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東南アジアの漢民族
シンガポールで中国語がけっこう通じるということは知っていますが、それ以外の東南アジアのマレーシア、タイ、インドネシアなどではどうですか?
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通じません。 シンガポールは国の成り立ちそのものに中国華僑が深く関っており、立国の英雄であるリー・クワン・ユー:李光耀自体が華僑出身です。 またマレーシアとシンガポールは宗主国であるイギリスから独立する際には一つの国(マレーシア)として独立したのに、その後イスラム教徒であるマレー人(マレーシア人口の大部分)とシンガポール地域に住む華僑の宗教的経済的対立が大きくなって、シンガポールが独立したという経緯があります。 ですので、現在のシンガポールは旧宗主国である英語、華僑の民族語である中国語、現地語としてのマレー語とインドネシア語の4つが公用語となっているのです。 それでも最近は原則英語で教育を行っていますので、華僑の3代目ぐらいは中国語を理解しない人もいるようです。 中国は大きな国であり、古くから文明がありましので、周辺に大きな影響を及ぼしてきています。日本や韓国もそうですが、ベトナムやラオスとミャンマーの北部は昔から中国の文化圏でもありました。(ベトナム語は漢字で表記することが可能です) しかし、東南アジアは中国と山脈で別れているため、タイやカンボジアなどの古代文明の影響も強くクメール王国など中国の文化とは違う文化が育まれていました。 もちろん巨大国である中国の影響を受けなかったわけではありませんが、朝鮮語や日本語のように近くにあっても別の言語が成立するように、東南アジアには中国語とは全く違う言語と文字が成立したのです。 現代であっても、シンガポール以外の東南アジアでは原則として中国語は全く通じません。 また文字もタイ語やカンボジア語・ラオス語(ラーオ語)などはクメール文字を源流とする文字を利用しています。 ということで、商売的には通じることもありますが、日本で中国語が通じないのと同じぐらい普通の人は中国語がまったく理解できません。それをいうなら、漢字の筆談でなんとか意味が理解できる(かもしれない)日本のほうが中国語が通じるといえます。
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- riderfaiz
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マレーシアに住んでいたことがありますが、 クアラルンプールやその周辺域では通じます。 都市には必ず中華学校と呼ばれる校内では中国語を使う学校が ありまして、華僑の子女はたいていそこに通っていますので 標準中国語(華語)を身につけています。ですので街中でも 相手が中国系の人なら中国語で話しかけるとたいてい通じます。 ただしマレーシアの中華系は福建人と広東系の人がいて、 それぞれ家の中では福建語や広東語を話しているので 標準中国語(華語、普通話、北京語)が通じない場合もあります。 マレーシアは連邦国家なので州によって事情が違います。 例えばケランタン州はイスラム原理主義で中国語の使用を 厳しく制限しているので街中で漢字を見ることがありません。 一方隣国タイではほぼ通じません。 バンコクやその他のチャイナタウンでは中国語らしき言葉を 話す人も少しはいますが、元が広東系の潮州語でタイ化しているらしく 標準中国語はほとんど通じません。プーケット島は元々福建人が 開拓したところだそうですが、そこでも福建語を話す人はあまり いません。中国からの亡命者の末裔と言われるタイ北部の山間の 中国人村で少し通じる程度です。