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侵略戦争とは
仮定の話ですが、わが国同胞を救うために北朝鮮に対して自衛隊が行動を起こし、 当然、北朝鮮人民軍と武力衝突となり自衛隊が勝利し北朝鮮に親日政権を誕生させたとします。 その事が、日本の行動は侵略戦争であると非難されるのでしょうか? 昨年、某テレビで満州事変をセキュリティの戦争だったと発言した代議士を司会者が満州事変は侵略戦争だったと一方的にその代議士を非難した番組がありました。 その番組が放送された当時はなんとも感じなかったが北朝鮮による主権侵害が明らかになるにつれ、満州事変当時の出来事がリアルに感じられるようになりました。 当時満州では今の北朝鮮による拉致事件以上のわが国同胞に対する迫害が行われています。 (1)果たして満州事変が侵略戦争であると簡単に説明できるのか? (2)北朝鮮に対しての武力行使が侵略でしょうか?
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- tiuhti
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「国際法上」といった理屈の話をするなら、まず、満州事変と質問者の方があげた仮定の話は分けて考えた方が良いと思います。 (2)北朝鮮に対しての武力行使が侵略でしょうか? 「不法」「侵略」とされる可能性の方が高いと思います。国連憲章第二条で、まず戦争に訴える事自体一般的に否定されています。例外的に認められるのは、いわゆる「自衛権」(憲章51条)ってやつですが、それでも、自衛権を行使したら直ぐに安保理に報告せねばならず、その安保理が必要な対策をとる迄の間だけしか、認められていません。一般化すれば、自衛戦争と呼べるのは、 ・ 現に先制攻撃されている ・ あるいは、相手方の攻撃の意図が明白でかつ切迫している の2つの場合だけです。仰られるような仮定の話が、北朝鮮に新政権を作る迄の間ずっと安保理が何もしないとは思えないので、安保理が日本の行動を認めない限りは、少なくとも「不法」、自国に近い政権を樹立するまで行けば「侵略」って事になるでしょう。(突き詰めれば、安保理がどう判断するか、で決まってしまうんですが。) (1) 果たして満州事変が侵略戦争であると簡単に説明できるのか? こっちは、(2)ほど簡単ではないのは事実です。というのは、既に「一般的に戦争自体を否定する」考え方は当時も既にありましたが、自国の権益を守る為の戦争迄も強く抑制するところまでは行っていなかったからです。具体的には1928年のパリ不戦条約で、「政策手段としての戦争の放棄」は謳われていますが(日本も参加)、英国は自国領土以外における権益を守る為の戦争も、自衛戦争に含める前提で参加しています。当時は、まだそういう考え方もあった、という事です。(だから、「満州国」独立に対し、国際連盟も「満州国」独立は認めなくとも、日本の満州事変以前からある既得権益そのものは否定しなかった、と理解しています。) ただ、既に他の方からも指摘があったとおり、満州を中国の領土と一旦認めながら、後で「満州国」独立を承認し、できあがったのが、「国防・治安維持を日本に委託する」政権、というのでは、パリ不戦条約で(実は)認められている「自衛戦争」と言うのは、結構つらいと思います。当時なら「自国権益保護・自国民保護の為の出兵」迄は認められたとしても、せいぜいそこまででしょう。 国際法上の「侵略」という概念と、一般常識としての「侵略」は、一応分けた方が良いと思います。国際法上「侵略」と言う為には、条約などで明文化されるか、あるいは慣習・通念として「侵略」と言えるようになっているか、といった状態が必要です。だから、元寇は、一般常識としては間違いなく「侵略」ですが、国際法上の「侵略」とは言えません。満州事変は「当時の常識としてどうか」という点では、多少は悩む余地はありますが、今の常識から見るなら、満州事変は、「侵略」だと思います。 ところで「当時の中国に主権国家は無かったから…」という議論ですが、国際法上も、国家主権というのは、もっと杓子定規な使い方をしていると私は思います。