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神話は人間の大地性をどうとらえているか?
神話は人間の大地性をどのようにとらえているか?をオイディプス神話などとの関連から考察した学者の説を論評する課題がでてこまっています。わかる人教えてくださ、お願いします。
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- kigurumi
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本 読みました。 人間は大地から食べ物とって生きていましたが、ある時代から農耕をするようになり、放牧をするようになり、計画をすることで、食料確保をしだしましたよね。 これによって大地に生かされている という認識が薄れるようになった。 大地から完全に離れ、人間という形(個)として独立し、組織を作り、演劇を楽しむようになった。 一見、大地とは異質の個である人間ですが、しかしそれでもなお、現実において文学・神話の中に、大地とのつながりが明白に現れている。 みたいなことを中沢氏は指摘している。 あーー なるほどぉ そういうことかぁ。。。。と読んで思いました。 といいますのも、父権社会のシンボルのようなユダヤ教、キリスト教において、例えば、、、 ヨナ物語。 旧約聖書に書かれています。 ヨナは啓示を受け、神によって滅ぼされるという警告をニネヴぇの人々に伝えるように言われたんですが拒否。 で、大魚の腹の中に入ったんですね。 神話を読むとき、神話の言わんとする意味を理解しないで読むと、「大魚とかクジラか?」「胃液で溶けなかったのか?」ってなってしまう。 womb(子宮、ものが発生する場所) tomb(墓) wombからtombという語彙が派生したと思えるんですね。 つまり wombもtombも同義語。 大魚の腹=womb=tomb。 ヨナは3日間そこにいて再生し、ニネヴェの人に神の警告を伝え、ニネヴェの人々は改心して滅ぼされなかった となっている。 つづいて、イエスの磔刑の時と再生の時にいたのがマリアという肩書きを持つ者。 一体何者なのか。 ヘブライ語でミリアム。 一説にはモーセではなくミリアムが紅海を割って人々をわたらせたともある。 神話が言わんとすることを理解しないと、 「「海がまっぷたつに分かれるわけない」「いや あの頃 大規模な火山の爆発があり、一気に海水がひいた可能性がある」などとなってしまう。 赤い海の水を割った。 つまり出産を表していると思える。 そういう解釈になるとミリアムがやったとなるんじゃないかと。 そして20世紀になると新世紀エヴァンゲリオンという神話が生まれた。 贖罪をして人類が生命のスープに帰還(統合)する という内容。 新世紀エヴァンゲリオンというタイトルがオレンジなのが暗示的。 青→赤→オレンジ。 このオレンジが大地とのつながりを意味していると思えます。 なんで父権社会の神話なのに、太地母神の神話のような内容になるのだろう?っとずっと不思議に思っていましたが、<人類最古の哲学>を読み、謎が解けたように思いました。 <人間は大地性があるからそういう神話を作りだすことになる。> 言い換えるなら <もし人間に大地性が無ければ、そういう内容の神話は作り出さない> で、こっからこの本についての解説 というか謎解きというか、、、私なりの貧相な読解力で紐解いてみます。 オイディプスとその父親のライオス。 中沢氏の説明によると、どちらも足に障害を持つ みたいな意味を含むそうです。 (イエスも片足が萎えていた という説を聞いたことがあります。) で、これを中沢氏は大地につながっているため、跛行 つまり びっこになっている としているんです。 しかし、二人は大地に繋がっていることを知らない。 ライオスは「生まれて来る息子に殺され、妻は息子と交わる」と予言され、それを回避するため、生まれたオイディプスを殺害するよう命令したわけです。 で、両者が交わらないようにスフィンクスが境界にいたわけですが、その結界をオイディプスは謎解きを簡単にしてしまったため、守り主のスフィンクスは死んでしまい、結界が消滅した。 それでとうとう両者を隔てていた結界が無くなったことで、ついにオイディプスは個から元のふるさとに帰還できた。 本人は知りませんが、へその緒で繋がっていたので、戻ってくる運命だったわけです。 オイディプスが大地に繋がっていなければ こうならなかった。 そして、オイディプスは先王殺し つまり 自分の父親だと知らず、予言でそうなっているとも知らず、大地性により父親を殺害し、自分が王様になる。 それだけならいいのですが、大地である母親と結合してしまった。 故郷を離れていても、それでもまだつながっていたため ひっぱられていき、とうとう大地と同化してしまったわけです。 そうなると個の消失です。 大地から離れて人間という形 個を保っていたが、それでもへその尾で大地に繋がっていて、とうとう子宮に戻ってしまった。 ヨナと同じ。 そして大地 冥界の住民となり、娘 すなわち母の手に引かれ冥界の国に住むことになった。 個、人間の形を喪失し、大地になったってことでしょうか。 で、どうしてこのようなストーリーを何度も何度も人間は作り出すのか。 それは記憶が遺伝子レベルであるからかもしれない。 