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意識の流れの手法と心理主義
はじめまして。 今大学でアメリカ文学を勉強しています。 そこで「心理主義」と「意識の流れ」という言葉が出てきました。 一応説明は書いてあったのですが、難しくてよく理解できませんでした。 もし詳しい方が見えましたら、素人でもわかるように教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
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noname#70703
回答No.1
意識の流れの文学で有名なのは、フランスのプルーストの「失われた時を求めて」、イギリスのヴァージニア・ウルフやジェームズ・ジョイスです。ウルフは映画にもなった「ダロウェイ夫人」、ジョイスは「ユリシーズ」が有名。 これらの作品は、登場人物の意識の流れに従って進んでいきます。 ある人物の意識というか、内面の心理や、その人物の見たものが語られていくのですが、その語り方として、半間接話法というものが使われます。一言で言うと、内容的には一人称だけど、文章は三人称という話法です。日本語に訳すときはこれは一人称になってしまう場合が多い(日本語にはない話法なので)。 この話法は現在の小説ではわりと普通の話法になっていますが、当時は実験的な話法でした。 アメリカの作家で意識の流れというと、のちにイギリスに帰化したヘンリー・ジェームズが思い浮かびます。彼は上に上げた3人の作家より前の世代なので、上の3人よりはまだ本格的でないですが、後期の「鳩の翼」や「使者たち」などには意識の流れがかなりはっきり出ています。 これらのことは作品を原文で読まないとなかなかわかりにくいものです。