例えば、日本は中華民国(=今は台湾と呼ばれる)を国家承認していた時代は、中国本土は公式には中華民国の領土でありつづけました。実効支配が及んでいないからといって、中国本土が切り取り自由だったわけではありません。(そんな事は非現実的ですが)内乱状態にある国で、承認する政府を変える、という事はありますが、それは固有の領土を認めた上で、どちらが正当な政権と考えるか、というだけの話です。 もう少し、小さい話をすれば、竹島(隠岐の北西にある島)を、日本は固有の領土だと主張していますが、韓国は警備隊を常駐させており、実効支配は及んでいませんが、だからといって、日本の主張が国際的に否定されているわけではありません。「内乱状態にある」、「故に切り取っても侵略にはならない」という理屈は無いように思います。 尚、『満州国独立』を、「日本の権益維持」という観点ではなく、「民族自決」として説明するのであれば、論理構成としては変わってきますが、出来上がった体制を見るに、それは無理だと個人的に考えていますので、省略します。
- piyochun
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(1) 簡単に説明するとあれは侵略戦争ではありません。 政権のないところに侵攻してもそれは侵略とはいえません。 結局負けちゃったから侵略したと言われちゃうんです。 (2) 通常はどの段階で武力衝突になったかで違ううんじゃありませんか? 1:北朝鮮が攻めてきて衝突、その結果日本軍が勝利、親日政権誕生=侵略ではない。 しかし、今の日本のシステムじゃ日本単独で勝利は無理でしょう。アメリカの介入を待たなければなりません。 現実的にはアメリカの介入により日米(韓国も加わる?)連合軍勝利。韓国による統一が妥当なところでしょう。 2:本気で攻めて来そうな情報入手。日本が先に行動を起こし占領、親日政権誕生。これもたぶんOKでしょう。 少なくとも今の北朝鮮じゃ国連は認めざるをえないでしょうね。侵略にはなりません。 兵力では北朝鮮に劣りますが、兵器の性能が格段に違います。ハイテク武装された兵器の前では、60年代の兵器、人員の数は何の役にも立ちません。 日本があらかじめ弾道ミサイルをそろえて(すぐに作れるでしょう)、用意周到に作戦を練って一気に先制攻撃すれば勝利も十分可能でしょう。しかしその場合、多少の本土への被害は覚悟する必要があります。 今の日本じゃ急に攻めて来られたら日本はやられちゃいます^_^;
- SCNK
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GratefulDeadさんが回答されているとおり、日本が主権国家として承認した相手が替わっていることが状況証拠といえるのではないでしょうか。憶測というより推論というものです。勿論、物証や直接当事者の証言などがあれば、それに越したことはないでしょう。しかしこのようなことは証拠を残さないものです。関係者の意思のみで行われたこともあるでしょう。一次資料をあたることはほぼ絶望的ではないでしょうか。(一般人のあたる事の出来る資料の多くは伝聞証拠であったり、2次資料であり、そもそもが状況証拠にしかならないと思います。)私は残念ながら歴史の専門家ではないため、これを裏付けるだけの資料を持ち合わせておりませんが、これについて調査してみようと思いますので、今しばらく時間をいただきたいと思います。なお私の論理の展開は、歴史によるものより、むしろ国際法などの法律論によるものです。安定した統治をしていない地域は主権国家とは認められないというのは当時も現在も同じだと思います。もちろん一地方だけがそのような場合もあるでしょう。国によっては国内係争中の地域というのはありますが、当時の支那は国全土がそのような状況だったことから認められないという立場です。
- GratefulDead
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>最初から彼らの主権など本気で認めるつもりは無いでしょう。 あなたの論は憶測に基づいており、個人的な希望的観測に過ぎません。 「主権を本気で認めるつもりが無かった」もそうですが「真空状態なので攻め込んで良し」などという論を展開したいのであれば、それを裏付けるあるいはその論の根拠となる当時の史実を示しながら論じてください。でなければ話になりません。 とても興味があります。
