- ベストアンサー
TnT lysate と whole-cell extracts
最近、大学の研究室に配属され、ある論文を要約する課題が与えられたました。その論文の内容に「TnT lysate と whole-cell extracts におけるタンパク質の電気泳動を行った」と書かれているんですが、TnT lysate が何かという事と、何故、whole-cell extracts と区別して実験をしているのかという事が全くわかりません。 どなたかご存知の方教えていただけないでしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
TnT lysateはRabbit Reticulocyte LysateまたはWheat Germ Extractを用いた一般的な無細胞系のタンパク合成システムに用いるタンパク質溶液です。TNTはTranscirptioni aNd Translationの略で、転写と翻訳を出来る細胞抽出液を入れたタンパク溶液です。この場合、plasmidのMTF-1の5'上流にT7,SP6 またはT3などがついていて、そのplasmidを入れてやると(ラベルを入れた)タンパク質が合成できるというシステム(kit)です。whole cell extractでも可能な場合がありますが、一般的では無いように思います。 EMSAのcontrolか何かに使っているのでしょうか? わざわざTnT lysateとwhole cell extractでタンパク合成の違いを比較しているとは思いませんので、このような回答ですが、whole cell extractをどのように使用しているか書いていただければ、もうすこし詳しいお答えは得られるかもしれません。
その他の回答 (2)
- guragura77
- ベストアンサー率68% (153/225)
TNT lysateを検索するとin vitro translation kitがヒットしてきますが、これは関係ありそうですか?
補足
関係ありそうです! タンパク質合成するキットの名前なんでしょうか?
- kexe
- ベストアンサー率30% (58/189)
Tntというものがわからないのと どういった分野の論文かわからないので あくまでもアドバイスです TnT Lysateについてですが Lysateは抽出物とか破砕液という意味でよく使われますので TnTは特殊なバッファーかあるいは細胞、組織の種類など 何かであり、この略語の意味については おそらくmethod中にTnTが何を示すのかかかれているかと思います。 あるいは孫引きする必要があるかもしれませんが。 whole cell extractsは細胞から抽出した全ての何か、タンパク質か メタボライトか、遺伝子か、そういったもののことでしょう それに対して、何か手法を変えて抽出したら どうかわったといいたいのだろうと推測します。
補足
論文の内容は、「重金属依存性転写因子(MTF-1)上の亜鉛フィンガー構造をつなぐペプチド鎖(リンカー)の役割について」というものです。 そこで、いろいろ組み換えたリンカーを導入したMTF-1のDNA結合性をEMSAによって調べたと書いてあるんですが、 やっぱり、どこを探してもTnT lysate については書かれてないんです。
お礼
詳しく回答していただいて、ありがとうございます。 TnT lysate の意味がやっとわかりました! おっしゃるとおり、TnT lysate と whole-cell exracts はタンパク合成の違いの比較には用いられてないようです! whole-cell exracts に関しては、「MTF-1結合部位に結合しているのはMTF-1であり、他の細胞内のタンパク質ではない。」ということは確認するために、細胞抽出物を用いたのだと解釈しました。 課題も提出できました! 初めて論文なるものを読みましたが、自分の知識の無さを改めて知ることができて大変よかったです。