どこの国の通貨でもおなじですが切り下げや切り上げは基準となる外国の通貨(バーツの場合は円、ドル、ポンドなど)に対して、自国通貨の換算が不利になるか、有利になるかということです。
例。
9月30日まで 1ドルが100バーツ 100,000バーツ
10月1日から 1ドルが110バーツ 110,000バーツ
1,000ドルの商品を輸入すると支払い金額は右の数字のようになり、支払い金額が増えるので輸入量が減ります。(外貨の節約)一方、従来通り1,000ドルの商品を輸出すると11万バーツの収入となり、生産業者は潤います(国際競争力が強くな
り、外貨収入が増える)国の経済力を回復することは出来ますが、輸入商品や海外への輸入代金以外(運輸・通信料、パテント料など)の支払いが減らなければ輸出で儲けた金を使うことになり、切り下げ効果が上がらなくなります。従って政府は
ぜいたく品の輸入へ特別税をかけたり、銀行の貸し出し金利を引き上げたりして消費を押さえバランスをとろうとします。切り下げは一時的に効果があるものの抜本的な解決策としては成功しない場合が多いようです。
補足
つまり、わざとバーツ安の状態にするということですか? 極端に言うと、政府が介入してインフレ状態にするということですか? 日本がインフレ政策をするとかしないとか議論がありますよね? これって、イコール「円切り下げ」ってことでしょうか?