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百人斬り競争の疑問 日本刀の性能について
争点 日本刀の性能 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E4%BA%BA%E6%96%AC%E3%82%8A%E7%AB%B6%E4%BA%89#.E4.BA.89.E7.82.B9 とあります。 しかし一方では 被害者 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E8%91%89%E5%8E%9F%E9%80%9A%E3%82%8A%E9%AD%94%E4%BA%8B%E4%BB%B6#.E3.83.8A.E3.82.A4.E3.83.95.E3.81.A7.E5.88.BA.E3.81.95.E3.82.8C.E3.82.8B.EF.BC.8812.E4.BA.BA.E3.80.81.E6.AD.BB.E4.BA.A14.E4.BA.BA.E3.83.BB.E8.B2.A0.E5.82.B78.E4.BA.BA.EF.BC.89 とあります。 鉄の精製技術に問題がありそうな戦国時代や江戸ならともかく、昭和時代で日本刀の性能がナイフより低いなどということがありえるのでしょうか?
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白兵戦闘では無理でしょうが、捕虜の処刑として首を切るなら 可能性はあります。 No.8さんのおっしゃる通り、環椎後頭関節で切り裂けば首は事実上骨性の抵抗物のない部位をきりすすむことになり、刃こぼれはしません。 江戸時代の解剖図譜を見学したことがありますが、当時の解剖は打ち首になった胴を用いたため、その最初の場面は打ち首になった頸部の断面の極彩色図でした。確かに切り口は環椎後頭関節できられたことを示すように切り口に環椎と軸椎の先端がのぞいた図で示されていました。 おそらく首をうなだれた状態ではおよそ1cm程度?の幅の線に刀を振り下ろせば刃こぼれなしに首を落とせるはずです。 経験者からいわゆるコツを伝えられることは現在よりは容易でしょうから、捕虜の首切りであればあり得ることかも知れません。少なくとも完全なでっち上げといえるようなものではないでしょう。 南京戦ではもっとえらい師団長クラスも持ち込んだ刀の試し切りをしたことを日記に書いていますから 「本日正午高山剣士来着ス 捕虜七名アリ直ニ試斬ヲ為サシム 時恰モ小生ノ刀モ亦此時彼ヲシテ試斬セシメ頸二ツヲ見込〔たぶん事の誤記〕斬リタリ」 (第16師団長中島今朝吾日記12月13日分)人数の誇張があるかもしれないとはいえ、ある程度刀の試し切りが日常化していたことを示すものと言えましょう。
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- eroero1919
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質問に出されている秋葉原の事件では被害者はみな腹を突かれていたと思います。腹なら骨がないですからね。亡くなった方々は主に失血死もしくはショック死だったと思います。 んで、もうひとつの百人斬りは実証する術がないので「長飛が橋の上でばったばったと切り倒し、誰も近づけなかった」とか「呂布は劉備、関羽、長飛の三人を相手にした」というような話と同じだと思います。 んで、現実としてどうだったかというと、江戸時代の首切り役の名人にかかると一刀で首をきれいに落としたそうです。解剖学的には、上部頚椎(環軸関節と後頭骨)は横から見るとナナメの関節になっています。ここに歯を入れると、大きな刃こぼれも強い力の必要もなく、ストンと首が落とせるそうです。 しかしこれはまさに名人技。マトモに歯をぶつけると骨に当たって首なんざ切れません。それが実はあの三島由紀夫の自決で、介錯をしようとしたところ緊張と不慣れから一刀ではとても切れず何度も何度も刃を当てたそうです。聞くところによると三島氏は腹を切ったもののそのあまりの痛さに介錯を早くしてくれと訴えたそうで、しかし介錯されてもきれいに首が切れないもんだから何度も斬られてまあさぞかし痛かったと思われます。ちなみにその介錯した人はその介錯のときのあまりの自分の無様さを恥じてその場で自決したそうです。 また、あの桜田門外の変で犯行に使われた刀の刀拓が幕府の捜査資料として残されているそうですが、その刀は刃が全てこぼれ落ちてほとんど身だけしか残っていなかったそうです。なんでもお互いに無我夢中でがんがん叩きあったようです。真剣での対決となると人間恐怖感で上段から振り下ろすことくらいしかできなくなるそうです。これはあの宮本武蔵も五輪書で「相手を斬るときは自分の膝を相手の股に入れて(そのくらい相手に思い切って踏み込んで)斬れ」と書き残しています。 ついでに、沖田総司の三段突きですが、あの「鬼の土方歳三」が「あれは誰にも真似できない」と言っていたそうですよ。
