劉備玄徳の人肉接待について
三国志の劉備玄徳が、戦に敗れて逃走中にかつて面倒を見た人の家に泊まった時に、その人は自分の妻を殺して料理し劉備に食べさせたという話があります。
一般的な日本人の感覚では、到底受け入れられないですが、中国の史書では立派な行いと称賛してるものも多いそうです。
三国志演義に見える話とのことですが、翻訳した人が「この部分は日本では無理だろう」と判断して、訳書からカットすることが多いとのこと。さもありなんと思います。
ネットで見ると、中国では古くから人肉を食する習慣があるらしいです。まあ、中国に限らず今ほど食糧事情がよくなかった時代は、世界でも割とあったことのようですが。日本でも、天明の大飢饉のときなどに同種のことがあったのは有名ですね。
ただ、気になったのは、日本では特殊な時期しかこの種の話はないけど中国ではかなりの頻度であるようだし、それを主君に報いる行いと称える記述もあります。少なくとも日本では、やむにやまれずやったという感じがしています。しかし、天明の飢饉の絵図を見ると、まさに地獄絵図ですね。
質問ですが
(1) いろいろ見ると、中国で昔からカニバリズムがあるという証拠はない。三国志演義の記述もそれが当時としても極めて珍しいことなのでわざわざ書き残されている。これをもって、昔から一般的な習慣だったとはいえない・・・という意見があります。私も、そう思います。というか、そう思いたいです。
だって4000年の歴史を持ち、日本がまだ弥生時代で卑弥呼がでるかでないかの時代にすでに魏・蜀・呉の三国がせめぎあい、日本に漢字をはじめ様々な高度な文化を伝えてくれた国ですから。
詳しいかたにお聞きしたいのですが、上記のことはやはり事実なのでしょうか。それとも、ネガティブキャンペーンの一つという意味合いもあるのでしょうか。
(2) もし事実だったら、そうなった原因はどのへんにあるのでしょうか。私見では、古くから小国
分立で争いが絶えなかったため、残虐性が高くなったのかなとか思いますが。