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文学部史学系学科への進学について
僕は現役の受験生です 大学進学についての質問なのですが、大変長い文章になりました 質問もいくつかありますが、どの質問に対する回答でも、1つから答えていただければと思っています かなり早くから私文型に教科を絞って勉強をすすめてきましたが、その過程で春ころから史学を学びたいと思うようになって来ました というのも、某衛星予備校の世界史の先生の話に興味を持ったので、大学では史学を学びたいとおもうようになりました 高校の間に大きく落ちこぼれた時期があり、今はそのことを大変後悔していることもあって、大学進学も将来のことを考えて計画的に行いたいと思っています これまで、理想の将来像というのを実際の実態を知らずに持っていましたが、それは研究職や大学での教鞭をとることでした さすがにこの時期になってきて学校のクラスも受験に向かう雰囲気になってきて、友達たちも志望学部を現実に見合った理由で決めているようです そこで、僕が前々から文学部で特に史学系学科志望という理由を自分で考え直す機会ができました 1)実際に博士課程まで修了し、大学で講師などの職に就くのはどのくらい難しいのでしょうか? 2)その後に准教授・教授となるのは、どのくらいの割合なのでしょうか? 3)そういうポストを得ることができなかった講師の方はその後どうなるのでしょうか? 実際に何を専攻したいかはまだ決まっていません 高校の受験用の世界史程度の知識しかないので、仕方ないことだと思っていますが、興味のある分野はたくさんあります なので、1回生のときに総合的に学び、その後に選考を選ぶシステムの大学を選ぼうと思っています 4)学士課程を終了し、修士課程に進むにはどういう方法があるのでしょうか? 5)分野によっていろいろな差異があると思いますが、どういった分野が人気があったり、講師や各ポストに就き易かったりするのでしょうか? この夢の非現実性を考えるために、志望理由がゆらいでいます そもそも、自分は英語が得意で、語学にも興味があるので、元来は語学系国際系を志望していましたが、文学部に進学しても副専攻ないし自由選択で仏語や独語も学びたいと思っています また、2回生(と更に進学すれば修士課程のとき)には米・仏・独のいずれかに留学しようと思っています また、中学の社会と高校の地歴の教職免許も取得するつもりです 6)一般的に就職に不利な文学部卒で、こういったステイタスを以てしては教職いがいにはどういった就職の選択肢があるのでしょうか? 7)史学を学びながら、一般企業への就職に役立つスキルを身につけるために学ぶことのできることがあれば教えてください 最後までお読みして頂きありがとうございます 些細な回答やアドバイス、意見や忠告でも結構です どうか、よろしくお願いいたします
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現役の史学系院生として回答させていただきます。 (1)実際に博士課程まで修了し、大学で講師などの職に就くのはどのくらい難しいのでしょうか? まともに「大学院生」らしく研究に没頭していれば、博士課程を修了するのはそう難しいことではありません。 それなりの大学に在籍し、年に1回や2回論文を投稿(あるいは学会で発表)し、数年かけてそれらを纏め上げ、博士論文を書き審査に通れば、優秀でもそうでなくても、就職が決まっていてもそうでなくても(笑)博士号は取れます。 ただし、最短年限である3年で博論を書ける人は滅多にいません。4年で書けてもそこそこ早いほうだと思います。 ストレートに22歳で学部を出た場合、24歳で修士卒、博士卒はちょっと時間がかかって28~9歳と考えるのが妥当です。 史学の場合、一般的には在学中あるいは博士修了直後に、学術振興会の特別研究員という有期の研究職(契約社員のようなもの)に応募したり、非常勤講師やCOEプロジェクト等を掛け持ちすることで業績を積みながら、数年から10年程度口に糊することになります。 しかし博士から即講師あるいは研究者として正規雇用される割合もまた少なく、中高の教師なども含む広い意味での教員は修了者の5人に1人、研究職にいたっては20人に1人程度の割合という統計が出されています(後に紹介する資料参照)。 (2)その後に准教授・教授となるのは、どのくらいの割合なのでしょうか? 博士から先については統計が無いので感覚的なものになりますが、大体非常勤講師や助手クラスの人が100人いたら、准教授にまでなれるのは1/4以下、20人とかその程度だと思います。 大学教員の公募は数が少なく、また研究分野を絞って行なわれるのが一般的なので、競争率はとても高いです。 加えてそれらの公募は毎年あるわけでもなく、結果としてひとつのアカデミックポストに大量の「研究者の卵」が群がることになります。 