たびたび失礼します。
> =-2pq-2|p||q|
> =-2(pq+|p||q|)>=0・・・・(*)
この部分、
=-2pq-2|p||q|
=-2(pq+|p||q|)<=0・・・・(*)
の間違いですね。
考え方は大丈夫だと思いますよ。
ただ、失礼ですが、ちょっと解答の書き方も勉強された方がよろしいですね。
ちょっとおこがましいですが、模範的な解答例です。
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【問】a,b,cを実数とするとき、不等式|a-b|<=|a-c|+|b-c|を証明しなさい。
【解答その1】(|a-b|<=|a|+|b| が既知でないとします。)
a-c=p, b-c=q とおくと
a-b=(a-c)-(b-c)=p-q …(*)となるので、
与式:|a-b|<=|a-c|+|b-c|
を証明するには
|p-q|<=|p|+|q| …(1)
を証明すればよい。(∵(1) は、与式にa-c=p, b-c=q を代入したもの)
(|p|+|q|)^2 - |p-q|^2
=|p|^2+2|p||q|+|q|^2 -(p-q)^2
=p^2+2|pq|+q^2 -(p^2-2pq+q^2) = 2(|pq|+pq) >= 0 (∵|pq|>=pq)
∴|p-q|^2 <= (|p|+|q|)^2
よって、|p-q|>=0, |p|+|q|>=0 なので (1)も成り立つ。
従って、与式:|a-b|<=|a-c|+|b-c| も成り立つ。
等号は pq<=0 のとき成り立つ。
pq<=0 すなわち (a-c)(b-c)<=0 のとき
「a-c<=0 かつ b-c>=0」または、「a-c>=0 かつ b-c<=0」
前者の場合 a<=c かつ b>=c より、 a<=c<=b
後者の場合 a>=c かつ b<=c より、 b<=c<=a
よって等号成立条件は、a<=c<=b または、b<=c<=aの関係を満たすとき、である。
<証明終>
【解答その2】(問1で、|a-b|<=|a|+|b| を証明(既知であると)し、本問が問2であったような場合とします。)
a-c=p, b-c=q とおくと
a-b=(a-c)-(b-c)=p-q …(*)となるので、
与式:|a-b|<=|a-c|+|b-c| は、
|p-q|<=|p|+|q| …(1)
となる。問1の結果より、(1)は証明されているので
与式:|a-b|<=|a-c|+|b-c|も成り立つ。
(以下、等号成立条件はその1と同じ) <証明終>
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ま、こんな感じでしょうか。
あとは、慣れです。
お礼
すばらしい。本当にこんなわかりにくいことを説明してくださって ありがとうございました。しかもたびたびと。でも、 おかげで80%以上はわかってきました。数学が好きになれる瞬間です。 回答の書き方、よくなかったですね。自分でもなにを書いていいのか よくわかっていなかったので、模範的回答見させてもらって、すごく 参考になりました。 2つめの回答も問題集どおりです。おっしゃるとおり、(1)と(2)という 感じでした。解答では、2つ目の解答が乗っていたのでちんぷんかんぷん でした。でも、1つ目の解答を理解してからだと2つ目の解答も 理解できました。問題集にはこう書いてほしかったと思います。 ただ、いまは私的な事情により数学をがんばらねばいけないので、 また質問させてもらいます。つぎこそ「コーシーシュワルツ」ですかな? ほかのみなさまへ ご協力ありがとうございました。 みなさまの回答があったからこそ、絶対値の不等式の証明を理解できました。 今回はポイントできなかった方、ごめんなさい。でも、非常に役立つ 意見でした。