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関係詞と前置詞の位置
『英文法解説 』(江川泰一郎、金子書房; 改訂3版版 )のAmazonの書評に以下のようにあります。 「(略)、一例だが、私の見落としかも知れませんが、関係詞のところで、たとえばThis is the group which I belong to.の場合、なぜ前置詞toをwhichの前に置けないのかについても触れて欲しいと思った(以下略) http://www.amazon.co.jp/review/product/4760820094/ref=cm_cr_pr_link_45Fencoding=UTF8&pageNumber=4&sortBy=bySubmissionDateDescending なぜ前置詞toをwhichの前に置けないか、について調べたのですが、分かりません。これに触れた文法書も見付かりません。この理由か、これについて書いてある文法書を教えて下さい。よろしくお願いします。
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>この理由か、これについて書いてある文法書を教えて下さい。 toをwhichの前に置いても何ら問題ありませんね。 置いてもよい理由は、置いても文の意味はよく分かるからです。 次の2つの文を比べてみます。 (1)This is the group which I belong to. (2)This is the group to which I belong. (2)でも、belongが「属する」という意味であることとbelongとtoとが関連していることとはよく分かります。よく分かる程度は(1)とほぼ同じです。そのため、(2)は何ら問題ありません。 ただ、一般に関係代名詞の前には前置詞を置かないので、(2)は(1)よりもあらたまった感じがます。 関係代名詞の前に前置詞を置かないのは、前置詞があるとその分だけ関係代名詞と先行詞とが離れるのでどれが先行詞なのかやや分かりにくくなること、whichは多くの場合疑問詞として文頭に用いるのでそのような言葉の前にさらに余分な前置詞があるのは不自然に感じられることなどのためです。 しかし、そのようなことを除けば(2)は何ら問題のない正しい英文です。 *********************************************** 以下、蛇足です。 ただ、まれに次の[A]、[B]のような場合があります。 [A]前置詞を必ず関係代名詞の前に置かなければならない場合 [B]前置詞を必ず文末に置かなければならない場合 これは、それぞれ次のような場合です。 [A]前置詞を必ず関係代名詞の前に置かなければならない場合 これは、その前置詞と関係代名詞との結びつきの方がその動詞と前置詞との結びつきより強いことを明示しなければその文の意味が分からなくなる場合です。例えば、次のようです。 (3)This is the year in which I swam. <正> (4)This is the year which I swam in. <誤> (4)が誤りである理由は、「swam in」と言うとその後に「場所」を表す名詞が来て「~で泳いだ」(例えば、「海で泳いだ」)という意味を表すように、あるいは「~へ泳いで入った」という意味を表すように思われて文が意味にならないからです。つまり、inとwhichとの結びつきの方がswamとinとの結びつきより強いことを明示しなければ文が意味にならないからです。 [B]前置詞を必ず文末に置かなければならない場合 これは、その動詞と前置詞との結びつきの方がその前置詞と関係代名詞との結びつきより強いことを明示しなければその文の意味が分からなくなる場合です。例えば、次のようです。 (5)This is the train off which I got. <誤> (6)This is the train which I got off. <正> (5)が誤りである理由は、getは一般に「手に入れる」という意味で用いるので、(5)のgotは「手に入れた」という意味だと思われて文が意味にならないからです。つまり、gotとoffとの結びつきの方がoffとwhichとの結びつきより強いことを明示しなければ文が意味にならないからです。 [A]、[B]のような場合であるか(1)、(2)のような場合であるかを見極めるには、できあがった英文をよく見て意図した意味以外に受け取られる可能性がないかどうかよく考察しなければなりません。 しかし、[A]、[B]のような場合を除けば、一般に前置詞は関係代名詞の前に置いても文末においても全く問題ありません。
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- moguyan
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この件については「現代英文法講義」(安藤貞雄、開拓社)のp.186に詳しく出ています。前置詞残留(残置)をする場合と前置詞随伴(前置詞+関係代名詞)をする場合の2つに分けて書かれています。
お礼
回答、ありがとうございました。お礼が遅れて申し訳ありませんでした。『現代英文法講義』を購入しました。興味深く参考になる本です。ありがとうございました。
- googoo1956
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前置詞を関係代名詞節の末尾に置くのは、関係代名詞が laugh at, do without などのような「自動詞+前置詞」という形の熟語(句動詞)の目的語になっている場合です。 (1) Most of the books I have are books which I cannot do without.(○) (2) Most of the books I have are books without which I cannot do.(×) 理由としては句動詞を分けて離れたところにおくと、本来の形や意味が分かりにくくなってしまうということでしょう。なお、上記の説明と例文の一部は、「ロイヤル英文法」からのものです。 ご参考になれば・・・。
お礼
回答、ありがとうございました。お礼が遅れて申し訳ありません。参考になりました。
お礼
回答、ありがとうございます。お礼が遅れて申し訳ありません。詳しく教えて頂いて、よく理解できました。ありがとうございました。