これは各大学の教授職に定数があり、前任者が定年退職しない限りポストに空きが出ないという年功序列式な人事体制が原因となっています。 すなわち、自分が博士を修了し研究職への第一歩を踏み始めるそのタイミングで、運悪く自分と同じ研究分野の教員ポストが数年前から若手に切り替わってでもいたら、彼らが退官するまでそのポストは空きませんので、いくら優秀でももう望みは無いことになります。 正規雇用の研究職は、不断の努力とそれ以上の運がなければゲットできないといって過言ではないと思います。 余談ですが、最近では文科省と科学技術振興機構の斡旋でJREC-INという研究職専門の公募情報サイトが出来ており、多くの「研究者の卵」はここに登録しながら公募待ちをしています。 ttp://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop
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- sheperd
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(5)分野によっていろいろな差異があると思いますが、どういった分野が人気があったり、講師や各ポストに就き易かったりするのでしょうか? 史学専攻の場合、現代の政治経済の問題に結び付けやすい近現代史専攻は需要も多く、史学以外でも経済学や政治学など、先々のポストの選択肢に広がりを持たせられます。 一方で古代史や中世史はそれ以外の分野で需要に乏しく、史学の中でもたまに存在意義を疑われたりします(笑) 人気は一定数ありますし、学部生の配属希望でも古代中世は上位に来やすいのですが、専門馬鹿になりやすい分野とも言えますので、正直一般就職も視野に入れる方にはおススメしません。 (6)一般的に就職に不利な文学部卒で、こういったステイタスを以てしては教職いがいにはどういった就職の選択肢があるのでしょうか? 先にも述べましたが、教育関係、マスコミ、公務員が3大人気です。 修士のうちなら、しっかり企業研究をし、志望職種と自身の志向とのマッチングを深められていれば、どんな職種・業界でも特に不利は無いと思います。 (7)史学を学びながら、一般企業への就職に役立つスキルを身につけるために学ぶことのできることがあれば教えてください まずは何をおいても語学の勉強です。TOEICはもちろんのこと、出来れば第二外国語の検定なども受けてみましょう。 その次に、大学院での研究をビジネスにも活かせるキャリアと考え、関連分野で実務的な資格の習得を目指すとよいと思います。例えば貿易史を研究しながら通関士の資格を取ったり、経済史を学びながらFPや税理士の資格と取ったりと、自身の専攻につなげて勉強をすればモチベーションを保ちやすいのではないでしょうか。また、簿記などは一般就職するなら何をやるにも役立ちますので、取っておいて損は無いです。 あと、学費の捻出などでアルバイトを考えるなら、単なるバイトやパートではなく、週3日や4日などの比較的緩い拘束時間でも勤務可能な契約社員・派遣社員として活動し、第二新卒と同等とまではいかなくても職歴や実務経験を積んでおくのもひとつの手だと思います。 いずれにしろ、一度きりしかない「学部新卒」(まだ挽回のきく修士も含めたら二度になりますが)は就職市場においてとても強力なカードとなります。博士卒でポテンシャル採用はまず期待しないほうがいいでしょう。 また、史学は実験科学などとは異なり、究極的には方法論を学び、史料を手元においておけば一人でも続けられる趣味の学問です。考古学など現場に出る必要のある分野はまた別ですが、学術的なポストを求めないのであれば、仕事を持っていようと大学に所属していなかろうといくらでも調べ続けられるものです。 趣味と割り切るか、一生の仕事にまで昇華させるか。どちらがいいとは申しませんが、いずれにしても後悔の無い選択をしていただきたいと思います。
- sheperd
- ベストアンサー率68% (44/64)
長いので分割投稿させていただきます。 (3)そういうポストを得ることができなかった講師の方はその後どうなるのでしょうか? 修士卒や博士卒(あるいは中退)でドロップアウトした人の多くは一般就職となります。就職先としては塾、出版社、マスコミ、公務員など、教育・研究現場での経験や専門知識を活かしやすく、年齢制限も比較的緩めな業界が多いです。 近現代の法制史や経済史などを専門に学び、財務や法務に関連する資格も並行して取得していた場合、一般企業の関連部署へ中途採用の道も開けるかと思います。 ただし、学部新卒に比べ院生の就職が厳しいのは事実。 修士は在学中からしっかり就職活動を行なっていればまだ挽回できますが、博士まで行くと年齢的にも後戻りは困難を極めます。 例えば私の知り合いでは、旧帝大の修士を出て外務省や国税局の職員、全国紙記者など、世間的に評価の高い職業に就くことが出来た人がいます。