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バイオリンの倍音って聞こえるの?
ヴァイオリンの倍音って、高音域のときは聞こえないといいますが、 どの程度一音一音の音を認識できるのでしょうか? たとえばバイオリンのオクターブの和音を弾いたとき、 どちらかのひとつの音が若干ずれていたとします。 そのときにうねりが生じますが、そのうねりというのは、 それぞれの音の持つ倍音の列(すみません、専門用語は わからないので)がずれて形成されてしまうので そのずれによるうねり、なのでしょうか。 それともずれた差音によるうねりなのでしょうか。
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>ところで、実際にどちらがより強く人間の耳には聞こえてくるのでしょうか・・・?? 一般的にどうこう、ということは言いにくいと思います。 倍音は、基本の音よりも、一般的には小さい成分だろうと思われますし。 あと、認知心理学(でしたっけ)的に、確か、ある音と倍音に相当する音と鳴っている時は、基本に相当する音の方が聴こえる、というような性質があった気がします(逆かもしれません)。 それもあって、倍音、倍音との差音、倍音と倍音の差音は聴こえにくいはずです。 (ピアノの音は、オクターブでも別の音に聴こえやすいようにトリックがあったりしたとおもいます。) 一応、ベースにあるのは、物理学の波の理論で、 違う高さの音(定常波)が重なると、差音(差分の波)が発生する ですよね。 いわゆる、"うなり"は非常に低周波な差音な訳で、 そうじゃなくて、もっとしっかりした音高をもった差音もあります。 パイプオルガンのように、自由に人為的に倍音を加えられる楽器で遊んでみると面白いかもです。 パイプオルガンの場合は、 長三度系・完全五度系の倍音を人為的に入れたりしますが、 これはある程度聴き取れます。
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- Ishiwara
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#2です。 > 二つの弾かれている音のひとつがずれていたら、差音も本来あるべき位置からずれて、それがその弾かれているふたつのもとの音と不協和音のようなものを形成したりとかするのではないかなぁと‥ そこまでご心配になる必要はありません。うねり(beat)は、近い周波数の間でしか起こりませんから、原音とうねりの間ではうねりは起きません。 放送大学の「音楽理論の基礎」は、とても良い講義です。タダですし‥ 本年9月8日~15日の集中講義をお勧めします。
補足
早速のお返事ありがとうございます! 原音とうねりの間でのうねりというよりも、 原音どうしの差でできる差音Difference Tonー たとえばオクターブの上の音を2としたらその下の基本となる音1を引いた2-1=1の1にあたる音、 五度でいえば、3-2=1で1にあたる音、 長六度でいったら5-3=2で2にあたる音、 と、原音が同音の場合(たとえばオクターブで原音も1、 差音も1の場合)その差音と原音でうねりというのは生じないのか どうか、疑問になっています。(うまく説明できず すみません・・・) 原音(和音)があっていないと、この差音も汚い音になって よく聞こえる場合があるのですが(音程がひどくずれると 聞こえない倍音、また倍音は一度なったらその列がずれることは ないですが、これはずれるとその二つの元の音程によってずれた音になるのがわかります)倍音とこのような差音とどちらがより 強いのか、と・・・。 ちなみに放送大学の講義、教えてくださってありがとうございます! 音楽理論の基礎、面白そうなので、ぜひ聞いてみたいと思います!
