二次形式に関する質問です
n個の変数x_1,・・・x_nに関する実係数の斉二次式を二次形式という。任意の二次形式はx_ix_jの係数をa_ijとおくと
F(x_1,・・・,x_n)=Σa_ijx_ix_jと書ける。
今、a_iiは一意的に決まるが、ここでa_ij=a_jiとすればa_ijも一意的に決まる。係数行列A=(a_ij)を二次形式Fの行列という。Aは実対称行列。
x=(x_1,x_2,・・・x_n)とすれば
容易にわかるように、F(x_1,・・・,x_n)=F(x)=t^xAxとできる。
これをF(x)=A[x]と書くことにする。
二次形式F(x)=A[x]に対し、適当な直交行列Pをとって、x=Pyとすれば
F(x)=G(y)=α_1(y_1)^2+_α2(y_2)^2+・・・+α_n(y_n)^2
とできる。ただし、α_iはAの重複もこめた固有値である。
さらに
α_1,・・・α_p>0
α_p+1,・・・,α_q<0
α_q+1,=・・・=α_n=0
とできる。p+qはAの階数である。
さらに、変数の正則線形変換
y_i=z_i/√α_i(1≦i≦p)
y_j=z_j/√-α_j (p+1≦j≦p+q)
を行えば
F(x)=(z_1)^2+・・・+(z_p)^2-(z_p+1)^2-・・・-(z_p+q)^2
となる。これを二次形式F(x)の標準形という。
また、p,qの組(p,q)を二次形式F(x)=A[x]の"符号"という
(pはAの正の固有値の数、qは負の固有値の数である)
符号の判定として、次に例示する"ラグランジュの方法"がある。
(例1)
F(x,y,z)=x^2+y^2-z^2+4xy+4yz
=(x+2y)^2+y^2-5z^2+4yz
=(x+2z)^2+(y+2z)^2-(3z)^2
よって符号は(2,1)である。
(例2)
F(x,y,z)=2xy+2yz
平方項がないから、x'=x+y , y'=x-yとすれば
F(x,y,z)=(x'^2/2)-(y'^2/2)+(x'-y')z
={(x'+z)^2}/2-(y'^2/2)-y'z-z^2/2
={(x'+z)^2}/2={(y'+z)^2}/2
={(x+y+z)^2}/2-{(x-y+z)^2}/2
よって符号は(1,1)である。
・・・・と(線形代数入門/斎藤正彦に)書いてあるんですが、ここで言う"ラグランジュの方法"とは何なのかがまったくわからずに困っています。
いったいラグランジュの方法とは何なのでしょうか?
この例って、私には単に上手く変形してるだけにしか見えないのですが・・。
私はラグランジュと名のつくものは、微積分の教科書で学習したラグランジュの未定乗数法くらいしか聞いたことがないのですが・・・まさかそのことではないですよね?
仮にそうだとしても、どのように未定乗数法を適用してるかもさっぱりです。
どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら回答よろしくお願いしますm(_ _)m
かなり困ってます・・。