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農家をやめることは「離農」、漁業は…?
お世話になります。 先日、家族とタイトルのようなことが話題に上がりました。 農家をやめることを「離農」と言いますが、漁業はどうなんだろう?と。 「離○」という言葉があるのだろうか?と。 離漁? 離海? 離船? 「離○」ではないけど、「丘(陸)に上がる」とかどう? …などなど、いろいろ出ましたが「それだ!」というのがありませんでした。 些細なことですが、どうも気になってしまって…。 もし「離農」のような言葉が漁師さんにもあるのなら、教えていただきたいです。 なければ、ない、ということが知りたいです。 よろしくお願いします。
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探しましたけど、ないですねえ。 「離漁」などは辞書に載っていないですね。非公認ということです。 「農」には、帰農、就農、営農など、就離職の言葉があります。 しかし、「漁」にはありません。 漢和辞典で探してみましたが、「漁色」、「漁食」、「漁奪」、「漁利」などイメージのよくない言葉は出てきますが、ご希望のものは出てきませんでした。 なぜないのか考えてみました。 私たちは昔の職業と言うと、一に百姓、二に漁師と思ってしまいますが、実際はそうではなかったと思います。 百姓という言葉は現在、農家ということですが、もともとは全ての人、万民という意味です。 ということは、昔はほとんどの人が農業だったということでしょう。 働くこと→百姓仕事→農業 なんだと思います。 今のように職業の一つではなく、権力者以外は皆、くわを持って畑を耕していたということでしょう。 「帰農」なんて言葉をみると、そんな感じがします。 昔の中国や日本では漁師さんは少なく、いても半農半漁の人が多かったのではないでしょうか。 私たちは、魚は、スーパーか魚屋で買います。 でも、昔の庶民は、晩のおかずの魚は自分で釣ったのではないでしょうか。 江戸という当時世界屈指の大都会には魚屋はあったそうですが、もっと昔や他の場所には、たくさんあったとは思えません(冷蔵庫はないし、魚はすぐに腐る(笑))。 そういうことで、昔は、農業は職業の一つではなく、ほとんどの人の仕事でした。 ですから、仕事につくことが就農、帰農であり、止めることが離農であったわけです。 一方、漁師さんはその他大勢の職業の一つであったため、就農、帰農、離農のような特別な言葉は生まれなかったのでしょう。 離職や廃業ということになるのでしょうか。
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- migimonza
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適当な言葉が浮かびません。 ならば、作ったら良いではありませんか。 【廃漁】で如何でしょうか。 このことに限らず、日本語の中に、分り易い造語を増やすほうが、 変なカタカナ語や和製英語を使ったりするより、良いと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなり大変申し訳ありません。 新しく作ってしまうの、いいですね! 「廃漁」 「廃業」という言葉もありますし、すっきりしててわかりやすいですね。 私もカタカナ語が氾濫するのは苦手です…。 特に政治家の方が乱用しているのを見る(聞く)と、本気で我々に伝える気があるのか疑問に思ってしまいます。 (話がそれました。すみません) ありがとうございました!
- MockTurtle
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こんにちは ( ^^ 下記を見ると、「離漁」の他に「離商」という言葉も使われていますね。 札幌一日行政改革会議昼食懇談会概要 http://www.kantei.go.jp/jp/gyokaku/0506saporo-kondan.html ただ、離農は農業の廃業という意味で一般に広く浸透し、辞書にも掲載されていますが、それ以外の業種での「離○」は現状一般的とは言い難いのではないでしょうか。また、日本には狩猟業者(いわゆるマタギなど)が少ないせいかもしれませんが、「離猟」という言葉はネットで検索しても見当たりません。私の意見としては、何でも「離」を付ければいいというものでもないと思います。 「離~」という表現は、「離陸」、「離村」のように「~を離れる」ということで、基本的には廃業の意味はありません。「離職」(失業)や「離農」はどちらかと言えば例外的な言葉と言えるでしょう。 以上のことから、現在のところ漁業については、「離漁」ではなく「漁業を止める」、「漁業を廃業する」と言った方が無難だろうと思います。 なお、「離船」という言葉は、「係船」の対義語(係留した船を陸地から離す)であったり、また船搭載のヘリコプターが飛行甲板から離れて飛び立つことや海難事故の際に乗組員が海上に避難すること(「退船」とも言います)も指すなど、既に色んな意味を持っています。したがって、漁業の廃業の意味で使った場合それらと紛らわしく、誤解を生じやすいと思います。
お礼
こんにちは。 ご回答ありがとうございました。 お礼が遅くなり大変申し訳ありませんでした。 「離商」…「商い」から「離れる」、なるほど~。 「離船」という言葉にはそういう意味があったんですか。確かに紛らわしいです。 仕事を辞める・廃業するといった意味で「離○」はあまり適切ではないというのも、なるほど、と思いました。 「離農」は、その土地を離れることも多かったから、「離」という言葉が当てられたのかもしれない…と、MockTurtleさんのご意見を読んで思いました。 言葉の成り立ちとか、背景を想像するのって面白いですね~。 ありがとうございました!
- rokko-oroshi
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離漁でいいとおもいますよ。 こういう公に近い文章でも使われています。 http://www.hokusho-u.ac.jp/porto/rsc/2005-2006paper/2006/15-24ishikari_hosyou.pdf
お礼
ご回答ありがとうございました。 「離漁」いいのですね。 参考に挙げてくださったPDFで「漁家」と書かれているところも あって、「なるほど!農家・漁家か!」と新たな発見もしました。 とても参考になりました。ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなり大変申し訳ありません。 読んでいて思わず「ほ~」と声が出てしまいました。 「百姓」という言葉がもともと「万民」であることも初めて知りましたが、「万民」の意味が与えられるほどかつての日本人は農業従事者が多かったのだなと。 考えてみれば、年貢は「米」が基本で、地方によっては干した魚なども認められていた…というのを習った気がします。 「農」=「仕事」、そうした背景が、農業にまつわる言葉を生み出したんですね~。目から鱗、です! ちょっとした疑問だったのですが、こんなに興味深く、楽しいご回答をいただけるとは思っていませんでした。 とても読みやすくて、わかりやすくて、ためになりました。 ありがとうございました!