しかしその一方で、東大の博士卒なのに外食チェーンのウェイターにしかなれなかった人や、海外の一流大で博士号(Ph.D)を取っておきながら派遣社員にしかなれなかった人など、悲惨な例も多々見知っています。 文科省の発表した下記統計では、人文系修士卒、博士卒での就職率はともに28%程度となっており、修士は4割弱、博士は7割弱が卒業後の進路が定まっていない(つまり無職)という結果が出ています。 ttp://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/001/020901cl.htm ttp://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/001/020901cm.htm (上:修士修了者の就職・進学率、下:博士修了者の就職率) (4)学士課程を終了し、修士課程に進むにはどういう方法があるのでしょうか? 大学4年の夏から冬にかけて、各大学院の進学試験を受験し、修士課程に進むことになります。 試験は大学によって異なり、オーソドックスなところでは英語、第二外国語、論作文や専門試験などが課せられます。 また、試験日程や回数も大学ごとに異なり、秋季と春季の2度行なうところもあれば、1年に1度きりのところもあります。 過去問などを配布している大学もありますので、4年の春先から進学先の情報を定期的にチェックしてみるとよいでしょう。 最近では自大だけでなく他大学の院への進学や他専攻からの転向者も増えており、変わったところでは学部で物理学を学び、修士から歴史学を学び始めた人などもいます。 大学院では学部以上に専門性が重視されてきますので、他大学院への進学にあたっては、大学で師事した教員に紹介状を書いてもらったり、アポを取って進学の意向を伝えるなど、事前のコミュニケーションが必要となります。
- david15
- ベストアンサー率23% (12/51)
私立の史学科を卒業し、現在求人広告の制作をしています。 これまで多くの人事担当者と話をし、数千の広告を見てきましたが、 学部や専攻で将来就ける仕事が決まるわけではありません。 法学部出身のシステムエンジニアもいれば、理系出身の総務部長もいます。 確かに、企業によっては上位校のみ欲しいというところもあります。教授推薦のみという企業もあります。 でもそれは研究職やかなり限定された職域の話で、「この会社、この仕事」というこだわりがなければ、視界はとても広くなります。 法学部は潰しが利く=就職しやすいとはよく言われます。 それって授業やゼミで話し方を鍛えられてるのが多いと思うんです。 仮説を立ててそれを証明していくのと、事実を積み重ねて結果を論ずるのと、どちらが面接で使えるかって言ったら恐らく後者=法学部。 法学部や法律学科という看板ではなく、伝える力(コミュニケーション能力)が大事だということです。 当然下手くそな法学部生もいます。東大出てようが、下手なヤツはいます(事実当社にもいます)。 そして、優良企業の多くはそのことを知っています。就職しにくいというのは思い込みです。 今は多様な働き方があります。将来コレがしたいというものがある人にとっては、 正社員雇用よりも派遣や契約社員の方が身動き取りやすいのも事実です。 当社には毎年200人以上の派遣社員の方に来て頂いてますが、勤務態度も真面目だし、対人能力も高いです。 年上の人も多いから、本当に勉強になる話も聞けます。 というわけで、私が答えられるのは(6)(7)で、 6)選択肢は沢山あります。こだわる点が少なければ少ないほど。 7)大学新卒が即戦力なんて誰も思っていません。内定者研修もありますし、仕事のスキルは入ってからでも十分身につきます。 学生のうちは色々な人と話しをして、伝える力を身に付けることです。合コンでもOK。 その程度なら勉強の合間でも出来るのではないでしょうか。 以上、長文失礼しました。
- PENPENMAKKY
- ベストアンサー率17% (344/1984)
2)は50歳になってやっと講師になれるということですか? 普通24歳から25歳でマスター(修士)となります。その後30歳から31歳(休学しまくって37歳という例もある←女性の研究友達)で過程博士を習得しますが、実力社会なので学会誌などで発表を繰り返して名をあげるしかありません。それで40歳頃までに先任講師になり、運が良ければ50歳前後で准教授かなぁという感じです。 4)はどうやって院に進学するかを聞きたかったです 大学で春と秋に大学院の受験応募があります。これに応募するのです。 5)法学部法律研究学科や政治研究学科は就きやすい方ということですか? 政治学科は就職先がありません。法律学科だけです。 法法>文文>文史>法政>法哲 が就職し易さランキングです。