- Ishiwara
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> ヴァイオリンの倍音って、高音域のときは聞こえないといいますが、 ●当然そうなります。 周波数500,1000,2000の音が、正しく聞こえたとします。次にこの2オクターブ上の音を出すと、2000,4000,8000になります。しかし(個人差はありますが)8000の音は、完全には聞こえません。したがって、この2つの音は「2オクターブ違いの完全な同音」には聞こえないはずです。 > どの程度一音一音の音を認識できるのでしょうか? ●楽器によります。フルートは正弦波に近く、高調波を多く含みませんから、前項のような現象は、あまり感じられません。 > うねりというのは、それぞれの音の持つ倍音の列がずれて形成されてしまうのでそのずれによるうねり、なのでしょうか。 ●そうです。 500,1000,2000を出すつもりのところ、基本の500が1%ずれれば 505,1010,2020が出ますから、それぞれの倍音についてうねりは起きます。 > それともずれた差音によるうねりなのでしょうか。 ●ご質問の意味がよく分かりませんが、5度の和音を出そうとして (500,1000,2000)+(750,1500,3000)のつもりのところ (505,1010,2020)+(750,1500,3000)を出してしまえば 基本波からは7.5ヘルツ、第1高調波から15ヘルツのうなりが聞こえるはずです(505×1.5-750=7.5)。
お礼
ご丁寧なわかりやすいお返事をありがとうございます!!! 理論的には少し理解できた気がします。 でも現実的に、バイオリン上で、 倍音の列がずれて形成されたことによってできるうねり、というのは 実際には認識できるくらいはっきりと聞こえるものなのでしょうか? 差音によるうねり、というのは(ふと思ったのですが) たとえば、二つの弾かれている音から第三の音が生まれて (Difference Tone)、二つの弾かれている音のひとつが ずれていたら、差音も本来あるべき位置からずれて、 もしかしたら、それがその弾かれているふたつのもとの音と 不協和音のようなものを形成したりとかするのではないかなぁと、 (差音は結構よく聞こえると思うので) それがうねりとして聞こえることはないのか、 倍音というのはどこまで聞こえるものなのか、 差音とどちらがより聞こえるのか、 よくわからなくて、ちょっと混乱しています(苦笑
- ticky
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私も詳しくないのですが、 倍音列を、基音から切り離して聴くのは一般的に困難だと思います。 ただ、違う成分を入れる事で、聴き取りにくい音域の音が聴き取りやすくなる場合があります。 ここでいう倍音は、フラジオレットの事でしょうか。 それでしたら、実際にヴァイオリンを触って、どの程度の高さなら聴こえる・弾けるのか、試してみると良いと思います。 結構高くまで音が出ますが、 実際のところ、駒・弓に近くなってしまって、ほとんど微かになってしまいます。 オクターブを弾いて、どちらか一方がずれていたとき、 生じるうねりは、 1. 「オクターブ+α」の差のうなり 2. 低い音のもつオクターブ上の倍音と、オクターブ高い音の差のうなり 両方あると思います。 その上で、冷静に考えると、 α部分だけがうなりとして残ると思います。 例えば、 周波数が8の音があって、さらにオクターブ上でずれている、周波数が16+1=17の音を重ねます。 ここで考えられるうなりは、 1の場合、17-8=9のうなりがなりますが、これ自体と8とのうなりが生じ、1のうなりがなります。 2の場合、17-8*2=1のうなりです。
お礼
お返事ありがとうございます! 倍音列、という意味で使ったのは、フラジオではなくて、 一般にたとえばオクターブのD-D(レとレ)を弾いたときに もしも下のレが若干ずれていたとしたら、 変なうなりが聞こえますよね・・・ そのときにそのうなりというのは、果たして ずれてしまった倍音列のせいなのか、 ふたつの音をだすことによって生まれる差音(Difference Tone) 、この場合はレとレのずれなので、差音もレですが、 この差音が二つの弾かれているオクターブのレのずれによって 本来ある位置からずれて、それが弾かれている音(レ)と 不協和音をつくったりしてうねりが生じることはないのか、 ということでしたが、 お返事の1がその差音とのずれ、2が倍音どうしのずれ、について、 両者のうなりがかさなっているということですね・・・! ところで、実際にどちらがより強く人間の耳には聞こえてくるのでしょうか・・・??
補足
お返事ありがとうございます!! 認知心理学、というのはまるで考えても見ませんでした! でも確かに基本の音は絶対的に一番聞こえるはずですよね・・・。 確かにうなりは低周波で差音は確かにもっと音のようにはっきりと 認識できる場合がバイオリンの場合あると思うのですが、 たとえばオクターブで差音と基本の音が両方とも 普通の状況では同じ音であった場合、 もしもオクターブの上の音を片方だけ少しずらし、 うなりを生じさせれば、差音はずれてしまいますよね・・・ そのとき下の音と差音が同じはずだったのに、差音が ずれることによってそこにうなりは生じないのでしょうか? わかりづらい言い方ですみません・・・。 パイプオルガンが倍音を人為的に入れることは知りませんでした。 ただ小さな教会で、長いパイプを入れられないときに、 短いパイプ二つで差音をつくって、低い音をだしていたというのは 聞いたことがあります。倍音実験、してみたいものです! (でもオルガンがない・・・(苦笑 )