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お二階
「お二階へどうぞ♪」 ‥と言われて、いつも考え込んでしまいます。 果たしてこの表現は、適切と言えるのでしょうか?
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「お三階」とは言わないのに、という意味ですか? だとしたら、それは「二階」という単語が、単なる数字を越えて「上にある広間」という意味合いを持つ言葉になっているからだと思います。 それとも、自分ちの二階なのに『お』を付けるのは変、という意味ですか? 「お箸」「お風呂」など、丁寧に言いたいときには、名詞に「お」を付けていいことになっています。ただし、外来語には付けません。「おビール」「おトイレ」は誤りです。
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- Parismadam
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No.3です。お返事を有難うございます。補足質問にお答えします。 ご質問1: <もしお店の人が、「お手洗いは一階とお二階にございます」と言った場合について、Parismadamさんはどうお考えになりますか?> 単に、語感の違いだと思います。 1.特にお1階(おいっかい)は「お」「い」と母音が続きますから、発音しにくい、というのが理由だと思われます。 2.お3階(おさんかい)、お5階(おごかい)なら、スネ夫のママタイプなら「お3階まで行くざます」と言いそうです。実際言う奥様はいると思います。 ご質問2: <階数のような同列のものが複数存在する言葉にまで「お」を付けると、美化過剰で却って聞き苦しくはないでしょうか?> おっしゃる通りです。美化語の過剰使用は却って嫌味にもなりますし、品性も疑われかねません。なんでも「適度」を見極めるのが真の教養と言えるでしょう。 ご質問3: <もし2階そのものに特別の意味がないのであれば、1階のお部屋、2階のお部屋・・・と言えば事足りると思いますが、いかがでしょうか?> 1.「階」か「部屋」か、どちらか一方に「お」をつけるとしたら、おっしゃる通り、ご質問にある「2階のお部屋」がいいと思います。 2.「お2階」という言い方は、一種の慣用だと思われます。 例: 「ちょっとお2階見てきて」 「お2階さん」(2階に住んでいる人をさして) 3.「お2階」が昔から言い古されてきた慣用表現だとすると、「お3階」という表現がないのは、恐らく日本の伝統的家屋に、3階立ての住居というのが少なかったからではないでしょうか。 昔の集合住宅のアパートと言えば、木造2階建てでしたし、3階だての一個建て住居もまだまだ珍しいと思います。 4.「じゃ、お1階がないのは?」というつっこみには、上記の回答の通り、語感が悪いから、と回答致します。 ご質問4: <3.美化語は話し手が自分の格や品位をよく見せるために、語を飾る用法です。 それが事実ならば、美化語は敬語の一種とは呼べませんね。> えっ?そうですか? 1.「美化語は話し手が自分の格や品位をよく見せるために、語を飾る用法」だからこそ敬語に入るのです。 2.ここで言う「自分の格や品位をよく見せるため」とは、相手より良く見せる、ということではありません。相手に失礼にならないよう、きれいに「言葉を着飾る」ことです。 相手に敬意を払ってちゃんとした服装をする、きれいな服を着るのと一緒です。 3.相手に敬意を払うからこそ、自分の言葉をきれいに飾るのです。それが美化語です。 ご質問5: <3で述べられていることと矛盾するような気がしますが> えっ?そうですか?矛盾していませんよ。上記質問4の解説を見れば納得されると思います。 以上ご参考までに。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。
補足
おお、危うく締め切ってしまうところでした ( ^^; > 相手に敬意を払うからこそ、自分の言葉をきれいに飾るのです。 そういうことであれば、私も賛成です。「話し手が自分の格や品位をよく見せるために、語を飾る用法」とだけ言ってしまうと、まるでそれが最終目的であるかのような印象を与えると思います。 それはともかく‥ > 「お2階」という言い方は、一種の慣用だと思われます。 うん、これですね♪ かつて私が住んでいた板橋区内の某地域では民家の多くが平屋建で、2階建ですら「ちょっと羨ましい」存在でした(ちなみに私が通っていた幼稚園は、現在でも当時と同じ横板張りの平屋建です)。また現在のように都市部への人口集中に伴う相対的土地不足?が存在しなかったもっと昔 ─ つまり基本的にすべての家屋が基本的に2階というもの必要としなかった時代において、「2階」(屋根裏部屋を除く)が格別の意味を持っていたのは確かでしょう。 ある意味これは、時代の流れが言葉への違和感を生む典型的なケースという気がしました。100階建ての建物において51階と52階の差を見出すのは、ほとんど困難ですものね ( ^^
