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アジア通貨危機についての質問
通貨危機の原因としてヘッジファンドのバーツに対する空売りによるとあるのですが、要は (1)ファンドがバーツを持っていない状態で、ある期日にバーツを売るという事を約束する (2)ファンドは期日までにバーツを買う (3)期日に約束の金額でバーツを売る タイ政府は固定制の強い管理変動相場制により、バーツを買って、ドルを売り続けなければいけないからバーツが暴落した。 ということであっているのでしょうか? それなら空売りの契約をしなければ良いのでは? それができない理由が分かりません。
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>ファンドは(1)のときにもうドルがもらえるということですか? そうではありません。そのときの売値でドルを貰う権利を得たということです。そして2で買い戻したとき、その時の買値との差額がファンドに支払われるのです。買値の方が高いときはファンドの方が差額を支払うことになります。 >それで、大量の空売りに対しタイ政府のドルが底をつき固定相場制を維持できなく暴落…。 タイ政府はファンドの空売り要求に対して拒否はできなかったのでしょうか? タイ政府は空売り、空買いをしているファンドには何の干渉もできません。それをやっているのは取引場ですからね。タイ政府というよりタイの中央銀行はバーツの相場を維持するためにドルの防衛売りをしたのです。もし取引市場に政府が介入するようになるとたちまち外国資本はタイから出て行ってしまいますよ。そうすればバーツは外貨との交換が不可能になってしまいます。
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- Willyt
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2でバーツを買い戻した段階でバーツの売り買いは済んでいますから、3は必要ないのです。タイ政府はバーツを維持しようとしてドルを売ったから暴落したのではなく、バーツを暴落を食い止めようとして手持ちのドルを売ったのですが、手持ちがなくなるとバーツの維持は不可能になり、お手上げになったということです。 また、空売りをしなければいいと言うのは当たりません。この場合はバーツの空売りは成功だったのです。バーツが暴落したので、バーツを買い戻すときには売ったときより遙かに少ないドルで買い戻すことができ、手元に大量のドルが残ったことになるのです。このように空売りをするのは将来、その値段が下がると見込んだときに行う商取引なのです。
補足
ファンドは(1)のときにもうドルがもらえるということですか? それで、大量の空売りに対しタイ政府のドルが底をつき固定相場制を維持できなく暴落…。 タイ政府はファンドの空売り要求に対して拒否はできなかったのでしょうか?