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小説、ドラマ、映画等で犯罪者が北国に逃走するのは何故なんでしょうか?・・・
愚問と思いつつ質問してしまいました・・・。 いつも漠然と思っていることです。 最近読んだ(出版されたのはもっと前ですが)「嫌われ松子の一生」の松子も北国へ向かって行きました・・・寒かった為に長くはとどまっていませんでしたが。 どうして犯罪を犯すと北国に向かうのか・・・ズバリ!な回答、参考意見等ございましたら宜しくお願い致します。
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こんにちは。 それは多くのひとがそのようなイメージを持っているからですね。 小説やドラマといいますのはたくさんのひとに同じ事を伝えなければなりません。 ですから、 「理由を理解できること」 「結果に納得できること」 このようなものを組み合わせてゆくのがどうしてもセオリーとなります。 では、何故そのようなものが慣例化できるのかと言いますと、 それは、 「北国は寂しい」 「南国は暖かい」 このようなイメージが多くのひとに共通するからですね。 作家やシナリオライターはこのようなものを意図的に使うか、あるいはそれを使って自分のイメージを表現します。 列車に乗った友人を見送ったあと、主人公の行動は読み手にどのような感情を抱かせるか。 この場合、主人公は友人の乗った列車と反対の方向に向かってホームを歩き出しますと余計に寂しく感じられるのだそうです。作家といいますのはこのようなことを一生懸命考えるんですね。 犯人の運命に共感するにしても、追い掛ける刑事に味方するにしても、やはりストーリーは分かりやすい方がいいです。世の中に「固定されたイメージ」や「予測可能な結果」というものがある以上、これを逆さまに使ってしまいますと話がややこしくなってしまいます。ならば、「北へ逃げた」ということにするならば余計な説明はいりません。 ですが、幾ら分かりやすいと言いましても、「二時間サスペンス・あっと驚くどんでん返し!」というのは、これは一時間30分までは分からないようにしてあります。 では、多くのひとがそのようなイメージを持っているのであるならば、実際に北へ逃亡する犯罪者というのはいるかも知れません。ですが、みんながそう思うならば逆に南へ行った方が安全というのもまた心理です。 何れにしましても、実際の犯罪者の場合はより安全、より遠くというのが飽くまで本人の希望です。ならば、ひと目に付かない土地を選のぶか、あるいは都会の雑踏に紛れるのか、ありとあらゆる可能性を必死になって考えるはずです。ですから、推理小説なんてのは逆にこの辺りの設定が一筋縄でないものはたくさんあると思います。 腕利きの刑事が頭脳を駆使して犯人を追い詰めてゆく、これが醍醐味ですよね。そして、ここでラスト・シーンが雪の舞う北国というのは暗黙の了解ですから、テレビを見ているひとはみんな納得します。中には「またかよ!」、というひともいるかも知れませんが、多くのひとに見てもらう以上、これは仕方がありません。
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- mamonokamo
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捕まるのも人の手から、逃げるのも人の手から。 (土地に対して)人口が少ないほうが、逃走犯としては有利なのではないでしょうか。 また開発が多少遅れていて閉鎖的なのも、隠れたい身の犯人にとっては都合が良いのかも知れません。北国はその気候や仕事(農場)から、厚着をしほっかぶりをする人も少なくありませんから、閉鎖的な印象に加えて人から身を隠す格好の隠れ家的イメージなんだと思います。 九州地方や沖縄だと、気候の関係から開放的な服装、人格の人が多そうなのもまた外交的な印象で、ヘタに人に関りたくない犯人にとっては都合の悪い土地のイメージなんだと思います。 ロシア・シベリアなど北極圏に近い地区では、極寒の地で重労働させられた、左遷させられたなど、ドラマではあまりいい地域設定はされていないようですので、そこのイメージを拝借して犯人のこれからの過酷な生活を脚色させるのに手伝っているのが北国なのかもしれません。 南国だと、なんかパラダイス!ってかんじですからね、視聴者へのイメージ付けとしては北国の方が適しているのだと思います。
お礼
お答えいただきましてありがとうございます! なるほど!確かに北国=閉鎖的 南国=開放的 といったイメージがあります。 罪を犯した人がアロハシャツに短パン(飛躍しすぎたイメージですが)と いった服装に陽気な人柄の方々が多い土地に降り立ったら、犯罪者という負のオーラをまとっている故に還って目立ちますね! それに対して寒い北国ならコートの襟を立てて顔を隠していても誰も気に留めないですね。 閉鎖的なイメージが犯罪者にぴったりな設定なんですね。 なるほど!なるほど!と、とても納得出来るご意見を頂戴いたしまして、どうもありがとうございました。 スッキリ!致しました。今後も小説等で北国へ向かう犯罪者に出会いましたら「閉鎖的な土地へ向かうのだな・・・」と思いを巡らせてみます^^
お礼
お答えいただきまして、ありがとうございます! 「北国は寂しい」「南国は暖かい」はANO.1様の閉鎖的、開放的と同様のイメージですね。やはりこれが一番の理由のようですね。 更に多くの人の持っているイメージ、それを計算して作り手も組み立てていくんですね。 「わかりやすさ」も多くの人に見てもらうには必要なんですね。 実際の犯罪者は「わかりにくい」方がいいのに対して。 なるほど!と思いました。 2時間もののサスペンスのラストに雪国が多かったり、わざわざ断崖絶壁の近くに移動したり(笑)というのが多いのも、水戸黄門の印籠と同じような効果があるのですね。 とても深く納得できました!今後「お決まり」パターンに遭遇するのも一つの楽しみにしたいと思います。 勉強になりました!どうもありがとうございました^^