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過去の侵略、拉致行為に対する各国の対応について
素朴な疑問なんですが、 西欧各国は、アフリカから黒人奴隷を根こそぎ的に拉致しましたし、 いろいろなところに侵略を仕掛けたりしていましたが、 1.そのあたりの謝罪や保障は、公式にされているのでしょうか? 2.各国の歴史教科書に、そういった記述はあるんでしょうか? 3.被害にあった国から、いろいろツッコミがあるのでしょうか? 4.その種の過去の行いに対する自国のマスコミの論調は? 5.もしそういうことをしていないとするならば、加害国が被害にあった国 を蔑んでいるからなのでしょうか? たとえばイギリスは、アヘン戦争やインド、南アで象徴されるように、 ずいぶんな阿漕なことをしてますし、 某自由の守護者国も、黒人奴隷はもちろん、原住民への虐殺行為、 フロンティアの消滅後のハワイ、フィリピン等の侵略、 そしてベトナムや中米での数々の行いについても、 謝罪しつづけているというのを寡聞にして聞いたことがありません。 「バトルに勝てば、そういったことは全部チャラになるんデース。負けたほうが悪いデース」などといわれれば、負け組の日本人としては、実はそれまでなんですが。(^^; ドイツといい、日本といい、負け組だけがいつまでも言われ続けていると感じていたりなんかする今日この頃、被害妄想? 今回話題の北朝鮮の拉致の件でも、「どうせとりあえず遺憾の意を示しておけば、ただ抗議してくるだけで、結局お金はもらえる」と読みきられての外交ではないでしょうか。 日本以外の他の先進国相手でしたら、拉致行為なんかしないでしょうし、 某USAなど、拉致がはっきりした時点で、あっという間に戦争になるでしょうし。 (あ、日本も軍隊で攻め込め!と言っている訳ではないですよ。日本にはあまりに威信が不足しすぎているのが問題と考えているわけです。) すみませんが教えてください。よろしくお願いします。
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英国に住んでいた事があります。その時の経験も多少交えて回答させて頂きます。 1. 責任の認め方の「段階」として、不法であった事を認める、謝罪する(本来は不法であればすぐに謝って当然だけど)、補償する、という事が考えられますが、 例えば、奴隷貿易については、英国は約200年前に禁止しています。 責任を認めた例としては、例えば英王室のケント公が、ボーア戦争(基本的には英国と南アの現地白人との戦争)の記念(追悼?)式典に出席して、「英国は、ボーア戦争の際に、黒人に対し、dreadful abuseとshameful neglectがあった」と発言したのがあります。 補償については、基本的にはやっていないと思いますが、あえて言えばそうかも、といえるのは、アフリカのジンバブウェでの例です。現在、政府公認で、白人農場が退役軍人などに占拠されていますが、それを解決する手助けとして、旧宗主国の英国が、(たったの!)36百万ポンドを拠出する用意がある、って言ってます。(http://village.infoweb.ne.jp/~fwhw2381/En000610.htm) 独立当初の条件に、私有財産の尊重が入っており、またジンバブウェの裁判所も占拠を不法としているので、理屈上は手助けをする必要は無いのに、金を出すって言ってますから、まぁ補償をしようとしているといえない事は無いかなぁ?。 オーストラリアでは、充分かどうかは別として、一部では既に補償が行われています。(http://www.page.sannet.ne.jp/fujiike/wa/waj.htm) 尚、経済援助については、旧宗主国の比率が高くなる例が多く、一見補償しているようにも思えますが、実際には独立後も影響力を保とうとしてやってきたものの名残、という側面もあるので、一応「事実としては、旧宗主国の援助額が多くなる例が多い」という事にとどめます。(但し、援助する側の一般人には、過去の清算の意味がある、と思っている人はいました。) 2.ごくごく一般人向けの歴史の本などでも、奴隷貿易について触れているのはいくらでもあります。(心の中は私にはわかりませんが)奴隷貿易が禁止されてから200年近くたっているので、奴隷貿易を肯定的にとらえる発言をおおっぴらにする人は、友達同士の酒の場とかを別にすれば、まぁ一般的とはいえないだろうな、とは思います。教科書にどう書かかれているか、とはかなり違う問題ですが、小学校等で使うTextbookにどう書いてあるかはよく知らないので、ご参考まで。 3.あります。しょっちゅうそういう主張はされていると思います。 例:http://www.cnn.com/2001/WORLD/africa/09/01/durban.slavery/ その主張を受けた側の対応は、(ここでは)援助の形で金を払うといっているドイツ、とりあえず「遺憾の意」は表明するスペイン等々様々ですが・・・。 4.英語ですが、ボーア戦争に関する謝罪についてのBBCのWeb上での記事です。(タイトルはずばり「英国の恥」ですが、中身は事実の報道がメインです。) http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/africa/469711.stm 本当は新聞の社説でどんな事が書いてあったかがわかればいいんですが・・・。 5.直接的にお答えできるような知識は持ち合わせていませんが、「米や芋などの世界の主要作物がどのように伝播して行ったか」についてのBBCの番組で、「西アフリカに中南米からイモを持ち込んだ事で、多くのアフリカ人が飢餓から救われた、というのが、植民地支配の数少ない『良い事』かもしれない」って言っていたのを見た事があります。(別に植民地にしなくてもイモは持ち込めるし、食糧不足の大きな原因の一つは、宗主国が半強制的に輸出用の商品作物を作らせた事だ!)奴隷貿易も、「アフリカには、奴隷売買は、ヨーロッパが進出する前からあったし、ヨーロッパ人に奴隷を売ったのもアフリカ人だった。(だから、自分達だけが悪いんじゃない。)」という、聞き苦しい言い訳をする人はいる様です。(それに対する反論を読んだ事がありますから。)人をバカにした話だと私は思います。 あえて私の印象を言えば、イギリスのいわゆる「白人」の本音は「今時、奴隷貿易・植民地支配を正当化しようってぇのは、そりゃ無理だろうな。だから、謝罪と、援助の形で多少の金を払うぐらいなら、我慢できない事は無いが、過去をきれいさっぱり金で清算しろ、と言われたら、そりゃイヤダ!」ってなところでしょうか?