- maggoteating
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丁寧な補足、 恐縮です。 偏見と独善ですが、 ひょっとしたら、 口調が関係しているのかも知れません。 オイッカイ : 舌を噛みそうですネ。 とても言いにくい。 オニカイ : ごく自然です。 オサンカイ : 長たらしくて不自然。 オミカイならいいかも。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。
補足
語呂の善し悪しは、確かに無視できない要因ですね。 ただそうなると、基本的に「○階」には「お」を付けるのが原則で、響きが良くないものだけ例外的に外すということになると思います。 果たしてそういう解釈でよいものかどうか・・・ 「お五階」はどうでしょうか? 何となくお誤解を招きそうですから、これもボツですかね? ( ^^;
- maggoteating
- ベストアンサー率34% (74/215)
美化語についての説明は、 既出の通りです。 ある一定の法則はありますが、 例外が多すぎて 「お(ご)」 の付けられるものと付けられないものを、 完全かつ理論的に説明することは不可能です。 これは一口で言えば、 単なる慣習なのです。 ですから現代みんなが自然に使用している (できる) のか、 使用していない (できない) のかで判別するほか方法はないのです。 「お二階」 とは言っても 「お三階」 とは言わない、 「お寿司」 とは言っても 「お麦飯」 とは言わない、 「お電話」 とは言っても 「おファックス」 とは言わない、 カタカナ語に 「お」 を付けないと言っても 「おトイレ」 はそれほど不自然ではない等など ・ ・ ・ 結局、 慣れる他ありません。 また、 百年後はどうなっているのかも所詮不明です。
補足
ご回答ありがとうございます。 「お米」と「お麦」、「おせん」と「おキャラメル」、「お酒」と「おウィスキー」「お電話」と「おファックス」、「お散歩」と「おランニング」、「お勉強」と「お受験」・・・以下諸々 これらは状況や個人的な習慣で付けたり付けなかったりしても、私としては一向に構わないのです。元々まったく別のものですから。 「お一階」と「おニ階」は、一、ニ、三という並列の関係なので、その中において二階を特化すべき理由があるのかな?というお話です。 [ 男子手洗い ← | → 女子お手洗い ] 例えばこんな表示がもしあったらどうだろうか‥ つまりは、そういうことです。
ANo.2です。丁寧語はこのようになっています→丁寧語(丁寧語+美化語)。 私は丁寧語と美化語の両方の「総称としての丁寧語」をANo.2で使いました。 丁寧語(丁寧語+美化語)には女性の言葉が多いというのが常識です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E8%AA%9E#.E7.BE.8E.E5.8C.96.E8.AA.9E http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/keig/c01c02.html
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
はじめまして。 ご質問: <果たしてこの表現は、適切と言えるのでしょうか?> 適切です。少なくとも間違ってはいません。 1.ご質問文の「お」の有無は、「お部屋にご案内します」と「部屋にご案内します」の違いに匹敵します。「お」がなくて無礼というほどではありませんが、あった方が語感がきれいです。 2.この「お二階」は敬語の中でも美化語の用法になります。 3.美化語は話し手が自分の格や品位をよく見せるために、語を飾る用法です。 4.美化語の「お」の用法は、女性用語という分類はありません。使用に性差はなく慣例化した美化語も沢山あります。丁寧語との境界が曖昧な用法もあります。 例: お酒、お盆、お正月 5.美化語の「お」の用法は、自分を飾るという意味では、自分の持ち物や身内について用いられることの多い用法です。 例: お父さん、おうち、お帽子、お洋服 6.ご質問文は相手に敬意を表して、美しい物言いをしており、相手への心遣いにつながりますから、適切な美化語表現と言えます。 以上ご参考までに。
