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カフカの言葉の出典
カフカの言葉に「これ以上行ったら元には戻れない地点がある、そこにこそ行かなくてはならない」というのがあるようですが、出典をご存知の方教えてください。ポール・ボールズの小説『シェルタリング・スカイ』に引用されていた言葉です。
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回答される方がいないようなので、インターネット検索で調べたら出てきた情報をご紹介します(信頼性には欠けますが、何もないよりはましかと思いまして)。 Franz Kafka, no returnあたりをキーワードにして検索していたら、結構それらしいのがヒットしました。カフカの言葉であることは間違いないようです。しかし、その言葉がどこから出ているのか出典を書いているものは、ほとんどありません。唯一それらしいことがかいてあったのが、次のサイトです。 http://www.eigengrau.com/kafka/reflections.html 5番目の"Beyond a certain point there is no return. This point has to be reached."がご質問の言葉だと思うのですが、このサイトを見る限り、Reflections on Sin, Suffering, Hope, and the True Wayからの引用として紹介しているようでもあり、Blue Octavo Notebooksからの引用のようでもあり(最後のNoteのところ)、今ひとつ良く分かりません。 そこで、Reflections on Sin, Suffering, Hope, and the True WayとBlue Octavo Notebooksを検索してみたのですが、次のサイトに当たりました。 http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/1878972049/ref=lib_dp_TC01/104-4953874-0807112?v=glance&s=books&vi=reader&img=5#reader-link 多分、Blue Octavo Notebooksというのはカフカの習作ノートのようなもので、その中の一冊(一章)がReflections on Sin, Suffering, Hope, and the True Wayというタイトルなのだと思います。 私の推測が正しいとして、習作ノートの中のこの一節が、最終的に完成された作品の中に取り込まれたかどうかは、分かりません。でも、ほかの方から回答がないということは、有名な小説の中には出てこないのではないかなと思っています。
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- comodesu
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#1の方のご指摘に基づき、「カフカ全集」(1959年、新潮社)を見てみました。 第四巻の「罪・苦悩・希望・まことの道についての考察」の五番目のアフォリズムに 『五 ある地点からは、もはや立ち帰ることはできない。その地点まで到達しなければならぬ。』 と訳されてありました。 同じ第四巻のすぐ後に、「八冊のノート」があり、その中の「第三のノート」には、 『ある地点からは、もう戻れない。その地点までは達することができる。』 とあります。注によれば、前者は後者をアフォリズムにまとめたものだそうです。
お礼
ありがとうございます。#1の方と合わせてこれで完璧な答えを得ることができました。自分では調べ切れなかったのでとても喜んでいます。
お礼
詳しく調べていただいて感激しました。ありがとうございます。 自分でもインターネットで調べてはみましたが、出典まではわからない、という段階で諦めていただけに、大変喜んでいます。