その他の回答 (4)
「いわゆる強制連行」については、No.1のようなご回答もありますが、下記のNo.4のご回答もごらんください。
- takeshi12
- ベストアンサー率15% (12/78)
ruggerさんへの回答ではありませんが、以前の回答者が何十万人ものコリアンを 日本に強制連行したとの回答がありましたが、事実ではありません。 ほとんどの人が経済的理由などで自発的に来られた人です。
- lacoffee
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すべての例について知っているわけではありませんので、わかる範囲のみで回答させていただきたいと思います。 基本的には戦勝国は戦争責任を問われませんので、謝罪や賠償はしていません。 いくつか例を挙げてみますと、 アメリカ政府は原住民(いわゆるインディアン、エスキモー;言い方については議論しないでください)に、居留区を設け(逆にいえばアメリカ人が住まないような僻地に隔離)、補助金を交付しています。これによってインディアンはともかくエスキモーは飲んだくれになっちゃいましたが。 また、インドネシアはオランダに350年ものあいだ植民地支配をされてきましたが、オランダ政府は一切の謝罪・賠償は行なっていません。ちなみに両国とも日本政府からは賠償金を受け取っています。 やはり「勝てば官軍、負ければ賊軍」のようですね。ちなみにドイツの場合は民族殲滅などの「人道犯罪」についての賠償は行ないましたが、いわゆる「戦争犯罪」についての賠償はまだ行なっていないのですが、それほど問題になっていないようです(一応、90年代に入ってから戦勝国は賠償請求を初めています)。この差は「負ければ賊軍」の中でも、日本がアジア人(有色人種)であることも関係しているのかもしれません。 拉致に関連した北朝鮮との関係ですが、日本は韓国政府と基本条約を締結し、朝鮮半島(北朝鮮も含む)への賠償について現時点で終了していますので、朝鮮半島への一切の賠償を行なう義務はすでにありません。また北朝鮮がサンフランシスコ講和条約に基づき、財産請求権を行使した場合、日本が朝鮮半島に残した資産の方が現在の価値にして5~6兆円上回るために北朝鮮がこれに基づく賠償請求は事実上できません(反対に日本にお金を払わなければならないため)。ですから、北朝鮮へ経済援助をするとしたらあくまで日本の好意で行なうことになります。果たして日本が経済援助をする必要があるのかどうかは甚だ疑問ですが。 アフリカの黒人貿易が合法的であったと主張されるのであれば、朝鮮半島からの徴用も合法的であると言えます。徴用される側にとってみれば「拉致」に近い感覚になると思いますが、それは黒人奴隷であっても同じことです。少なくとも国際的には朝鮮半島は「日本国」でしたから、国民を自国内で移動させたということになります。それと、数百万という数字も大げさに感じます。韓国などが主張している朝鮮半島からの連行者数は100万人かそれ以上、日本の教科書で書かれている数字は70~80万人としています。ただ、これについてはあまり議論するつもりはありませんのであしからず。
- hayakutabetai
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黒人貿易は拉致ではありません。当時の合法的な取引にすぎません。西欧諸国が悪いとされていますが、黒人奴隷という商品を売ったのはアフリカ人商人です。黒人奴隷の子孫が住むアメリカと、奴隷を輸出したアフリカ。どちらが被害者であり、加害者でしょうか? 補償はどの国がどの国にするべきでしょうか? また、日本には強制連行の名の下につれてこられた多くの韓国人・朝鮮人がいます。訪朝あたりから報道されていますが、大阪鶴橋に住むコリアン達が11人の日本人の拉致に神経をとがらせる政府に、数百万人を拉致した事実を忘れていると憤ったことも忘れてはならないことです。
お礼
ご意見ありがとうございます。 なかなかご回答がつかないものですから、 やはり西洋諸国はそういったことについては謝罪も補償もしていない のではないかと個人的には確信しつつあります。 http://www.geocities.jp/timeway/kougi-69.html ↑奴隷貿易の記述があります。 確かに、奴隷狩りを行っていたのはアフリカ人商人なのですが、 こういった歴史記述を見る限り、どうみても西欧諸国に 責任なしとは言えないと思いますが、まず各国は公式にどのような見解を 持っていて、どのような総括を行っているのでしょうか。 また、hayakutabetaiさんのおっしゃるとおり、西欧諸国の奴隷拉致が 当時の合法的な取引であったと相対化できるならば、 強制連行も拉致ではないと相対化できてしまいます。 当時は朝鮮は日本と併合されていて日本の一部であり、 労働人口が不足していた産業に、調整して出稼ぎさせたのですとも 強弁して、批判は内政干渉だと言えば国際的にも通用するでしょう。 また、旧ソ連は、戦後満州に駐在していた関東軍のうち60万人を シベリアに強制連行しましたが、それに対しても日本がソ連に対して 何か交渉したと言うことをほとんど聞きません。 外交は単純に国益を考えて行うものですから、 わざわざ歴史的事実を持ち出して自分の立場を不利にする必要はない というのは常識ですが、まず謝罪ありきの日本の外交姿勢には、 非常に驚かされます。 もちろん、強制連行を忘れてはいけないのは十分承知していますが、 それは記憶としてとどめておく必要があるというレベルで、 いまから国やマスコミがあえて何か問題にする必要は、 実は国際常識としてまったくないのではないか?と思っています。