お礼
Parismadamさんのご回答は、私の質問の肝心な部分に触れていないので、再度お尋ねします。 ------------------------------ 1.ご質問文の「お」の有無は、「お部屋にご案内します」と「部屋にご案内します」の違いに匹敵します。「お」がなくて無礼というほどではありませんが、あった方が語感がきれいです。 ------------------------------ 階数のような同列のものが複数存在する言葉にまで「お」を付けると、美化過剰で却って聞き苦しくはないでしょうか? 私が適切か否かとお尋ねしたのはそういう意味です。もし2階そのものに特別の意味がないのであれば、1階のお部屋、2階のお部屋・・・と言えば事足りると思いますが、いかがでしょうか? 3.美化語は話し手が自分の格や品位をよく見せるために、語を飾る用法です。 ------------------------------ それが事実ならば、美化語は敬語の一種とは呼べませんね。 5.美化語の「お」の用法は、自分を飾るという意味では、自分の持ち物や身内について用いられることの多い用法です。 例: お父さん、おうち、お帽子、お洋服 ------------------------------ 確かに、地球の裏側の人に関して「お」を付けることは稀だと思います。 遠くても「お」を付ける代表は、「お日様」と「お月様」ですかね。 6.ご質問文は相手に敬意を表して、美しい物言いをしており、相手への心遣いにつながりますから、適切な美化語表現と言えます。 ------------------------------ 3で述べられていることと矛盾するような気がしますが、このご意見には賛成です。
補足
ご回答ありがとうございます。 私がお尋ねしたかったのは、ucokさんがおっしゃっているように ・・・ -2、-1、1、2 ・・・ と並ぶ中で、2のみ「お」を付けることの適切さについてだったわけです。例えば「貴賓席だから‥」のように、区別すべき何等かの合理的な理由があればいいのですが、単にフロアの違いを示す数詞の違いだけだった場合、それでも2階だけは「お」を付けなければならない理由があるとすれば、それは一体何か‥?ということです。 架空の例になりますが、もしお店の人が、 「お手洗いは一階とお二階にございます」 と言った場合について、Parismadamさんはどうお考えになりますか?
二階は和語か漢語かといえば漢語 そうすると「ご二階」と呼ぶのがスジです。 しかし、「ご二階」という人はいません。 なぜ「ご二階」でなく「お二階」なのか、推理してみますと、これは女性言葉です。 女の人は和語であろうが、漢語であろうが、外来語であろうが、何でも「お」を付けるクセがあります。 おビール、お菓子、お料理、お習字、お注射、おトイレ、お受験!・・・。 「お二階」は食い物屋、飲み屋のオカミや女中の用語でしょう。 「女に理屈は通用しませんぜ!」といったら叱られるかな。 ま、一階が普通の席で特別な呼び名はありません。 二階がチョッとマシな席で、「ご二階」でなく、女性特有の丁寧語で「お二階」と呼んだ。 三階は普通の呑み屋には存在しません。 以上により、二階だけが「お二階」という尊称らしきものになってしまった。 (全く自信はありません)
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、「お」と「ご」の使い分けの一般法則から言えば、「ご二階」が正しいというのは「ご」尤もですね。 それはともかく、noname#52162さんのご回答の趣旨は、ucokさんと同様に特等とまでは言えなくとも、少なくとも1階よりは上等な席だから「お」を付けるのだということと拝察します。確かに、JRが2階建て車両で1階に普通席、2階にグリーン席を設けている例から見ると、現代では一般的には上階ほどよい席ということが言えそうです。無論それは展望の良さが基準なのでしょう。 ただ、ロンドンにダブルデッキスタイルの乗り物が登場した背景を考えると‥ おっと、国語の議論に異文化を持ち込んではいけませんね (笑)
お礼
ご回答ありがとうございます。
補足
質問の仕方が雑過ぎましたね、失礼しました。 これは、お店での案内の話です。 「上にある広間」に「お」を付ける理由となると、「特等席」以外には思い付きませんが、そうなると1階の方が特等のお店では、「お一階と二階」ということになりますね。 う~ん・・・ また考え込んでしまいました。