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人間関係における正常化の偏見とは?心理や相互行為についての学説やデータについて
- 正常化の偏見は、災害時の心理だけでなく、人間関係でも生じる心理現象です。
- 正常化の偏見的な心理を持ちやすい人とそうでない人の違いや、その理由についての学説や研究があります。
- 正常化の偏見に限定せず、心理や相互行為について説明する学説やデータも存在します。
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> 質問1 正常化の偏見とは、上に挙げたような人間関係での心理等も含んだ言葉なのでしょうか? A1)NOです。 「正常化の偏見(normalcy bias)」は、主に災害心理学で特殊なケースで使う言葉です。 起こっている事を過小評価する(過大評価はしない)、一方向しか扱わないからと思われます。 普通の人間関係は、(過小&過大評価を含めた)「偏見」だけで済まされますから… 最近は、大脳を扱う科学も進歩して、人間が外界のすべてを受け入れていない(ある意味当然ですが) 外界からの刺激を学習したものをベースに取捨選択して受け入れていることが知られています、 (錯視や錯覚が起こるのも脳の学習の成果ということが、わかり始めています。) これは「偏見」を持たずに外界を受け入れるのは、不可能だということになります。 逆の見方をすれば、私たちは、自分自身の世界観に従って取捨選択した上で外界を受け入れています。 そして、臨床心理の中で人間関係を主体に扱う、TA(交流分析)では、 人間関係の上で(モノゴトを含めた)相手を過小評価することを、 ディスカウントと言います。(参考URLへ) このディスカウントも、段階があり、程度の小さいうちは、小さなトラブルで済みますが、 大きくなると、DV、犯罪、他殺、自殺などに発展します。 > 質問2 正常化の偏見的な心理を持ち易いパーソナリティ… A2、直接的ではないにしても、様々な臨床心理学で様々な理論が提供されてます (すべて書く知識はありませんので他の専門家の回答を参考ください。) 例えば、参考URLの心理ポジション(心の4つのスタンス)にありますが、 これは成育暦から来る与えられたストロークのとそれによって作られた 本人のストロークの癖によって作られると考えられています。 そしてI'm OK Your OK」の心理ポジションが、貴方の言われる、 偏見的な心理を持ち難い、パーソナリティを持っています。 その他、ポジションはそれぞれ偏見性に問題を抱えていますが、 中でも「I am NOT OK. You are NOT OK」のポジションは、極端なケースでは、 殺人を犯し自殺するタイプと言えるでしょう。 参考文献としては、多田徹佑・狐嶋圭子著 ヒューマンスキル開発センター編の『自己成長への旅立ち(-TA100講-)』を挙げておきます。 偏見を持たない相手を正確に見れる神のような人格は残念ながら存在し得ません、 常に偏見を意識し、それを修正する勇気をもった人間が、偏見から一番遠くに居るのでしょう。 質問3 、このような心理や相互行為等を説明する学説やデータ等を 交流分析(TA) http://www2.ocn.ne.jp/~oshima/ta.htm http://www.js-ta.jp/ 交流分析の理論は、複雑で多域に渡り、奥深いものです、 先ずはお近くのTAセミナーで3日程度の講習を受けられた方が理解し易いかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お世話になっております。 たいへん参考になりました。 harrywithersさんは交流分析にお詳しいので、ぜひ教えて頂きたいことがあるのですが、 もし宜しければ、ご回答を頂けたらと思います。 これは当質問に関連する質問ですが、他の学派のことも知りたいので、新たに質問を立てさせて頂きました。 質問『妄想的な自己肯定及び他者否定』 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3740891.html 宜しくお願い致します。