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歴史的芸術の評価について
芸術の評価をするときに、論理的な説明をしたいです。 皆さんにお聞きしたいことは、ある作品を評価するときに、その時代の人たちに、xxx的な理由で衝撃的だった。といような事を歴史的な事実から類推的に説明したいのですが、現代の人たちに、当時の人たちはなぜ衝撃を受けたかを説明するために、いつも口はぼったい説明しかできません。 (ちなみに理系の勉強しかしてないので、芸術の歴史の評価に慣れていません) たとえば、スタンリーキューブリックの素晴らしさや、ジミヘンドリックスの素晴らしさを説明する事です。 (現代の人たちには、劣化複製された技法を使った作品を沢山みているので、その元となる作品を見ても、なにがすごいのかわからないと感想を持たれてしまうことが多いです) できましたら「その作品の時代性を、評価技法のすぐれた書籍」ご紹介いただければとおもいます。 よろしくお願いします!
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つまりある作品なり作家なりをそれ以前・同時代の他の作家作品と較べて画期的、独創的な部分を探り出すということですよね? まずはその作品以前の作品例えば宇宙を舞台にした映画にどんな物があってどういう作品に人気があって評価が高かったのかなどをまずざっと調べたり観たりして本質的に違う部分をリストアップして行くとか。 その後その作品に影響を受けたと思われる作品を調べてどの部分が影響を受けているのかを具体的にあげていくとか。 「劣化複製」と直感的にわかる作品があるのならどの部分がどの部分を元にしていてしかも元に負けているのか、その理由などを考えてみるとか。 そんな作業になると思います。データの収集と分析です。 これは一種の研究だと思います。 あげていらっしゃる例はどちらも論じた物がたくさん出ているので資料には事欠かないのではないでしょうか。 ただ大事なのはやはり人の書いた物よりも自分で観たり聴いたりした時の生な印象、感想、と思います。それを元にした分析でなければなかなか説得は難しいのでは。 キューブリックはどうかわかりませんがジミヘンはまだ充分同時代的と思いますのでオリジナルを見聞きして同意が得られないのであればそれはもうしょうがないと思います。
- garcon2000
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そういうことは、当時の歴史的な雰囲気、人の考え方、感覚というものを再現し中桐わからないものです。そして現代にそれを行う、あるいは異時代から異時代への感覚の想像と体験は、非常な困難あるいは不可能に近いことです。なので、すべて「想像」ですね。 でも、この「当時の立場になる」という姿勢は大切です。この訓練をすることが、すなわち「人の立場になってみる」という人間の優しさにもつながっていくはずです。
そういう場合は芸術作品の歴史を丹念にしらべ、前時代の遺産を継承して 発展していることを確かめるか、哲学や、美学を勉強するほうが手っ取り 早いですね。 プラトンのイデアについて考えるようなものです。 言っておきますが、ジミヘンはブルースをバックボーンとしている 保守的な面も持ちあわせていますし、その時代はブルースロックが 花盛りの時代でもあります。演奏が個性的だったというほうがしっくり くる気がしますね。 その時代に生まれて衝撃を受けたといいますが、インターネットがない 時代からITまっさかりの現代に生きている私が考えるに、 歴史上衝撃の事件と呼べるものの多くはは言うほどものすごい ショックではないのではないかという考えをもっています。 インターネットの出現はセンセーショナルで産業革命と同等の歴史的 事件ですが、私どもの生活がガラリと変わっているかというとそうでない 気もします。 25年前に突然変異みたいにいきなりインターネットが出現していたら 相当ショックでしょうが、時代は緩やかな上に人間は時代とともに 適応していきます。 たしかに、革新的な作品を発表している作家は数多くいますが、 なんというか許容範囲があるように感じてなりません。 その許容範囲を逸脱していたものが衝撃的な作品かも知れませが・・・。 基本的に芸術の評価は後年勝ち馬に乗ったものの評価のみしか ありません。その点は科学技術と違う点かもしれないですね。
本当に芸術として成功しているものは、時代や国籍ををこえて訴え続ける核心部分があります。 それを説明して、「その…は今もなお我々に衝撃を与え続ける」と言い切ってしまうと「おおそうか!」と思うかもしれません。 「2001年宇宙の旅」は、僕が言うまでもありませんが… 撮影技術や編集方法などでも、当時、衝撃的だったのですが、それだけでなく、光と闇、音と静寂の対比、それによる「手ごたえ」の創出、SFに偏在する神話性など、それ以降の映画が未だ成しえていない芸術性を備えていたと思います。 それは今もなお我々に衝撃を与え続けるものだと思います。