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アジア通貨危機をシンプルに説明・・・

■アジア通貨危機とは・・・ ・ タイ・バーツが通貨投機の対象となった ・ タイは防衛しきれずに、「管理フロート制」を導入 ・ その結果、通貨不安が韓国、インドネシア、その他にも波及した ・・・ といった所まではわかりました。 ○ この金融危機は、何かの比喩で  易しく説明できませんでしょうか。 ○ また、 【 東南アジア諸国が「通過バスケット方式」    → 事実上の ドル連動制 だったことが、  この危機の原因だった 】 ・・・ という説明をされたのですが、 ココが、いまいち理解できません。 以上の 2ポイントについて、 どなたかご存知でしたら、よろしくお願い致します。 

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  • ベストアンサー
  • omeger
  • ベストアンサー率66% (204/306)
回答No.2

アジア通貨危機の原因は人によって説明が違い、要因の候補がかなりの数存在します。 影響を受けた国の数が多く、国によって事情も大分違うので、 単純化することが難しいです。 事実上ドルに連動していたことは1つの要因ではありますが、 韓国については危機時にドルに連動していませんでした。 先進国も1970年代初頭まで為替レートは固定していましたし、 1990年代の欧州も通貨を自由には変動できないようにしていました。 通貨投機の対象になったこと自体は、 1992年イギリスのポンド危機もそうでしたが、 イギリスではむしろ通貨安のためにその後経済が好転することになります。 しかし、アジア通貨危機では、高すぎる為替レートの 解消どころではなく、1/2とか1/6とかいうレベルで、 どうみても低すぎる為替レートになるまでの暴落を引き起こします。 日本の通貨で喩えれば、1ドル=80円は「ちょっと」高すぎると思っていた矢先、 勢い余って数か月で1ドル=160円とか1ドル=360円位まで落ちてしまった。 気まぐれな海外資本が大挙して撤収ラッシュを引き起こしたことが混乱の決め手となり、 IMFの過激な対応策を実行する中で、深刻な景気後退に結びつくことになります。 1990年代半ばの新興国ブームから、一転して急激な資本逃避が起こったことは、 ブームの気まぐれさを表しています。 タイ・マレーシア・韓国は、経済成長率においては世界で最も高い部類で、 財政は健全でインフレも比較的低く、基礎的な条件は満たしていました。 1993年、世界銀行はこれらの国の経済的パフォーマンスを「東アジアの奇跡」と称賛します。 危機から回復した後にもこれらの国は高成長に復帰しています。 しかし、タイでは、1990年代半ばから、新興国ブームの煽りで 特に必要ない時にがんがんと海外資本が流入して、 不動産や株式でバブルを発生させる要因になります。 これが崩壊するとマネーは大挙して逃避し、経済を混乱させてしまいます。 お金は要らない時に流れてきて、欲しい時には逃げて行ってしまったと嘆かれます。 これらの国の通貨が割高になっていた原因は、1994年の人民元の切り下げ、 アメリカのインフレ率が低くなっていたこと、1990年代後半の円安といった 外因によるものも大きく、当時のタイだけが特別に、 通貨が大きくずれていたわけでもなかったでしょう。 ただ、この時期には海外からのお金の流れの規制が自由化されており、 自由に投機の対象にできるようにもなっていました。 喩えるなら、マネーのブームは気まぐれなことに注意、 そして借金の自由化は弊害に注意してゆっくりと。

penichi
質問者

お礼

この金融危機は、一つのバブルだったんですね。 大変わかりやすい説明をどうもありがとうございます。 「お金は要らない時に流れてきて、欲しい時には逃げて行ってしまったと嘆かれます。」  → なるほど。今も大方に多様なものなのでしょうが、とにかくこの、金融と言うものは、不安定なものなのでしょうね。  投機である事。  だから、ブームというものがあり、  その逆も、もちろん起こる・・・。    質問前にはわからなかった、「金融危機」についてずいぶんわかってきたように、思います。  どうもありがとうございました!

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その他の回答 (1)

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.1

コバンザメはコバンザメなりにサメと歩調を合わせる体力がないと生きていけない。 大前提としてアメリカの経済は巨大だ!というのがあります。 1:ドルと固定相場で金利やや高め 高い金利を求めて、アメリカのマネーはアジアを目指します。 2:金利高めを保証したのは? タイはアメリカより高い経済成長をしており、集まったマネーをちゃんと活用していました。経済成長をしている間は、高い金利でも問題ありません。 3:クリントンは経済大成功 私生活で不適切なことをしても、アメリカの経済自体はクリントン時代1992年から8年間、順調に成長しました。 4:強いドルへ 経済の好調さを背景に、ドルは高めに推移しました。高ければ、アメリカの貿易収支は改善されますので。 5:息切れタイ 対アメリカ貿易では、固定相場なので問題ないのですが、日本や欧州向けでは、ドルが強くなるとタイのバーツも強くなり、輸出しづらくなります。それで、タイの貿易は赤字になります。 6:経済は変動する、変動していないものは、次に変動する タイの経済はアメリカの経済と比較して過大評価されていると金融筋は判断した。ということは、そのうちバーツは下がる。しばらくしたら下がらざるを得ないと判断して空売りを行った。 7:背伸びできません 固定相場を保つためには、売り言葉に買い言葉、空売りを受けて立たないとなりません。でも 駄目。タイの経済より金融筋の経済、はっきり言えば マネーの量が違った。 そして タイは ギブアップして変動相場制へ実勢に合わせたバーツ安となります。 経済の実勢に合わせて通貨が変動していれば、空売りを浴びせさせる事もなかった、なぜなら、通貨がじわじわと変動するから。固定で、がつんと変動させざるを得なくなったが故に 利幅が上がったと言うことになります

penichi
質問者

お礼

冒頭の比喩もわかりやすかったです。 そしてなんといっても、 その後の、1234567ステップ解説は、 「理解できる」 ので、読んでいて、楽しくなるほどでした。 どうも、ご回答ありがとうございました!

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