- SCNK
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「これ泥棒行為ですね。」 たとえば日本国内でやれば、家宅侵入罪、不退去罪、窃盗罪などが適用されるでしょう。それは国家主権に基づく立法権によってが刑法が制定されているからですし、警察という、国家によって合法的に認められた暴力機関による力で強制力が担保されているから、違法とすることができるのです。 しかし国際社会においては国家の上に主権を持った存在はありません。条約法というものがありますが、これは強制力をもった存在が制定した法ではなく、むしろ主権国家同士の契約です。 つまり国内と国外では問題がまったく違うということです。もちろん国内でも警察が手出しできないような場所ができれば、いくら違法だといっても法を強制することはできませんし、まして政府を倒せば、違法とする法そのものが無くなります。まさに当時の支那がそう言う状況でしょう。国民政府の法を守らせる力が国民政府そのものにないだから主権が存在しないと言っているのです。 「態度を180度翻して武力進出を図ることはまさに侵略ではないでしょうか。」 最初から彼らの主権など本気で認めるつもりは無いでしょう。国際政治とは騙すか騙されるかです。友好的であったり利用可能であったりする政権の主権を主張することも、敵対的な政権の主権を認めないことも外交戦略の常道です。結局はパワーオブバランスで決まることです。武力戦であろうと司法戦であろうと、勝利者が秩序を作るのは当たり前です。そんな裏切りなど米国などいくらでもやっていることでしょう。しかし米国が侵略者と言われないのは、有無を言わせない力を持っているからです。
- GratefulDead
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>日本が国民政府を主権国家と認めたといっても外交戦の一環でしょう。 そうです。日露戦争後の日本の大陸外交政策は満州の権益の維持(or拡大)です。この為にはその交渉相手として東三省の主権者を認めなければなりません。日本が選んだ東三省の主権者は北伐前が北京政府であり北伐後が国民政府です。日本政府はこうした相手に対し強硬外交(政友会)や協調外交(民政党)などまさに押したり引いたりの色々な外交努力を続けていました。 たとえ相手が文明国で有ろうと無かろうと、内戦していようがいまいが、不安定であろうとなかろうと、その国を承認しその国の主権を尊重することが、外交交渉を行うための絶対条件であり、日本には権益を守る為にはそうする必要があったのです。 日本政府は国民政府の承認後、日中間の不平等条約の解消交渉の準備を始めるなど国民政府を尊重したそれなりの外交活動を行い、関係改善に動き始めていました(佐分利貞男の死で頓挫するが、幣原協調外交は続けられた)事変前の日本政府には常識があったのです。しかし軍部の独走により事変が引き起こされてしまいます。 それまで、東三省の主権を認め地道な外交努力を行っていながら、交渉が決裂した訳でもないのに突然「東三省は真空状態の地域なので攻め込んでよし」と態度を180度翻して武力進出を図ることはまさに侵略ではないでしょうか。
ずいぶん主権にこだわっていらっしゃると思いますが、主権者がいなかったら入り込んでよいですか。早く言えば近所の家でうちわ喧嘩にがあった。関係のないものがあがりこんで、お前たちはどちらが主人かわからいから私が面倒をみてやる。そして自分が主人であるかのように振舞う。喧嘩はおさまっても帰ろうともしない。挙句の果ては金品を巻き上げたりするは家の1部を占拠する。これ泥棒行為ですね。
- SCNK
