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IS-LM分析に関しての軽い質問

貨幣需要が増大すると、LM曲線は左にシフトする。 これは公務員試験の勉強中に遭遇した、ごく基本的な命題だと思いますが 私はこれを右シフトするものだと考えていました。 どなたか理由をお教え願えないでしょうか? ちなみに私の理解は、 経済が拡大したために貨幣需要が増大するとすれば、LM曲線も Yを増大させるように動きそうだな、というところです。

みんなの回答

回答No.3

1.マクロモデルを扱うときに大切なのは、内生変数と外生変数とを区別することです。モデルを図示した曲線(LM曲線はその一例)をシフトさせるのは外生変数の変化です。内生変数の変化は曲線上の移動であり、曲線自体は動きません。 2.LM曲線の場合、外生変数は実質貨幣供給M/P(それのみ)で、内生変数は国民所得Yと利子率rです。Yを横軸、rを縦軸にとって図示したのがLM曲線ですが、これをシフトさせるのはM/Pの変化のみです。M/Pが大きくなれば曲線は右下(右はYの増加、下はrの減少)にシフトすることになります。逆なら逆です。 3.貨幣需要が増大したときに(Y,r)面でどういう変化が生ずるかは、需要変化の内容によります。例えばYの増加により取引需要が増大したとすると、貨幣供給が変わらなければ需給均衡点がLM曲線上を右に移動し、Yと共にrが増加する変化となります。Yの増加と共に貨幣供給が増加する場合は、LM曲線は右下にシフトし、新しい均衡点はシフトしたLM曲線上の一点に移ります。 4.「貨幣需要が増大すると、LM曲線は左にシフトする。」現象は絶対ないとは言えないかもしれませんが、極めて非現実的と考えます。

CaurlOskay
質問者

お礼

詳しい説明をありがとうございます。 外生or内生変数に関して不勉強でした。理解が深められた気がします。

  • tak86
  • ベストアンサー率0% (0/0)
回答No.2

LM式は M/P=L(y,r) で表されます. (M:マネーサプライ,P:物価水準,y:実質国民所得,r:実質利子率) 左辺のM/Pは実質貨幣需要を表し,右辺は実質の貨幣供給を表します. ただし,以下の仮定がされています. (1)∂L/∂y>0 (2)∂L/∂r<0 換言すれば, (1)yが上がれば(下がれば),L(貨幣需要)は上がる(下がる) (2)rが上がれば(下がれば),Lは下がる(上がる) となります. つまり,貨幣需要が何らかの原因で増大してしまった場合, 貨幣市場は超過需要です. 供給は外生変数なので,右辺のy,rをいじって需要を減らさなければなりません. ここで,需要を減らすには… (1)を用いて yを下げる (2)を用いて rを上げる という2つの経路があることがわかります. この二つはどちらもLM曲線を左シフトさせる要因ですね. (グラフを書いて確認してみましょう)

CaurlOskay
質問者

お礼

解説ありがとうございます。イメージが掴めました。

  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.1

簡単にIS-LMをおさらいすると、 IS:Y = C + I(r) + G + NX LM:M/P = L(Y, r) となります。 貨幣の需給均衡をしめす LM 曲線は、 1.Y があがると貨幣需要は増える(取引に必要な貨幣量が増えるため) 2.利子率が上がると貨幣需要が減る(貨幣ではなく資本で資産を持つ、言い換えれば手元に置く貨幣量が減るため) という性質があるので、実質貨幣量 M/P が一定のとき、Y と r は一方があがるともう一方もあがる形になり、結局右上がりの曲線として描くことになります。 さて。 > 貨幣需要が増大すると、LM曲線は左にシフトする。 貨幣需要が増大するということは、金融市場が均衡する Y と r の組み合わせが、同じ r で評価すればより低い Y で均衡する、ということになります。一般に、IS-LM 曲線は縦軸に利子率 r をとりますので、より低い Y をとるということで、左にシフトするわけです。

CaurlOskay
質問者

お礼

お礼が遅れました、説明ありがとうございます。