三国志の劉備軍はなぜ強かったのか?
過去にも似たような質問があったかもしれませんが、質問よろしくお願いします。
小説「三国志演義」が好きで、子供の頃から何度も読み返しています。
原作の羅漢中という人物は、中国の明の時代の人物で、三国志の時代から1000年以上経っているにもかかわらず、まるで現場を見てきたかのように、人物の会話まで詳細に描いていますよね。
時代をへだてた作品なので、かなり脚色は多いだろうな、と大人になるにつれて思うようになったのですが、それでも激動の時代を描いた作品として、やはり謎な部分が多いです。
僕がよく疑問に思うのは、作品の主人公になっている、「劉備」という人物に関する謎です。
劉備は20歳を過ぎるまで貧しい農村で育ち、母一人、子一人の家庭でむしろやわらじを編みながら、細々と暮らしていた、と小説の中では描かれています。
なぜそのような人物が、突如として戦場にたち、人並み以上の功績を挙げることができたのでしょう?
おそらく、義兄弟とされている、「関羽」「張飛」の働きが大きかった(というか、ほとんどその二人が功績を挙げていたのでしょうが…)、その「関羽」や「張飛」にしても、かなり素性が知れないですよね。
戦国時代に戦上手として知られた武将というのは、曹操しかり、信長しかり、幼い頃からかなりの英才教育を受け、それでいて多くの部下を従えながら、野山を駆け巡る、といったやんちゃをしていた人物が多いようです。
あるいは、孫子(孫武)や諸葛亮のように、書物を多く読み、自然観察を楽しみ、静かな暮らしをしながら時期を待つ、といったタイプもいますが、このタイプは軍師として活躍することが多いようです。
少しわき道にそれましたが、要するに僕の言いたいことはこうです。
曹操がもっとも恐れていた、この劉備(+関羽&張飛)という人物は、かなり非凡な才能を持っていたのではないでしょうか?
そうでなければ、常にわずかな兵力で、大きな兵力を持っている相手と互角、もしくはそれ以上の戦いをしてきた、ということの説明がつきませんよね。
諸葛亮や司馬懿、曹操もすごいと思いますが、僕は最近では、この劉備という人物もまた、かなり明晰な頭脳を持っていたのでは、と思うようになっています。
人間的な魅力ばかりが注目される劉備ですが、皆さんはどう思われますか?