- shizumo
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この話なんですが条件が甘い気がします。まず使われた刀は1本だったのか複数だったのか。人を斬ったとカウントされる条件はなんだったのか。 例えば捕虜を動かないようにして、のどを切り裂くなどすると脂もつかず骨で刃が痛む事もないし。 人を殺すときものどを突いて殺してもカウントされたか 条件で全然変わってきますねえ。 あるいは日本刀は血糊などの手入れが大変だから・・というのも実は西洋剣なみのおおざっぱな手入れでも大陸の気候では十分だったのかもしれないし。 白兵戦での殺害ではないと思います。
- 川原 文月(@bungetsu)
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こんにちは。 私は、「歴史作家」です。 (1)「刀」の「構造?」で言いますと、「鉄」の部分と「鋼(はがね)」の部分から作られています。 (2)「鋼」の部分は非常に薄く、多分、どこかで見られたと思いますが、刀の波をうったような部分に、極端に言えば「かぶせて」あるだけです。 (3)西洋の「刀」は、主に「突き刺す」(フェンシングの)ような歴史が主流で、日本のように「振りかざして斬る」という発想ではありませんでした。 (4)そこへいくと、日本では「斬る道具」として発展してきています。 (5)そこで、「鋼(はがね)」ですが、非常に「薄い」ため、ただ単に人間を斬ったとしても、せいぜい4~5人でしょう。「鋼」は人間の「骨」に当たっただけでも、「刃こぼれ」がします。 (6)もし、戦いで、相手も刀で戦った場合は、刀と刀がガチンとぶつかっただけで「刃こぼれ」を起こし、何度もガチンコをすれば、すぐに「のこぎり状」になってしまいます。従って、殺傷能力としては2~3人がせいぜいでしょう。100人などは、とてもとても斬れない。 (7)あなたの示された「日本刀の性能」のサイトで、 >>野田少尉と同郷である志々目彰は小学生の頃、学校で野田少尉が講演を行い、百人斬りの実行の話を聞いたことを月刊誌『中国』1971年12月号において証言している。<< と、ありますが、中国の刀は、日本古来の刀よりも「幅広く」できていますので、「刃こぼれ」がしても「力任せ」に斬れば斬れたかも知れませんが、でも、多分に100人は、ちょっと「大げさ」過ぎると思います。 (8)日露戦争や太平洋戦争での「日本の軍刀」も、日本の伝統によって同じ造りをしていますので、それほど多くの人を殺傷する能力はありません。 (9)そこへいくと、「ナイフ」は「刺す道具」ですから、「鋼(はがね)」は無くとも、「鉄」だけで「先端」さえ折れなければ、相手を殺傷する能力は十分ありうると思います。 (10)ちなみに、戦国時代や江戸時代(明治、大正、昭和になってからも)「刀の手入れ」は、非常に難しく、普段の手入れの方法としては、「打ち粉(うちこ)」と呼ばれる「研石(といし)」を粉状にしたものを布にくるんでポンポンポンと軽く当てて、柔らかい布でふき取ります。「息」がかかっただけでも「錆(さび)」の原因にもなりますので、半紙を二つ折りにして口に咥えて、「息」がかからないようにしました。 (11)また、戦いで、刀と刀がガチンコとしたら、必ず「刃こぼれ」を起こしますので、「研ぎ師」に出して「研ぎ直し」といって、実際には「鋼」の部分を交換してもらわなければ、次には使えませんでした。せいぜい2~3人斬れば良い方で、あとは、自分の身を守る、そして、手傷を負わせるくらいならできたでしょう。 (12)人間でも動物でも「血」が付いた時は、当然、そのままでは「錆びて」しまいますので、「藁(わら)」を燃やした「灰」で「血糊」のとれるまで擦った、と言われています。 良く、TVなどで、人を斬った後、懐紙でサッと拭いてポイ・・・などは、とんでもない話でした。 (12)私の実家にも刀が5~6本ありますが、その内の3本が「県の指定文化財」となっており、今は、その刀の「鋼(はがね)」の部分だけが、県指定の「刀鍛冶」のところに預けられてあります。 小さい頃、そんなこととは知らず、隣の友だちと、その刀でチャンバラごっこをして、刃がのこぎりのようになってしまい、親から怒られたことがありました。 現在、骨董品として売られている刀は、多分、「観賞用」のため、「鋼」を打ち込んではいないと思います。 武士の家系で、代々つたわるものでは、「鋼」が入ったものもあるかもしれません。
- jkpawapuro
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持参の刀とは知りませんでした。 ただそれが日本刀である以上、初めの一人二人を切るときの切れ味以外同じ事です。というか軍刀でなく普通の日本刀ならむしろ折れやすい。 切れ味がいいのは初めの一人二人だけで、刃物である以上脂や刃こぼれにより切れなくなることにかわりはありません。 刺突用武器なら多くの人を殺すことはできますが、当時日本軍はそういった刀を(銃剣以外)持っていませんでした。
