘性にも色々あるようですね。 内容物によって、「ずれ応力に対して見かけの粘性度が低下する」粘性 次のwikipediaに少し記述があります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E6%95%A3%E7%B3%BB http://colloid.csj.jp/member_site/23basic_abst/ueda.pdf の3ページ右あたり。
お礼
いやぁ、やっぱりなかなか難しいですね… Akira_Ojiさん、ありがとうございました
お礼
丁寧な回答で助かります こんな自分でも 少しだけ、理解出来ました drmurabergさん、ありがとうございました