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お稲荷さんとお城の関連を教えて

 先日どこかの城を訪れた折りに、城跡にお稲荷さんがあるのを見ました。するとそばにいた郷土史に詳しい方が、「城にはかならず稲荷がまつってある」と教えてくださり、その理由も解説してくださったのですが、その内容がどうしても思い出せません。私は稲荷は商売の神様とずっと理解していたのですが、お城ともなんらかの結びつきがあるのでしょうか。  また、よく考えてみれば稲荷につきものの狐がなぜ商売繁盛と関わるのかもいまひとつわかりません。ご存知の方、どうぞお教えください。

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  • ベストアンサー
  • keroq
  • ベストアンサー率56% (54/96)
回答No.2

「稲成(いねなり)」が「稲荷」に変化は前出の方の通りです。 稲が成育することを意味し、五穀をつかさどる農業の神さまでした。 それがいつしか商工業や漁業や鍛冶屋など、幅広い信仰を集める神さまにもなって 現在の商売繁盛となったのでしょう。 一帯を納める大名にとっては領地の繁栄が必要不可欠です。 年貢が少なければ勢力も衰えてしまうでしょう。 そこで自分の城にも稲荷を祀って信仰したのも頷けます。 お稲荷さんには神道系稲荷神社と仏教系稲荷神社がありますが 狐との関係は色々説があるようです。 神道系(京都伏見稲荷大社) 稲荷神社の御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)(倉稲魂神)ですが 別名である御饌津神(みけつかみ)の文字に、狐(ケツネ=キツネの古語)を使い 三狐神(みけつかみ)と記したことから 狐=稲荷神社(神)の使い という形になったといわれています。 仏教系(豊川稲荷など) お稲荷の本当の姿(本地)は茶吉尼天(だきにてん) 別名は荼枳尼天であり、お稲荷自身は仮の姿であるという考えです。 茶吉尼天はカーリー女神(インド系の神)の侍女で インドでは地母神としての豊饒の女神の役割と、神格化したジャッカルの性質から ジャッカルに似ている狐が化身として日本では理解されたようです。 そのほかにも狐は稲を食い荒らすネズミを食べてくれるからだとか 水害が起きないようにする堰き止め=咳止め=咳(コンコン)=狐とか 本当に多くの説があるようです。

参考URL:
http://www.jinja.or.jp/faq/answer/05-10.html
netaroh
質問者

お礼

眼からうろこの説明、どうもありがとうございました。治世は農政でもあったのですね! それにしても、その後のご説明で祭神そのものに狐の属性があったことにまたびっくりです。というのも、以前お稲荷さんは狐をまつってるんだと思っていたところ、まつられているのは別の神で、狐はお使いにすぎない、というのをどこかで読んで考えをあらためたところでしたので。主神の化身が狐ともみなされているなら、主神もみ使いも信仰のなかでは渾然一体となっていると思った方がよいと思えてきました。 咳止めコンコン、おまけに堰止めには笑いました。こうなってくると、なんでもこじつける庶民のいじらしさが彷彿といたします。どうもありがとうございました。

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その他の回答 (1)

  • aki_u
  • ベストアンサー率35% (21/60)
回答No.1

稲荷神社は全国に約3万社あるとのこと。 その代表格の京都・伏見稲荷を奉じたのが帰化豪族の秦氏です。 いわれは、その秦氏が矢を射たところ、 的の餅が白鳥となり飛び立ち、舞い降りた山には稲が生えて来たとか。 「稲成(いねなり)」が「稲荷」に変化したとの説あり。 そこから五穀豊穣、商売繁盛の神としてあつい信仰の対象となったとか。 後に、豊臣秀吉が除災招福を願い、伏見城内に「満足稲荷」、聚楽第に「出世稲荷」を勧請。 武家の間でも勧請が盛んになったが、田沼意次が老中にまで出世できたのは 稲荷の霊験との噂が広まり、庶民がこぞって信仰したとのこと。 概略ですが・・・ そういえば会社の敷地内とか、ビルの屋上に赤い鳥居ありますね。 あれって、お城と言えなくもないか~(笑)

netaroh
質問者

お礼

「いねなり」の神社というのはなるほどと頷かされました。狐は山の使いで豊穣をもたらすというのも聞いたことがあります。「会社=お城」ほんとですねえ! どうもありがとうございました。

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