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係り結び
夜も明けければ、大将いとま申して、福原へこそ帰られけり。 という文なのですが、『こそ』があるのに文末が已然形ではありません。 なぜこのようになるかおわかりになる方、ご回答よろしくお願いします。
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http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/heike12.htm の、「月見」(二)をご参照ください。「けれ」となっていますね。 ただ、平家物語は、もともとは琵琶法師が弾き語りで伝えてきたせいもあり、オリジナルの文章は存在しません。別の系統本の「月見」を参照すると、「夜も明けければ、大将いとま申して出でられけるが、」という記述になっていますね。
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- MockTurtle
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回答No.2
> なぜこのようになるか‥ 平家物語の時代ならばここは当然「けれ」ですから、普通に考えれば原因は誤記と思われます ( ^^
- jo-zen
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回答No.1
江戸時代後期になると、係助詞「こそ」は、それに対する特別な結びを要求する力を失っていたようです。「こそ」に対して已然形で結んだ形は、江戸後期には、「けれども」の意味で下に続く場合に限られてしまっていたようです。今日と同じような「こそ」の用例では、係り結びの法則は適用されなかったようです。
お礼
出典がわからず、自分では調べようがなかったのでとても助かりました。ありがとうございました。