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「ブルジョア文学」って?
ある本を読んでいて、「ブルジョア文学」という言葉が出てきたのですが、ブルジョア文学とはどういったもののことなのでしょう? また、参考文献など紹介してくださっても嬉しいです。
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No.1です。「ある本」をお示し頂き、当方の危惧が当たりました。 この場合の「ブルジョア」は、仏蘭西大革命の担い手、革命階級です、市民階級です。従って、市民階級の立場からの文学です。 仏蘭西文学史を確認される事をお勧めします。仏蘭西大革命に端を発した革命の動きは欧州大陸を席捲するのですが、地域によってその内容は著しく異なります。独逸ではなんと哲学の革命ですし、渡って英国では無血革命です。 文学も当然それらの影響をうける訳です。欧州文芸史と云う様の本の方が良いかも知れません。
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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回答番号:No.2の補足:回答番号:No.3へのお礼欄のお書き込みについて: 『「1850年、即ちバルザックの死んだ年は、象徴的な年と見ることができるであろう。西欧におけるブルジョア文学の黄金時代は、19世紀の前半と共に終わった。」』 この評論は当然、19世紀後半から20世紀以降に書かれたものでしょう。 そういう意味でここでいう“ブルジョア文学”はまだ階級文学として発芽してこないプロレタリア文学の対置とは異なります。 明らかに当時の西欧において、勃興し、歴史と社会に主役を演じた新階級ブルジョワジー(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AF%E3%82%B8%E3%83%BC における市民階級)のことで、その階級に維持された文学という意味でしょう。 したがって、私の回答などでの、日本の近世・現代におけるプロレタリア側からの呼称としての、プロレタリア文学に対置したブルジョウワ文学とは異なります。 歴史性を帯びた言葉ですから、どこで誰がどの時代に使っている言葉かで、対象は異なるものです。
お礼
回答ありがとうございます。
戦前の話であれば 「プロレタリア文学」の運動参加者から見たそれ以外の文学。 戦後1960年代の話であれば学生用語で、 現在の文壇、出版界をできあがった体制、自分たちをそれに属さない部外者 という立場を強調するための軽い言い方です。 後者であれば何でもかんでも既存の(権威のありそうな)物に「ブル」を付けて使います。 大手新聞社=ブル新 弁護士=ブル弁 等々
お礼
みなさん回答ありがとうございます。勉強になります。 「ある本」ですが、『トルストイ全集(河出出版)別巻』所収の、ミルスキイ「『戦争と平和』について」という評論(?)の中に出てきます。前後の文としては、 「1850年、即ちバルザックの死んだ年は、象徴的な年と見ることができるであろう。西欧におけるブルジョア文学の黄金時代は、19世紀の前半と共に終わった。」 といった感じです。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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プレレタリア文学の対義語として(プロレタリア側から)使われているのは存じて居ます。 ブルジョワ体性の維持、すりより、寄生の、そういう枠を出られない思想の文学という意味でしょうね。 プロレタリア文学を読めばたくさん事例と使用例は出てきます。 そういう観点からは、プロレタリア文学以外はみなブルジョウワ文学なんですね。 プロレタリア革命に賛同シしない、不協力なものと看做すわけですね。だからそれ以外のもの全てです。 そういう観点からは、プロレタリアとプロレタリア革命に奉仕するものだけが、存立の価値と意味を認められます。 ブル新とはブルジョウワ新聞のことですが、今のタームは商業紙ですね。 今はもう接頭語としてブルジョワということばは使用されることは少ないでしょう。ほとんど無いのではありませんか。
- LN-TF
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「ブルジョア」或いは「ブルジョアジー」と云う言葉は使われている書によって意味あいが異なってきます。 「ある本」の書名と前後の記述を具体的にお示しになった方が良いでしょう。 歴史的には、仏蘭西大革命の時の、市民がブルジョアジーでした。⇒革命階級。 マークス(マルクス)・レニン・スターリン時代には、プロレタリアート(無産階級)に対峙する資産階級(地主、財閥など)を指します。 後者の場合、無産階級革命に資するところがない文学を「ブルジョア文学」として切り捨てた事がありました。
お礼
回答ありがとうございます。 本の提示が遅くなり、すみませんでした。 勧めにしたがって、フランス文学史・フランス革命について勉強しようと思います。