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放射性標識化合物の合成について

現在、就職活動中の修士1年です。大学院で有機合成の研究を行っており、就職してからも有機合成の仕事がやりたいと思っております。 先日、就職サイトを見ていたところ、「放射性同位体(RI)および安定同位体(SI)で標識された化合物の合成を行っている」企業を見つけ、少し興味を持ちました。 しかし、やはりRIを用いた有機合成というのはとても危険なものなのでしょうか?健康に被害が出たりするのでしょうか? もちろん企業側は何かしらの対策をしているのだとは思いますが・・・ そのような仕事に携わったことのある方がいらっしゃいましたらお教え下さい。宜しくお願い致します。

みんなの回答

  • TEOS
  • ベストアンサー率35% (758/2157)
回答No.3

少しテ-マから、外れますが、1999年東海村JCOの臨界事故を 覚えてますか? マニュアルとは異なる製法で製造して、バケツの中 で臨界状態(青い光)小型原子炉が出来たようなもの。 この事件で、数名死亡、20名以上被爆しました。 こんな場合、消防も自衛隊でも、反応を止めるのは不可能。 この会社の従業員が、死を覚悟して、防護服を身に着けて、現場に入り反応を止めたそうです。 現場を知らないと、消防とて進入不能です。 私の会社でも、かなり昔ですが、工場で火災が起きました。 現場が混乱していて、毒ガスが発生している事が、消防に伝達されず 消火や救出にあたった、消防隊員が火災現場のなかで、数十名がバタバタと倒れました。 既に帰宅していたそこの現場の従業員が火災連絡で 戻ってきて、ほぼ鎮火された現場から、防護服を着た従業員が助け出し 出しました。 その当時は、消防に防護服・空気呼吸器がほとんど装備 されていない時代ですからね。(原料名言われても、消防は知らない) 自分自身も、1個のバルブの操作を間違えた事で、ガスのパージラインから原料が外部に噴出して、危険な液体原料を全身に浴びました。 直属上司の「逃げろ」の一言で、一目散に逃げて、全身にシャワーを浴びて、被災はしませんでした。 上司は瞬間的にボンベの元弁と、圧力パージをして噴出を止めて逃げました。幸い2名とも無傷でした。  バルブが100個以上有って、他の職場の人が来ても、噴出はどこで止めて良いのか判らないものなんです。 研究の少試レベルでもこんなもんです。 過去の教訓が有るから、未知な原料には不安があります。 それ以前に、原料のガスを浴びて数名が病院送りになりましたし。 危険な物を取り扱うのは、自分自身しか把握してないことが多いので、 大学の実験の際もご注意くださいね。 助けてもらえない事も有りますからね。 コバルト60の入ったアンプルを、何かの拍子に、部外者が落として 割って放射能被爆した事例も有ります。 それでは。

  • dolphino
  • ベストアンサー率46% (56/121)
回答No.2

本当の専門家からのコメントがあるといいのですが、私の経験の範囲でお答えします。 RI実験の前には必ずコールド(非放射性)で予備実験、条件検討を行います。合成経路もRI物質を可能な限り後半で導入します。導入後は操作の数を減らします。例えば、RI導入後の反応が2段階あったとして、2段階の反応の後に一回の精製で回収率、純度が得られれば各段階での精製は省くなどです。とにかく操作を減らします。 スケールは小さい時は1mgを下回るでしょう。コールドで同じ操作を何度も繰り返し、RI導入反応の高効率化、精製回収率を最大限に高め、何も見ないでも同じ操作が出来るように訓練します。スモールスケールでのカラムはパスツールピペットを使ったりします。この程度のスケールでの合成の経験があるかどうかですが、慣れれば問題ありません。 合成のことはほとんど書いてありませんが、私のRIの知識は基本的に下記の本によるものです。 http://www.jssp.co.jp/f_biochem_exptl/seika_32.html

bomb4124
質問者

お礼

なるほど。操作自体は基本的には変わらないのですね。ご紹介して下さった本にも目を通しておきたいと思います。 ご親切に回答して頂きましてありがとうございました。

  • dolphino
  • ベストアンサー率46% (56/121)
回答No.1

RIを用いた有機合成で健康に被害が出るとすれば、その事業所は営業停止になるでしょう。如何に封じ込めるかがポイントですから、ある程度特殊な操作はありますが、より手順を簡易化する実験計画、予備実験の方がよっぽど重要です。 通常の有機合成との違いは僅かです。試薬が何せ高いこととRI廃棄物を極力減らすために、必要最低限のスケールで合成するので、一般的に微量合成になります。

bomb4124
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。やはり健康に被害が出ることはないですよね。安心しました。 手順を簡易化するとのことですが、具体的にどのような実験手順となるのでしょうか? 抽出やカラムなどは大学の研究室で行われているものと同じような手順なのでしょうか?