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「なら」の「ば」付き問題
僕は今日本語を勉強しています。教科書は≪どんなときどう使う日本語表現文型200 初・中級≫(友松悦子等著)です。 「ならば」と「なら」はどんな場合でも代えられると僕は以前そう思っていましたが、今は本当にそうでしょうかと疑っています。 -------------------------------------------------- 教科書のP156「条件」の文型2: 2. ~(ば)・~なら(ば) 例示: ... (7) もしその人がいい人ならば、いっしょに仕事をしたい。 ポイント 「Aば/なら(ば)、B」の形で、Aは仮定条件と表す。動詞とイ形容詞には「~ば」を使い、ナ形容詞と名詞には「~なら」を使う。「~なら」は(7)のように「~なら(ば)」の形で使うこともある。 -------------------------------------------------- P160「条件」の文型6: 6. ~なら 例示: (1) A:今から図書館へ行きます。 B:あ、図書館へ行くなら、わたしも本を返しにいきます。 (2) A:あれ、林さん、もう帰るんですか。ぼくはまだ仕事があるんです。 B:そう、まだ仕事があるなら、お弁当と熱いお茶を買ってきましょうか。 (3) A:あっ、ドアが開かない。かぎがかかっている。 B:えっ、かぎがかかっているのなら、かぎを借りてきましょう。 (4) (友だちが納豆を食べないのを見て) ジムさん、納豆がきらいなら、食べなくてもいいんですよ。 (5) A:田中さん、いませんか。 B:田中さんなら、さっき出かけましたよ。 ポイント 「Aなら、B」の形で、Aで相手の言ったことや様子を受けて、Bで話す人の助言、意志、意見などを言う。 -------------------------------------------------- つまり、文型6で「なら」の後ろに「ば」を付けるといけないもしくは不自然になるということですか? (ちなみに、文型6の(2)「ぼく に はまだ仕事がある」と言ったほうがいいでしょうか?)
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どうやら、このような教え方は通常の学校文法で教えるやりかたでなく、外国人に日本語を教える時に使う「日本語文法」の教え方であるようです。 動詞とイ形容詞(普通に言えば、形容詞)は「~ば」の形、ナ形容詞(普通に言えば、形容動詞)と名詞は「~なら」の形で、仮定を表すということです。この「日本語文法」は現代語だけを対象にし、古語(文語)は対象にしません。従ってこの説明で十分でしょう。 ご質問の「~なら」を「~ならば」に変えることが出来るか、どうかについてですが、 >つまり、文型6で「なら」の後ろに「ば」を付けるといけないもしくは不自然になるということですか? (1)(2)(3)(4)(5)とも「なら」を「ならば」に変えることはできますが、かなり古めかしい言い方になります。(これは古語から来た言い方なので)、従って付けられないことはないが、付けないのが普通だという結論になります。 >(ちなみに、文型6の(2)「ぼくにはまだ仕事がある」と言ったほうがいいでしょうか?) 前で「帰るんですか」と「です」を使っていますから、「あるんです」や「あります」を使うほうがいいでしょう。
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- ej_honyaku
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(2) A:あれ、林さん、もう帰るんですか。ぼくはまだ仕事があるんです。 No.3さんもお書きのように(に)を入れることもできます。 ただし(に)を入れて「ぼくには」というと、林さんよりも「ぼく」の方に注意がかなり偏ります。 上の例では、「林さん、」という風に「は」が省略されていますが、 (に)を入れずに「ぼくはまだ仕事があるんです。」とすることで、 「林さんは、もう帰る」けれども「ぼくは、まだ仕事がある」という風に 「林さん」と「ぼく」のバランスが同等な表現になっています。
お礼
なるほど、了解です。ご回答ありがとうございました。
補足の質問にのみ答えたいと思います。日本人で、日本語nativeですが、文法的な観点(viewpoint)からは意見できませんので、悪しからず。 結論としてはどちらもあっています。だだし、ニュアンスの違いがあるので指摘(indicate)しておきます。 僕にはまだ仕事があるんです。だと、僕にはあるが、君はないのか(うらやましい)などのちょっとした感情(emotion)が含まれると思います。 逆に”に”を入れない場合は、自分のことはしっかり伝える”意志(will)”みたいなものが感じられると思います。 自分も外国語を学ぶ際、あなたみたいに意識を持ってやれたらいいなあ、と思いました。
お礼
参考になりました。ご回答や、外国語の勉強方法についてのご指導、どうもありがとうございました。
- sanori
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こんばんは。 この場合の「ば」という助詞は、仮定や条件を表します。 6の(1)~(5)は全て、「ば」がなくても、「なら」で仮定や条件を表しています。 ですから、「なら」+「ば」の2語1組で仮定や条件を表すことができます。 つまり、(1)~(6)は、全て、「なら」の後ろに「ば」をつけることができます。 「ば」をつけると質問者様が違和感を覚えるのは当然のことで、 それはなぜかと言えば、 (1)~(6)は全て、軽い感覚の話し言葉なので、「なら」を「ならば」と言ってしまうと、くどくてリズムの悪い言い方に聞こえるからです。 以上、ご参考になりましたら。
お礼
わかりました。ご回答ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございました。参考になりました。
補足
ご回答ありがとうございます。 >>(ちなみに、文型6の(2)「ぼくにはまだ仕事がある」と言ったほうがいいでしょうか?) >前で「帰るんですか」と「です」を使っていますから、「あるんです」や「あります」を使うほうがいいでしょう。 すみません、僕の説明は不明確でした。例示の文「ぼく(に)はまだ仕事があるんです。」には「に」がないので、付けたほうがいいかなと考えています。もしよければ、どうぞ教えてください。