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テポドン撃墜について
防衛省 北ミサイル迎撃検討 MD導入後、初の実運用へ 2月27日8時3分配信 産経新聞 この記事で疑問に思ったのですが、SM3での撃墜となると日本の領空ではなく大気圏外にでたところで撃墜するわけですよね? 撃墜までに相手のミサイルの目的地は割り出せるのですか?
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- moritan2
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ロケットの燃焼は1、2分で終わり、あとは弾道飛行ですから、この時点での位置、方向、速度がわかれば、その後どのような軌道でミサイルが飛んでくるかは確定します。コンピュータでどこに何時何分に着弾するかは計算できますから、国内に着弾することが分かれば、ただちに迎撃のための行動を起こして問題ないと思います。ただし、ロケットの燃焼が終わらないとどこに飛んでいくか確定しないし、北朝鮮からだと数分で着弾するでしょうから、北朝鮮の発射準備を探知したらいつでも迎撃ができるように準備をしておかないと間に合わないでしょうね。
- Sasakik
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>日本の領空ではなく大気圏外にでたところで 細かいことを言うと「大気圏外に出たところ」というより「再突入前」の方が適切でしょうね。 で、 >撃墜までに相手のミサイルの目的地は割り出せるのですか? 現状の流れでは 1.発射基地の建築 2.発射基地へのミサイル搬入 という数ヶ月~数年の「前フリ」があり、その間の偵察衛星による監視や徹底した情報収集などで射程などが予測できます。射程と発射台の場所が判れば目標もある程度絞り込むことが出来ます。 で、実際のミサイル発射には、更に 3.発射台にミサイル設置 4.ミサイルに燃料供給 という手順が存在します。 供給された燃料の量でも、射程の予測はできますね。 また、大気圏外では、発射炎(フレア)のIRスペクトル解析でミサイル発射を関知できる高性能赤外線センサを搭載したDSP衛星が待機していますし、ミサイル発射の指示に関係する無線通信をモニターすべく通信傍受衛星も遊弋しています。 かれこれ20年ちかく昔のことになる湾岸戦争でも、移動式発射台で、テポドンよりも射程が短いスカッドC(=より短いリアクションタイムが要求される)に対応するため、通常オーストラリアに置かれた中継ステーション経由で処理されるDSP衛星のデータを、直接サウジアラビアのリアドに送ることで数秒の時間を短縮したという例もあります(まあ、肝心の迎撃ミサイルが”間に合わせ”だったこともあり、実際の迎撃成功率は4割以下だったというのは、一部では有名な話しですね)。 ということで、全地球レベルでの監視体制下であれば、発射して数分で大凡の目標が解析可能らしいです・・・しかし、米軍のシステムに”おんぶにだっこ”ではじめて成り立つわけで”日本単独”となると不可能ですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 状況証拠ばかりで難しいですね。
- Splatter
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テポドンは弾道ミサイルに分類されます。 テポドン2号は大陸間弾道ミサイル(有効射程6,400Km以上)と 見られています。 弾道ミサイルとは初期加速の後は慣性と微調整のみで弾道軌道を 描き、目的地に到達するミサイルです。 (テポドン2号は2段階射出のようですが) 巡航ミサイルや滑空ミサイルよりは軌道が読めるため、 正確な着弾地点とまではいかずとも、たとえば日本の領内に 着弾する可能性があるか否か、といった情報は判断できます。 弾道ミサイルは最初の数分間で着弾位置がおおよそ決まります。 もちろん長射程になれば誤差が生じること、開発技術によっては 着弾位置が大幅にズレる可能性もありますが。 (北のミサイルの本当に恐ろしいのはこれかもしれない) しかし弾道ミサイルは迎撃が困難です。 長射程に加えて弾速が非常に速いことが原因の一つです。 射程10,000Kmを約30分で着弾できるとされますが、現在の技術で あればこれを撃墜することは可能です。逆に30分を要することが 短距離弾道ミサイルにありがちな『発射箇所が固定されていない ために初期発見が遅れる』ことによる危険性は薄くなります。 (短距離弾道ミサイルは5分程度で着弾するため) 弾道ミサイルは短距離弾道ミサイルであっても宇宙空間を通ります。 従来ではこれが脅威とされていました。弾道ミサイルの高度まで 上昇し、命中させる迎撃兵器が存在しなかった事が原因です。 近年のミサイル防衛はこの宇宙空間における撃墜を目的とし、 迎撃範囲が非常に広くなっています。衛星、航空機、戦艦といった 全てのレーダー情報とデータリンクすることで目標を探知し、 これを迎撃するというコントロールを行っています。 日本に着弾するおそれがある、と判断された時点で迎撃可能に なりますから、SM-3の導入は大きいと思われます。 課題としては多弾頭型の弾道ミサイル、および複数個所から 同時発射された弾道ミサイルに対する防衛精度の向上でしょう。
お礼
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お礼
ご回答ありがとうございました。