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奉天軍30万が虎の子であることは、一面では事実ですが、それはいつ蒋介石の寝首を襲うかわからない兵力です。満州事変では不抵抗を命じても、日華事変では結局日本軍と戦わせようとしています。満州事変で不抵抗を命じたことの本音は奉天軍の勢力を奪いたかったからではないかと思います。蒋介石として最も好ましいのは日本軍と奉天軍を衝突させて、両者の力を減らすことでしょう。そのことを張学良は知っているからこそ西安事件を起こしたともいえるでしょう。日本軍との対決姿勢の強かった共産軍に合作させ、蒋介石を日本軍との戦いに専念させるためではないでしょうか。 背後にいた共産軍は、いざとなれば蒋介石の国府軍を背後から襲いかねない力をもっていました。それは昭和24年に現実となりますが、そのような勢力を鎮定できなかったわけです。当時、農村などは共産軍による解放区となっていて、国府軍の実行支配は及んでいません。それで主権国家などと言えるでしょうか。主権国家というのは自らの領内を自らの施政下に強制的に置けることです。国内に解放区などの存在を認めざるを得ない主権国家って、その名に値しないでしょう。 ちなみに主権国家としての実効支配力を持たない政府を、そのときの政治情勢にあわせて独立国だと主張することは現在でも行われています。これは単なる外交手段に過ぎません。たとえばボスニア紛争のきっかけとなったドイツによるスロベニアなどの独立承認がそうです。東チモールやアフガニスタンのカルザイ政権などオーストラリアや米国の傀儡政権に過ぎません。実態は後ろ盾がなければ自ら主権を維持することも出来ない属国です。日本が国民政府を主権国家と認めたといっても外交戦の一環でしょう。
- GratefulDead
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>何度も言っている通り支那は、とても主権国家とは言えません。 あなたがどう思い込んでいようと知ったことではありませんが、当時の日本政府は国民政府を主権国家として認めているのです(1929年6月)。 >現実にも西安事件で張学良によって蒋介石は監禁されています。 主権争いの為ではなく、国共合作のための措置です。 >張学良の勢力が怖いからこそ張学良の軍を日本軍の前面で戦わせて勢力の弱化を図ったのではないですか ちがいます。国民政府の唯一の精鋭部隊は奉天軍30万です。蒋介石にとっては虎の子であり満州事変では蒋介石は張学良に不抵抗を命じています。よって奉天軍の1/20の兵力の関東軍が短期間で東三省を占領することが出来たのです。 >背後には共産軍がいるのです。とても主権国家とは言えません。 背後に共産軍がいたら何なのです。意味不明です。
- SCNK
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占領というのは一地域を確保することをいうのであって、進駐や駐留などもこれに含まれるのですよ。武力で攻撃して取ることだけをいうのではありません。 占領を喜んだが喜ばなかったかは問題ではありません。どうであれ彼らに主権がなかったのは事実です。ただし満州国においては、たしかに日本人が権力を握っていたにせよ、満州国人としての立場は認められていたでしょう。もっともここでいっているのは国家主権のことですが。 それとお前たちを助けてやると言って武力を携えてやって来た支那人もいたのではないですか。 自衛については、やはりソ連の存在でしょう。日ソの間の国といいますが、何度も言っている通り支那は、とても主権国家とは言えません。また万国国際条約との関連においても文明国とは言えません。そもそも中立条約を遵守する能力がないのです。したがって中立国として保護するゆわれもありません。日本が中国を無視したというなら、第二次世界大戦においてアイスランドを占領した米国の方がよっぽど侵略国です。 謀略の何が悪いのですか。国際条約上、背信行為は違法ですが、奇計は合法ですよ。そんなことをいったら特殊部隊の行動などすべて戦争犯罪になってしまいます。 本当に国民党が主権をもっていたといえるでしょうか。いつでも蒋介石を裏切るだけの力と能力をもっていたのではありませんか。現実にも西安事件で張学良によって蒋介石は監禁されています。張学良の勢力が怖いからこそ張学良の軍を日本軍の前面で戦わせて勢力の弱化を図ったのではないですか。それに国共合作があったにせよ背後には共産軍がいるのです。とても主権国家とは言えません。