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各大学の西洋史学科の専門について

高校生ですが、大学を受験するにあたって西洋史学科を目指そうとしています。 今興味があるのが社会思想史(社会史・宗教社会史なども)、また近世・近代フランス史なので、その分野をとるにあたってはどこの大学が良いのでしょうか? 今のところ第一志望は東京大学文学部にして、近世フランス史専門の教官がいらっしゃるとのことなのでその講義を受けたいと考えていますが、第二志望以下は何も考えていません 詳しい方、教えてください

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  • TANUHACHI
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回答No.1

 西洋史に「近世」の括りがあるかどうかはさておくとして、またフランス一国の歴史だけでも西洋史のごく限定的な側面しか見えないことになりかねません。例えてみるなら、歴史事象としてのフランス革命を理解する時にそれをフランス国内での変革であったのか、フランスという枠を越えてヨーロッパ社会やアメリカの独立そしてロシア革命にまで影響を及ぼしているのかを問うなどでは本質的な理解の差があります。  こうした意味では質問者様ご自身が関心を持たれている社会思想史や社会史の観点から歴史像を構築する「法学部-政治学専攻」や「社会学部」もお奨めできます。文学部の歴史学とは少し異なり、社会科学系の学部での歴史学は人間を社会的存在と位置付けることで社会構造や経済活動などの視点からアプローチします(この際には当然の事ながら「史料」に接することが前提ともなり、それだけの力量も求められます)。  他方、いわゆる「文学部の歴史学」はどちらかといえば「史料学」のトレーニングに力点が置かれることも多々あり、歴史像の構築という点ではモノ足らない部分を感じることも多々あります。無論、他学部研究室の教員を訪れアドバイスを得たり、他大学の学生や院生との共同研究会に参加することで自主的に見識を広めたり知的刺激を受けることも可能ですが、それはよほど自身の問題意識をしっかり持ち続けない限りは困難です。  歴史学は「集合と拡散」「部分と全体」など相反する要素を同時複眼的に理解する視座を求められる学問です。そのためスタティックとダイミズムが同居しそこでは常に厳しい相互検証と研究者自身の自己対象化(ドグマティズム的主観を排す)が求められます。そこで最も邪魔になるのは権威主義であり、歴史学でも哲学や他の社会学そして自然科学同様に「定説」など存在しないことも事実です。現時点での到達点としてのこれだけの成果があるとの相対的認識に基づくとの判断を質問者様はお持ちでしょうか?。  学風からいえば「学問らしい学問のありかた」「社会と関わることでの学問の意義を認識する」などの点で、僕は個人的に一橋大学をお奨めします。一橋大学のホームページには「社会学研究科(院)・社会学部」のサイトがありますので関心がありましたら、参照してみて下さい。  以上、企業に勤務しながら大学で歴史教育に携わっているオジサンからの一言でした。