お礼
ご回答ありがとうございます。 日本刀は刺突用武器ではなかったのですね。 いいことを教えていただきありがとうございました。
- jkpawapuro
- ベストアンサー率26% (816/3045)
http://ijan2.hp.infoseek.co.jp/rare18/toujou-guntou.htm 当時の尉官クラスの軍刀です。 見ての通り反りがあり、昭和期には日本の軍刀は、サーベル型(刺突用)から日本刀型(斬撃用)に戻っています。そもそも当時の軍刀は護身用かつ儀礼用で、百人を殺すために作られてるわけではありません。 突けないわけではありませんが、百人突いても折れないほど極太のものでもありません。 これで百人切るのは無理な話です。またナイフで百回も相手の間合いに入るのも無理な話です。百人誰一人ナイフなどを持っていず、反撃を受けないなど夢物語です。 どうしても捏造したいというなら、せめて銃剣で百人さしたという話にしないと無理があるでしょう。 あまりに武器の知識がないところを見ると、刀で百人切りという話は後世の日本人が作った話と見て間違い無さそうです。普通の国なら十人に一人くらいは銃剣を見たことがあり、もう少しましな武器の知識があるものです。
お礼
向井少尉が「関の孫六」、野田少尉が当初の報道では「無銘だが先祖伝来の宝刀」 http://andesfolklore.hp.infoseek.co.jp/intisol/hyakunin.htm 関の孫六”“薩摩 波平”は当時の支給品の軍刀と変わらない低品質ということですか?
- Scull
- ベストアンサー率26% (248/951)
基本的には「攻撃方法の違い」です。 日本刀は基本的に斬撃、つまり振り下ろす時に引き斬る事で切断する武器です。この場合、刃の持ちがとても重要になり、脂の付着や微細な刃こぼれによって切れ味が落ちて行きます。 一方、ナイフの場合の攻撃は「刺突」です。この場合は極端なことを言えば「先端が尖っていればいい」のです。多少脂が付いても、先端が欠けた程度でもそれほど殺傷力は低下しません。 今回のダガーは刺突武器ですから、とても実戦的で世界中で使用されています。軍用の刃物は「まず刺突」を考慮する事になる訳です。 人体に斬撃を加えるというのは、極端なことを言えば「脂身の多い肉を皮から切ること」です。やってみれば判りますが、刃物自体が傷んでいなくても、脂の付着であっという間に斬れなくなります。その点では藁を切るのとは訳が違うと言えるでしょう。 料理人は常に包丁を研ぎ、刃についた脂を落として切れ味を保っています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 参考になりました。
補足
新選組・沖田総司の「三段突き」のような技術は昭和では流行らなかったんでしょうか?
- ZEROTUNE
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居合いをやっております。 キチンと鍛錬された刀で刀術をおさめた者なら、百人を斬れると思います。 実際、私の日本刀は竹や藁を何年も斬っていますが、切れ味はあまり低下しません。 安物の包丁はスグに切れなくなりますが、1万円以上する包丁は切れ味が落ちないです。 先の大戦に伝家の宝刀(江戸期以前の名刀など)を持ち出した方も存じています。 剣術家がこの様な刀、もしくは明治以降、昭和期の名刀を持っていれば 不可能とは言えません。 ただし、柄の部分(ツバのコチラの握るトコ)はコワレルかも。 (刀装具の本をご覧になれば、造りが理解できるので納得出来ます。) 昭和の大戦期にも素晴らしい刀はありましたが、徴兵で需要が圧倒的に多かったため、 粗悪な急造刀が多く存在しました。 コレだと一人に斬りつけたら使い物にならないかも・・・ 更に興味をお持ちなら、日本刀の書籍を見たり、試斬のある居合い道場の見学をされてはいかがでしょうか?
お礼
ご回答ありがとうございます。 達人であれば可能性はあるということですね。
- dolphino
- ベストアンサー率46% (56/121)
>鉄の精製技術に問題がありそうな戦国時代や江戸ならともかく、昭和時代で日本刀の性能が というのは関係ないと思います。技術の有無と一つの商品(物品?)にかける努力は別物です。技術があっても無駄にコストが掛かれば商品に使わないか、使えば信じられないほどの高額になる場合もあります。 1つ目と2つ目の引用の差は「骨」ではないでしょうか? また、ナイフの大きさなら同じ技術を使っても格段に安いでしょう。大きくなると値段は大きさに比例ではなく、もっと高くなるのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 刀は時代が違っても安物は安物ということですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 日本刀の突きがそんな高等技術だったとは・・・・ 柔剣道三段でも伝説の沖田総司と比べればやはり劣るんですね。