私は、文系の卒業生ですが、やはり就職は苦労しました。 人間力のない私はやはり理系が向いてたと後悔してます。 せめて、在学中に何か資格とっとくんでした。 図書館司書とかでも、地方で人材が足らなくなったときに募集ありましたし^^; 私は教育学部ですが、傍目から見ると、歴史専攻は好きな人が集まるので、なかなか競争は激しそうっていうイメージでしたよ~
お礼
ありがとうございます へぇ、競争が厳しそうなんですか・・・ ちょっと不安になりました
No1ですが、 文学部から企業に就職したいなら、とにかく上をめざすことです。 東大や早大の文学部なら専攻に関係なく、道は開けると思います。 さほど上の大学でない場合は、人間力をつけることです。会社人間として期待される人間になる。学部卒では大学で学んだことを就職先で使える人は非常にまれです。教師くらいといっても過言でない。理系の人でも専攻とはちがう仕事をしている。 文系は大学院を出ると、教師か公務員しかまともな職はないと思ってほぼ間違いありません。研究職は宝くじに当たるようなものです。 下に新聞社、出版社が出ていますが、こういったマスコミ系は研究職より狭き門です。東大早大を出ても入れる人はわずか。 本を出すというのは作家になるのと同じなので、才能が必要です。売り込みの営業力も必要です。 つまり、人並みはずれた才能がない場合は、文系の場合、専攻にかかわらず、人間力をつけて会社で期待される人になるのが企業への就職への道ではないでしょうか。この際、職種でぜいたくなどいえないでしょう。語学はできたほうがいいですが、英語のほかに、中国語など、ビジネスで使える語学がよいでしょう。フランス語は仕事ではあまり役に立ちません。ヨーロッパ系はだいたい英語が通じるので、英語以外なら、ヨーロッパ系以外か、マイナー言語でビジネスに使えるものがよいと思います。
お礼
ありがとうございます やはり就職は難しいのですね・・・ 大学は早慶上智と青山立教あたりを目指しています 参考にさせてもらいます
- PENPENMAKKY
- ベストアンサー率17% (344/1984)
1)実際に博士課程まで修了し、大学で講師などの職に就くのはどのくらい難しいのでしょうか? 70%近くが博士浪人です。つまりほとんど就職できません。 2)その後に准教授・教授となるのは、どのくらいの割合なのでしょうか? 50歳で講師がざらです。 3)そういうポストを得ることができなかった講師の方はその後どうなるのでしょうか? ほとんどが諦めるか、歴史研究本を執筆して生計立てるかです。 4)学士課程を終了し、修士課程に進むにはどういう方法があるのでしょうか? 大学院に進むことです。 5)分野によっていろいろな差異があると思いますが、どういった分野が人気があったり、講師や各ポストに就き易かったりするのでしょうか? 文系では法学部法律研究学科(法科学院拡充のため)です。但し法学部政治研究はほとんど就職先がありません。 6)一般的に就職に不利な文学部卒で、こういったステイタスを以てしては教職いがいにはどういった就職の選択肢があるのでしょうか? 文文であれば新聞社などがありますが、文史などは良くて出版社です。 7)史学を学びながら、一般企業への就職に役立つスキルを身につけるために学ぶことのできることがあれば教えてください 二兎追う者は一兎も得ずです。もっとも史学や政治学を追う者は兎はいないですが…泣 と、政治学を専攻している院生の泣き言でした…
お礼
うぅ・・・厳しい現実ですね・・・ありがとうございます 2)は50歳になってやっと講師になれるということですか? 4)はどうやって院に進学するかを聞きたかったです 5)法学部法律研究学科や政治研究学科は就きやすい方ということですか? なんか・・・考え直してみようと思います
知り合いに、早稲田大学→東北大学大学院→高校教師がいます。 専攻は日本史でした。高校の日本史の教師してます。修士修了で教師になりました。 東大大学院でも、博士出て高校教師、または公務員が多かったです。 知り合いに東大大学院博士課程出て、公務員になり、国会図書館で働いている人がいます。この人は西洋史学です。 なお、高校教師でも研究を続けている人はいます。人文系は大学院を出ると企業への就職は非常にむずかしく、研究職も非常に少ないため、高校教師や公務員になる人が多いです。特に歴史は、社会科の高校教師になるのが学部からでは非常にむずかしいため、大学院を出てからなる人が多い。その大学院を出ても、高校の採用試験に受かるのは大変だそうです。院を出て高校教師になり、歴史を教えることができれば、かなりいいほうではないでしょうか。
お礼
そうなんですか・・・ありがとうございます 少し考え直したいと思いました
お礼
非常に参考になります ありがとうございます やはりこの「夢」は途方にくれるほど虚しいものですね 現実を生きるとして、もっと実学に近い知識を学びたいです 語学は興味があるので英仏を話せるようにしたいです 具体的な将来の夢というものがないので、これから培って生きたいと思います ありがとうござました