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「捜神記」について
六朝志怪小説の一つで、「捜神記」についての質問です。「捜神記」や「捜神後記」の口語訳本や注釈書はいくつか出てますが、「書き下し文」と「注釈」の両方が書かれた書物はないでしょうか?「平凡社ライブラリー」の物は読みやすく「口語訳」だけのものだったので、「書き下し文」も書かれた物を探しています。教えて下さい。宜しくお願い致します。
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こんにちは。「列仙伝」、「神仙伝」などと並んで、漫画家、諸星大二郎さんの連作短編集「緒怪志異」の種本にもなっているあれですね。私はこちらは読んでいません。 現在お捜しのかたちの本で刊行されているのは以下のものだけのようです。 ─────────────────────────────── 漢文名作選 第2集 4巻 名文と小説。 大修館書店 鎌田正、向島成美。 1999/12、2300円。在庫有り。 書聖王羲之の「蘭亭集序」、韓愈の「孟東野を送る序」などの名文に加えて、芥川の翻案で名高い「杜子春」、太宰「清貪譚」の原話「黄英」(聊斎志異)などの古典小説を収録。原文(返り点・送り仮名付き)、書き下し文(総ルビ)に、現代語訳と解説を付す。 自然(蘭亭集序(王羲之) 滕王閣詩の序(王勃) ほか) 人生(五柳先生伝(陶潜) 原過(王安石) ほか) 社会(孟東野を送る序(韓愈) 潮州韓文公廟の碑(蘇軾) ほか) 小説(捜神記(千宝) 世説新語(劉義慶) ほか) ─────────────────────────────── 肝腎の干宝の字が誤っているのはご愛嬌ですが、A5版で281ページということから考えると、挿話がいくつか収録されている程度と考えられます。東洋文庫の訳本ですら400ページ近く有るわけですから。 おそらく、ご希望のかたちで完全に収録されたものは、これまでに日本では刊行されていないのでは無いかと思います。その辺は国会図書館のオンライン検索で調べてみてください。尚、上の情報は↓のページの検索結果ですが、こちらのサイトでは個々の書籍に関して直リンクが出来ませんので、適宜引用しました。
お礼
「ichien」さん。回答して頂き有難うございました。レポートの参考にさせて頂きます。 国会図書館のオンライン検索の事はは頭に浮かびませんでした。(苦笑)やってみます! あと「捜神記」って、諸星大二郎さんの「緒怪志異」の種本だったんですね? 私は「捜神記」の事は全く知らないので、こうやって教えて下さって本当にありがとうございました!