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現金主義から発生主義への移行
ある会社が従来外注費の支払だけを現金主義で処理してました。特段税務署からの指摘も来ていません。 ところが今期から現金主義から発生主義に経理処理を変更しました。今期、通常通り発生主義で処理すると、前期末時点で未決済の外注費が宙に浮く事になってしまいます。 これに対し、前期末未決済の外注費を今期費用で計上すると、大幅な赤字決算となってしまいます。この場合、どのように処理するのでしょう?やはり赤字決算をしないといけないのでしょうか?
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- ok2007
- ベストアンサー率57% (1219/2120)
会社であれば、会計上も税法上も原則として発生主義でなければなりません。ただし、定期的にほぼ一定額の発生する費用や、重要性に乏しいものなどについては、現金主義で構わないものと考えられます。 さて、現金主義から発生主義に変更する場合には、費用が一時的に増加することがあります。これは変更に伴う必然的なものであって、止むを得ません。また、一時的増加が見込まれる場合には、これを認容しなければ発生主義に変更できないはずです。 なお、外注費の計上を現金主義から発生主義に変更する場合には、会計上は13ヶ月分の外注費をそのまま「外注費」と計上して構わないものと解されています。また、税務上も13ヶ月分を損金経理できるものと考えられます。13ヶ月分の計上は、前述のとおり「変更に伴う必然的なもの」だからです。
まず、会社には現金主義による計上方法は認められていません。したがって、質問のようなことは経理処理の変更とは言えません。誤った計上方法の是正と言うことになります。 是正する際には、本来前期の外注費に計上すべきだった期首の未払金について 前期損益修正損/未払金 としていったん未払金を設定し、今期に支払う前期分の外注費はその未払金の支払いをする形をとります。今期の外注費に含めてはなりません。前期損益修正損は特別損失であり、営業損益にも経常損益にも含まれません。また、法人税の計算上はあくまで前期の外注費であり今期の損失になりません。 ただ、根本的な勘違いがあるように思うのですが、外注費は通常原価科目なので、費用収益対応の原則により、売上が発生するまでは未成工事支出金等として原価にはしないはずです。ですから、外注費そのものの計上が現金主義だろうと発生主義だろうと、原価計算としては売上に対応する分しか原価(損金)になりません。仮に計上方法を変更したとしても、売上に対応する分しか原価にならないという点では一緒ですから、今期だけ大赤字になるなどということは有り得ません。もしそれで赤字になるなら仕事の内容が赤字の仕事だったと言うだけのことであり、経理レベルの問題ではありません。 外注費が原価ではなく販売費や一般管理費というのであれば発生主義で損金になるでしょうが、私はそのような例を知りません。もし原価でないのであれば、「外注費」という科目名が適切ではないと言うことになるのではないかと思われます。質問が「外注費」なので原価としか思えませんが、原価でない経費なのであれば具体的にどのようなものなのか(特に売上との対応関係)補足願います。
お礼
詳細ご教示いただきまして、ありがとうございます。 仰せの通り、本来原価算入するべき項目ですが、この会社は前から販管費に入れていました。 販管費の項目であれば、結局は特損に落とさないといけないのですね。
- zorro
- ベストアンサー率25% (12261/49027)
経理方式の変更です。赤字決算にしても問題ありません。
お礼
ご教示いただき、ありがとうございます。 経緯は分かりませんが、10年くらい前から、外注費のみ現金主義で計上していたようです。やはり一時的には痛みを伴う手術をしないといけない訳ですね。