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戦国時代の挨拶の口上
質問させてください。 戦国時代、武将が他の武将に挨拶に訪れた際に口上があると思うのですが(例えば誰かの使いであるなど)、それの例をあげておられるようなサイトはないでしょうか。探したのですがさっぱりみつかりませんでした… もしないようなら、そういうシーンのある小説などをご教授願えればと思います。
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新田次郎の「武田信玄」とか、津本陽の「下天は夢」などにはふんだんにそうした場面が出てきますが。いずれにせよ、戦国時代の「会話」が記録されている信頼できる史料というのは存在しない筈ですので、作家が想像したものになります。 昨年のNHK大河ドラマ「風林火山」で、武田晴信の家老の甘利虎泰が村上義清と秘密裏に会うシーンがありました。私が見て、妥当な時代考証と思われましたので記しておきます。(多少アレンジしました) 村上「村上周防守である」 甘利「それがし、武田大膳大夫が家来、甘利備前守でござる。村上様に拝顔を賜り恐悦至極に存じまする」 ポイントは 1. 「村上義清」「武田晴信」「甘利虎泰」などという「本名」は使わず、「官途名」を名乗ります。 2.村上義清の官途名「周防守」は朝廷・幕府から許可を得た正式のものか分りませんが、武田晴信は朝廷と幕府に献金して「大膳大夫」の官途名を正式に得ています。 3. 甘利虎泰は、武田家の重臣として、主君の武田信虎(晴信の父)から「備前守」という官途名を名乗ることを許されていましたので、武田家の中でも、対外的にも、「甘利備前守」と名乗り、呼ばれます。 戦国時代の武士の場合、例えば「馬場美濃守」という「苗字と官途名(通称)」だけが伝わり、本名は不明、あるいは複数伝わっている例が珍しくありません。 武田信玄・勝頼に仕えて「名臣」とうたわれ、長篠の合戦で壮絶な討ち死にを遂げた馬場美濃守は、本名は「信春」「信房」の二つが伝わっています。当時の史料には「馬場美濃守」としか書いてありませんので、本名はどっちが正しいのか良く分からないのです。 これを 「村上義清さまにお目にかかり恐悦至極でございます。それがし、武田晴信の家臣、甘利虎泰にござる」 などとやってしまいますと、一気にウソ臭い会話になってしまいますので気をつけてください。 映画やドラマなどでは、上記の「ウソ臭いパターン」の会話が行われて興醒めなことが多いのですが、去年の大河ドラマ「風林火山」ではきちんと時代考証されていました。
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- fumkum
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>戦国時代の挨拶の口上 戦国時代の挨拶の口上も、礼法に則って行われたはずなので、小笠原流、伊勢流、今川流の武家礼法書の中に書かれていると思います。また、能、狂言、歌舞伎などの中にも残っていると思います。能の謡本などの台本を見るのも良いのではないでしょうか。 以上参考までに。
お礼
礼法書!図書館にありますでしょうか。 探して参考にしたいと思います。 ありがとうございました!
お礼
すごく参考になりました! 風林火山はきちんとしていたのですね。それも見てみることにします。 ありがとうございました!