• ベストアンサー

定額給付金とIS-LM分析

定額給付金が支給されると、IS曲線とLM曲線はどのように移動しますか。また、日本経済にどのような影響を与えますか。 教えてください。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

 入門レベルの経済学を独習している者です。その限りの知識で考えてみました。 1.給付金を負の所得税と考えます。IS/LM分析の枠内で所得税をどう扱うかですが、極めて簡単に、可処分所得がそれだけ減るとします。国民所得をY,所得税をT,消費をC,消費性向をk,とすると、C=C0+k(Y-T) で、恒等式Y=C+I+G(Iは投資、Gは政府支出)からY=(C0-kT+I+G)/(1-k) であり、所得税がΔT変化したときのYの変化ΔYは、ΔY=-[k/(1-k)]ΔTとなります。つまり、IS曲線がこのΔY分だけ右(ΔT<0のとき)または左(0<ΔTのとき)に平行移動することになります。一方でLM曲線は、貨幣の需給が所得税と直接の関係をもたないとすれば、動きません。 2.上のΔYの式の導出では、消費性向は定数であると仮定しています。現実には、所得が変化すれば消費性向も変動すると考えられますが、その議論は私の能力を超えます。 3.今話題になっている定額給付金は、総額で2兆円程度とのことで、仮に消費性向をk=0.8とすると、ΔT=-2兆円に対してΔY=8兆円となります。現在の日本のGDPは500兆円程度ですから、その1.6%程度の経済効果が期待できることになりますが、さて実際はどうでしょうか。 以上

imsrmhi
質問者

お礼

わかりました。 解説ありがとうございました。

関連するQ&A