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生活の変化
石器、青銅器、鉄器、灌漑農業のうち一番人間の生活に 影響を与え変化をもたらした発明はどれでしょうか?
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- cyototu
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あらゆる学問で最も重要なのは、その答えよりも、何故そのような疑問を持ったのかと言うことですが、貴方はなぜそのような疑問を持ったのですか。困り度が高い所を見ると、宿題かレポーの提出ですか?もし、宿題だったら、その宿題を出した先生を教育して下さい。もしそうでなかったら、誤解をお許しください。 答えは石器時代です。石器時代には、旧石器時代と新石器時代があります。旧石器時代は数百万年ほど続きました。そして、ここ10数万年から数万年前に人類は新石器時代に移行しました。 ところで、旧石器時代と新石器時代はどこが違うのでしょうか。実は旧石器時代では、世界中どこから出て来る石器も皆ほどんど同じ形をした「普遍的」な物でした。ところが、人類史の中で10万年程前に何かが起こったらしく、その頃こつ然と石器に地方性、あるいは「特殊性」が出て来ました。アフリカの石器とヨーロッパの石器とアジアの石器が皆違っており、それ固有の個性を持つようになったのです。すなわち、新石器時代に移行したことにより、人類の文化に多様性が発生したのです。別な言い方をすると、各文化の価値観の違いが現れて来たのです。この価値観の違いの発生は人類史の中で最も重要な進化です。一旦この多様性が現れたら、都市の発生、国家の発生、青銅器、鉄器、灌漑農業、産業革命、現在の情報革命等々、現在の進化の方向は在る意味で決まってしまいました。 現在の人類を他の生物と決定的に違った物にしたのは、旧石器時代に既にあった言葉の発明でもなく、道具の発明でもなく、この新石器時代の多様性の発生なのです。旧石器時代から新石器時代への突然の進化がなかったら、人類はもう数百万年の間そのまま旧石器時代に留まっていたはずです。十数万年前にそのような、もう数百万年を足してみて下さい。今でも旧石器時代ですよね。現に、ミミズは数億年の間、進化を遂げずに今でもそのままの形をして居ります。 このことから、次の重要なことが判ると思います。それは、人類の進化とか、人間の成長とかは、個から家族、町内、社会、国家、人類、そして永遠なるものなどの普遍的な存在の認識に至る方向に進化しているわけではなく、その反対に、普遍的な人類から、個性を持った各文化や国家の認識、社会、町内、家族、そして、もっと多様な個性を持った個の存在を認識する方向に進んでいるということです。 旧石器時代から新石器時代への人類の進化は正にそのことを教えてくれています。自分が人間という普遍な存在であるよりも前に、自分の埋め込まれた文化に決定的に影響された、フランス人であったり、アメリカ人であったり、日本人であることに気付くようになることが、知的に成長した大人に成ると言うことなのです。そして、そのことに気がつくと、貴方も人類の多様性を認められるように成るのだと思います。 各民族は自分の文化の進化の中で最良で最適な生き様を探しているのですから、それを普遍的な立場から、トンボがチョウチョより優れているの、いないのなんて議論は意味がないですよね。