かつて大地に住んでいたが、そこから分離し、人間という形を作ったが、へその緒では大地に繋がっているままで、それで結局へその緒から伝ってやってくる大地性により、神話がそういう話になってしまう。 シンデレラの物語もそう。 中沢氏はシンデレラを大地 もしくは故郷との仲介者だと位置づけている。 シンデレラは、片足を死の国につっこんだまるで巫女のような存在と中沢氏は推測している。 巫女の役割は、地上の王に祝福を与える女神と体現者というのが古代の巫女の定義でしたから、その巫女を探し出した者は、地上の権力を手中の収めることができるとされたんですね。 それで王子様は探し出し、そのヒントが片足を冥界につっこんだ仲介者のシンボル 残した靴だと中沢氏はしている。 貧乏で薄幸な女が、王子様に見初められ、やっと幸福になれました って内容じゃあないんですね。 王子様はかたわで、王になるには、仲介者である者を探し出して娶らなければならないって内容。 人魚姫にしてもそう。 足が無い。 新世紀エヴァンゲリオンにしてもそう、リリスに足が無い。 知恵の身を授けた蛇にも足が無い。 足は性的な意味があり、古代ではペニスの隠語。 そういった意味で、オイディプスも性器が萎えている者で、生殖性を持もば王になり完全者になれるのですが、オイディプスが完全になるためには、母親との性交が無ければならず、すなわち個を喪失するという代償を払わなければならないことになる。 というところまでは、今回踏み込む必要はなく、父権社会になった後も、神話に何度も主人公が故郷に帰還するというテーゼは、人間が大地に繋がったものだから という中沢氏の解釈が説得力があると思います。 蛇足ですが、新世紀エヴァンゲリオンの「魂のルフラン」の歌詞は、まさにそのことを表現していると思えます。 で、オープニングテーマの「残酷な天使のテーゼ」は完全に帰還すると個 すわなち人間の形を失ってしまうので、つながりつつ、人間という個を保ち続けるために、つながりつつ、接近しすぎないように、離れるために大地を裏切り続けるしかない ってことだと思います。
- kigurumi
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No.1です。 私の好きな民俗学者の網野善彦氏の甥である中沢新一さんの神話に関する本 ということで、神話好きな私ですので、ただいま取り寄せ中です。 従って、現在読んで返事返せない状態ですが、レポート提出迫っているのなら、、、、ううーーーん。 ネットで数箇所サイトを調べてみました。 課題を出した人が何をもって大地性としているのか。 オイディプスを例に出していることから、野性性と同義語かな?って思いました。 オイディプスは予言の存在を知らず、予言通りの人生を歩んだわけですよね。 父親は予言が実現しないように阻止しようと殺したつもりだったが、予言を実現を妨げることは不可能で、息子に殺された。 本人は自分を殺したのは息子だと知らずに死んだわけです。 人間は動物となんら代わることなく、野生性を持っており、その野生通りに生きるしかなく、野生通りに生きるということは、予言の通り、運命の通りに生きるってことで、それはすなわち人間は大地のごとく生きるって事じゃないかと、、、 ちょっとこの理屈、苦しいかもしれませんが。 で、大地のもう一つの特徴は再生。 ギリシャ悲劇を悲劇だとしか捉えることができないと、文学といえないと思うんですね。 オイディプスは自分の運命を受け入れ、それによって幸福になったと解釈するとしたら、彼は大地より生まれ、大地に戻り、大地により再生したってことになる。 神話の面白いところは、浮かばれるというか、そのような内容で終わっていること。 恐らくオイディプスの元ネタは、世界最古の文学に登場するギリガメッシュの冒険だと思うんですね。 散々ギリガメッシュは冒険をして、ついに永遠の命というか若返りの草を手に入れるのですが、もう大丈夫と思って水浴びをしていたら、蛇がさんざん苦労して手に入れた薬草を食ってしまった。 蛇は皮をぬぎ若返った。 ギルガメッシュは地にうずくまり、おいおい泣いた。 でも、彼はすぐに立ち直り、すべて人間の定めとあきらめ、ふるさとのウルク目指して帰った。 ウルクは彼のふるさと。 散々放浪して彼が生まれた大地であるウルクに最終的に戻った。 ギルガメッシュの大地性により、彼は立ち上がることができたのだと思います。 って内容かな~ って思うのですが、、、、 レポート提出に猶予がまだあればいいんですが。 本読んで確かめてみます。 分厚くなければ1日で読めると思いますので。 他の方で大地性の定義を知っていたら、それを教えてもらってもいいですね。
- kigurumi
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>オイディプス神話などとの関連から考察した学者の説を論評する課題 その学者って誰ですか? 講義の時に、その学者の名前なり書籍名が出たと思います。
お礼
はい、書籍は「人類最古の哲学」というタイトルで著者は中沢新一さんです。 書き忘れていました。すみません、ありがとうございます。
お礼
なるほど!!ありがとうございます。 わざわざ本まで取り寄せていただいて! なかなか理解できなかったんですけど説明わかりやすくて感激です。 レポートは提出までまだ時間があるの頑張って書きます。 本当にありがとうございます。